映画『ジョン・ウィック』キアヌ・リーブスのアクション美学が炸裂する復讐劇です!!

この映画、2014年に公開されたアメリカのアクション映画です。引退した凄腕の殺し屋の復讐劇で『スピード』『マトリックス』のキアヌ・リーブスが主演兼・製作総指揮をしています。やたらめったに人が銃殺されますのでR15指定作品となっています。

一方、あっさり殺されてしまうビーグルの子犬がめっちゃ可愛く出色のキャスティングです。

 

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さてストーリーは、数年前に引退した凄腕のヒットマンという設定で、ロシアン・マフィアのバカ息子に、病死した妻の残した子犬を意味もなく殺されて激怒し、自宅の地下室へ下りるとハンマーを振り上げてコンクリートの床をドッカンドッカンと破壊しました。そして床下からH&K P30Lやグロック26などの封印していた大量の武器を掘り出し、装備して再び伝説の殺し屋として復活し、復讐するために夜の街へと繰り出しました。

 

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そしてここから怒涛のアクションが炸裂するわけですが、最大の特徴といえば、やはり銃撃と格闘技を巧みに融合した新感覚アクションの「ガン・フー」でしょう。

チャド・スタエルスキ監督はマトリックスシリーズでキアヌ・リーブスのスタント担当だったそうで、彼をどう動かすかについてはさんざん研究をしたのでしょう、その成果がここで結実しています。

 
このガン・フーと名付けられた柔術&ガン・アクションは、室内などでゼロ距離といっていいほどに間合いを詰め、敵の銃撃を交わしつつとどめを刺していくユニークなもので、銃撃戦でもこれならば広角ではなくナチュラルな画角のレンズを使え、そのほうが観客にとって臨場感は増してきます。さらにキアヌ・リーブスの端正な顔も動きもはっきり楽しめ、なによりほかのアクション映画では見られないから新鮮ではあります。

 

さて、今回主人公ジョンが駆使するオリジナル格闘術となったこの「ガン・フー」は、スタントマン出身のチャド・スタエルスキー監督が考案し、それをキアヌ・リーブスが撮影前に4カ月かけて特訓。さらに本番ではほぼ全てのスタントを自分自身で演じたそうです。こうして完成した”ガン・フー”は、キアヌ・リーブスの体を張った熱演と相まって、実にリアルで説得力溢れるアクションに仕上がりました。

 

まず、ガンファイトの基礎になった部分が、「C.A.R System」という軍や警察でも採用されている近接戦闘(CQB)用の射撃スタイルなので、これは狭い場所での撃ち合いにも最適で、待機姿勢から射撃姿勢へ素早く移れるなど、実に合理的なシューティング方法だそうです。スマートな表現ではそうなりますが日清・日ロ戦争時代より洋の東西を問わず、白兵戦・肉弾戦で銃剣で相手を倒した時に素早く銃剣を抜くためにそのまま発砲する方法が思い浮かびます。

 

また、格闘技の部分も、ブラジリアン柔術やロシアの軍隊式格闘技「システマ」をベースにしていて、「殴る・蹴る」の他に「掴む・投げる・関節を極める」など、ありとあらゆる攻撃を繰り出す素晴らしく本格的なアクションになっています。「ガン・フー」という名前なのにカンフーの要素はゼロみたいですが。

 

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ただ、キアヌ・リーブスは東洋的柔術をなんでも「カン・フー」ととらえているようなところがあって、こんな逸話もありました。2015年に本作のプロモーションで来日していたキアヌ・リーブスは2015年10月6日放送の日本テレビ系の情報番組『ZIP!』のインタビューに応じて、「昔からアクション映画が好きで、子どもの頃は格闘ごっこやチャンバラをして遊んでいた。一番影響を受けたのがサニー千葉千葉真一)で、彼の『激突! 殺人拳』からアクションと芝居を学んだ。僕は映画用のカンフーならできるけど、サニー千葉は実際に人をボコボコにできる。情熱を感じる」と答えています。

 

そこで、千葉本人が登場するサプライズがあり、リーブスは「 Oh my god! 」 を連発、固い握手を交わしハグまでしながら「ハジメマシテ、マエストロ!(巨匠)」と千葉へ挨拶しました。「あなたはキャラクターを演じるだけでなく、そこにアクションを盛り込んだ。屈強なキャラクターにもあなたが演じると心が感じられる」と身振り手振りを交えながら、終始嬉しそうに大はしゃぎの様子でした。

 


意外に面白いのが、シュールな笑いを生み出す世界観の設定で、犬一匹のために世界最強ロシアンマフィアを壊滅させるなんてのもそうだし、親友マーカス(ウィレム・デフォー)の助けとマフィアへの裏切りの報復、大けがしていても謎の錠剤を飲むとめっぽう強くなるなど、シラっとゲームでもしているかのようで笑えてしまいます。

 

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報酬の金貨方式でいろいろ汚れ仕事を引き受けてくれる謎の暗殺組織の掃除屋システムもまた笑え、暗黒社会御用達の治外法権ホテルの設定。こうした奇妙な世界観により、作中ルール的なものがとらえきれないようなスリルを生んでいます。

 

そこここに問題点はあるものの、しっかりした個性があり、次を見てみたいと思うだけの魅力は確かにありますね。

 

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