「そして父になる」ネタバレにご注意ねがいます!

イケメン俳優のイクメン映画と思っていましたが、セコイが真面目なおっさんと、肝っ玉母さんの絶妙なスパイスを効かせた映画でした。

 

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この映画観てなかったの?っていわれそうなみんながいいという映画ですが、主役の野々宮良多(福山雅治)と野々宮みどり(尾野真千子)夫婦より、共演(競演?)の斎木雄大リリー・フランキー)と斎木ゆかり(真木よう子)の夫婦の方が際立って良い、上手い、観る者の気持ちをくすぐっていました。

 

夫婦・親子にとってあまりに絶望的で危機的な状況を、ありそうな納得できる挿話の積み重ねで進行するストーリーは、さすがの是枝ワールドです。

 

そしてこの世界を成立させているのが、脇役(?)の斎木夫婦と両家の子供たちです。斎木琉晴(雄大の息子、黄升炫)に出るはずのない関西弁がときどき出てしまうのが残念でしたが、この人達が作り出した世界がいとおしくてもう完全に許してしまいました。

 

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さて、本筋の映画は、悲しみを押しこらえてあくまでも良い子でいようとする野々宮慶多(良多の息子、二宮慶多)、それを全部飲み込んでゆかりは慶多を抱きしめます。

 

厳しい父親の良多がどんなに優しくパパと呼べと言っても言わない琉晴は斎木家をしのんで家出をするが、良多も幼いころ同じ様に家出していたとを明かします。

 

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ベランダにたたずんで沈んでいたみどりが、
「琉晴がかわいくなってきた」、良多「じゃあなんで?」。
「だって、慶多に申し訳なくて...、あの子を裏切っているみたいで...」
野々宮夫婦は、生んだ、育てた、年月の重みと、血の必然との狭間で苦悩します。

 

そんなこんなで、並んで続く道を別々に進みながら良多は慶多に父親に対する思いをきちんと受け止めていなかったことをわびます。
その象徴的な2本の道が交わったところで、
「もうミッションなんかおわりだ!」と告げて良多は慶多を抱きしめました。

 

さて、結末は敢えて語っていないのか、もう示唆してしまっているのか。

 

この映画のあいまいな終わり方を許せないタイプの人もいると、誰かのレビューが言っていましたが、どちらかというと許せない側に立っても、数えきれないくらいのエピソードを積み上げてエンディングにたどり着く是枝ワールドに敬服せざるを得ませんでした。

 

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