映画『推定無罪』ネタバレ厳禁ミステリーです!!

 

 

 

欧米においては当たり前のような、裁判で重視されるのは「正義」よりも「勝敗」であるという概念は、日本でも司法取引が許されてきた昨今、裁判手法および法律は絶対的に「正義」であるべきという概念が変化しつつあります。

この危うい概念と、犯罪捜査の持つ「危険要素」をエンターティメントに表現したネガティブなサスペンス映画です。ハッピー・エンドで幕を閉じると見せかけて、衝撃の真実が明かされ、ハリソン・フォード扮する主人公こそが「諸悪の根源」である事を示すエンディングとなっています。

 

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地方検事補のラスティ・サビッチ(ハリソン・フォード)は、仕事では堅物の有能な検事で通り、家庭では良き夫かつ良き父親であった。妻のバーバラ(ボニー・ベデリア)は以前優秀な数学者だったが、結婚生活のため学業を断念して今は主婦業にいそしんでいます。

ある日、ラスティは上司のレイモンド・ホーガン(ブライアン・デネヒー)から、児童虐待を担当する若い新人の補佐を命じられます。その新人とキャロリン・ポルヒーマス(グレタ・スカッキ)という女性で、なかなか美人でした。彼女は、弱者を虐げる犯罪を許せないという正義感に燃えて職務に当たっていたから、これにラスティは感心して熱心に補佐しました。そして二人は協力して立件に成功します。

 

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その際ラスティは、彼女と関係を持ってしまいます。その関係に溺れていたラスティでしたが、ラスティが地方検事選挙に出ないと確信すると、キャロリンは二人の関係も終わりだとサバサバして言うのでした。彼女のように割り切れないラスティでしたが、自分も妻子ある身であり、未練を残すわけにはいきませんでした。

それからしばらくした後、キャロリンが自宅で他殺体となって発見されました。担当を命じられるラスティは、調査を進めるうち、彼女が検事局の何人もの男性スタッフと関係を持っていることが明らかになってきます。彼女は出世欲が旺盛で、そのために利用できる男性と親密になろうと関係を持ったのでした。

そして捜査を進めていたラスティでしたが、自らが逮捕されてしまいます。現場にあった飲みかけのグラスから彼の指紋が採取されたうえ、被害者の体内に残されていた精液がラスティのものだという鑑定結果が出たからでした。こうしてラスティは、捜査する側から一転して被疑者となってしまいました。

ラスティは、担当弁護士に今まで散々やり込められてきた辣腕の弁護士サンディ・スターン(ラウル・ジュリア)に相談します。妻のバーバラも家を売っても依頼すべきと協力します。

何度も法廷で対決してきたラスティから弁護を依頼されたサンディは、その奇遇を皮肉りますが、それでも引き受けてくれました。そこでラスティは法廷戦術をすべてサンディに任せ、自らは友人の刑事リップランザー(ジョン・スペンサー)と共に調査を続けます。すると、キャロリンは上司のレイモンドとも関係を持っていたことが判りました。地方検事選挙での再任を目指すレイモンドは、関わり合いを忌避してラスティを切り捨てます。

 

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法廷では、複数の物的証拠からラスティの不利と思われましたが、、サンディが法医学者から巧みな尋問によって、これら証拠の信用性を覆す証言を引き出しました。さらに、有利な判決に導くべく担当のラレン・リトル判事(ポール・ウィンフィールド)の不正疑惑を暗示するような言葉を何度も発します。この結果、証拠不十分によりラスティは無罪を勝ち取りました。ただ、キャロリンを殺害した犯人が誰なのかは遂に謎は解けず不明でした。

 

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ところが、ある日、ラスティは日曜大工のため工具箱を開けると、殺されたキャロリンと同じ金髪が、乾いた血液によってこびり付いた、バールを発見しました。これはいったい、どういうことなのか...
そして、背後に真犯人の影が...


最後の最後まで犯人は明かされません。一部のマニアックなミステリーファンは最後の真犯人を見てからストーリーを読み始めるそうです。そうすれば、真犯人の登場するシーンの状況や心理をリアルに想像できるからです。この映画は、そういう楽しみ方にうってつけと保障します。

 

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