映画『バトルシップ』この映画面白いですよね!!

 

「バトルシッパー」という言葉があり、この映画の熱狂的なファンのことを言うそうです。本国アメリカでは、最低な映画を決めるゴールデンラズベリー賞に6部門にノミネートされ、興行的にも失敗していますが、日本では、かくのごとく好評なようです。

 

この『バトルシップ』の魅力は、「迫力満点の映像」「男の子は戦艦好き」「浅野忠信が大活躍」「艦隊ゲームの映画化」「退役軍人・傷痍軍人の奮闘」などが日本でうけるところでしょう。

 

その分アメリカでは、ド派手な戦闘シーンが見所であるが故に、アメリカ人が「トランスフォーマー」シリーズのようなド派手なアクション・大爆発系映画に慣れすぎて、飽きがきているという背景があり、アメリカ人にとってはあまり新鮮に感じられなかったのかも知れません。さらに日本人の浅野忠信が主役を食わんばかりの役どころとなればアメリカ人には面白くないところでしょうか。

 

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物語は、ハワイ真珠湾沖でアメリカ、日本を中心とした世界14ヶ国の海軍将兵2万人が参集する環太平洋合同演習(RIMPAC / リムパック)が行われようとしていました。米海軍の若き将校アレックス・ホッパー大尉(テイラー・キッチュ)は海上自衛隊の最新型イージス護衛艦みょうこう」のユウジ・ナガタ一佐艦長(浅野忠信)に、は因縁のライバルとして対抗心を燃やしていましたが、そんな彼らの前に奇妙な物体が現れました。

 

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調査に向かったアレックスでしたが、持ち前の無鉄砲さから、訳も解らず物体を触ってしまい、次の瞬間その物体から巨大なバリアが張られ、アレックスの乗るミサイル駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズ」をはじめ、アレックスのアレックスの実兄ストーン・ホッパー(アレクサンダー・スカルスガルド)が艦長のミサイル駆逐艦「サンプソン」、「みょうこう」の日米の戦闘艦3隻が閉じ込められてしまいます。

 

やがてその物体は突然牙をむき出しにし、激しい海上戦闘が始まり、あらぬことかアレックスの兄のの駆逐艦「サンプソン」が撃沈され、戦死。ナガタの「みょうこう」も撃沈され、「ジョン・ポール・ジョーンズ」に救助されることになってしまいます。

 

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その「ジョン・ポール・ジョーンズ」も艦長以下幹部が戦死しアレックス大尉が先任将校で艦長となって、ナガタ一佐とともに絶望的な状況の下、エイリアンと戦うことになりました。

 

ここから、エイリアンとの海上戦闘シミュレーションとなりますが、この映画はいくつかの特徴的なハンディを持てせていて、まず、エイリアンたちは圧倒的な文明力を持ってはいますが、先遣隊のため絶対数が少ない、そこで海上にバリアをはって本格侵略を前にして、母星に援軍を呼ぶべく、ハワイの宇宙通信システムを占拠します。

 

ただ、地球を周回しているランドサット(深宇宙探査衛星)を経由して通信するため5時間の猶予しかありません。もう一つは、エイリアンが日光に弱いということで、これが大逆転のキーにもなってきます。

 

これに絡んでくるのが、アレックスの彼女のサマンサ・"サム"・シェーン(ブルックリン・デッカー)、理学療法士であり、リムパック総司令官にしてアメリカ海軍太平洋艦隊司令官シェーン提督の娘と傷痍軍人のミック・キャナルズ陸軍退役中佐(グレゴリー・D・ガトソン)が、リハビリの一環としてオアフ島の山を登っていた際に、エイリアンの襲来を受け、奴らの送信を妨害するために勇敢に奮闘します。

 

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このように、突っ込みどころ満載ではありますが、それを深刻に考えさせないほどにテンポよくダイナミックなシーンがつながってゆきます。

 

ここまで段取りが整って、真打の登場となります。今や遺跡となっている、記念艦ミズーリを元気な退役軍人たちがアレックスの下に戦艦ミズーリとして蘇らせらせます。

 

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第二次大戦時、最強艦とされていた「戦艦」は現代とは設計思想が全く異なり、巨砲を積むための巨大な船体を頑丈な装甲で覆って、多少の攻撃を食らってもびくともしません。エイリアンに撃沈された2隻のイージス艦のような現代の戦闘艦は、それにくらべれば紙でできているような無装甲の軽量艦にすぎません。

 

海上自衛隊の秘策の津波監視ブイの活用およびナガタ艦長や退役軍人・傷痍軍人の活躍によって絶望的な劣勢からの大逆転劇を、ランドサットの到達時間までのタイムリミットで煽っていきます。日本人が喜ぶ要素満載です。

 

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極めつけは、アレックスの叙勲の式典に合わせてサムとの結婚をシェーン提督が認めるというおまけまでつけて終わるという展開は、見事にB級映画的ではありますがそれだけに観るものに清涼感さえ残してくれます。