映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ3本が一気に解るネタバレ尽くしです!!

 

 

タイトルについて、山崎監督含め原作通りの映画タイトル『三丁目の夕日』を支持する意見も多かったのですが、コピーライターの経験もある阿部秀司エグゼクティブ・プロデューサーによって、タイトルが「ALWAYS」 、サブタイトルが「三丁目の夕日」に決まりました。

 

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「ALWAYS」には、文字の力強さ・心地良い音の響きというメリットのほかに、「いつまでも変わらないもの、いつまでも変えてはいけないもの」といったこの映画のメッセージが込められ、邦画で、しかも昭和33年を舞台にしているのに、英語タイトルというミスマッチも面白いと判断されたようです。


まあ、よくぞこの時代の品物・風俗・背景を集めたものです。原作者西岸良平(1947年生)が生きた時代と言えばそれまでですが、あの時代の世界を実に正確に表現しました。同世代の人々にとってはたまらない情景です。

一作目『ALWAYS 三丁目の夕日』は、設定や状況説明に多くを割かれていますが、集団就職、子供の生活の中にそれぞれのドラマを紡いでいます。

二作目『ALWAYS 続・三丁目の夕日』は、前編で登場人物やシチュエーションが語られているためか、エピソードにもより詳細に描くことが出来ていて、淳之介と鈴木美加(彩夢)との交流や、洗い物を手伝った美香の手にトモエがクリームを塗ってやるとか、心憎い描写が随所に観られます。

三作目『ALWAYS 三丁目の夕日'64』は、ちゃんとこのドラマが終わるように、きちんと物語のアイテムを終了させ、さらなる続編への未練を少も残さず終わらせています。


第29回日本アカデミー賞(2006年)で各部門の最優秀賞を総なめにし、約10年ぶりの『Shall we ダンス?』に並ぶ評価となりました。ここでは、素晴らしい俳優たちを役に載せて紹介してゆきます

 

1.『ALWAYS 三丁目の夕日』    2005年公開

予告編

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ロクちゃんの星野六子(堀北真希)は、集団就職鈴木則文堤真一)が社長を務める有限会社鈴木オートに住み込みで来ることになりました。

古行淳之介(須賀健太)が石崎ヒロミ(小雪)の経営する居酒屋でのひょんなやり取りから、しがない小説家の茶川竜之介(吉岡秀隆)が駄菓子屋で食いつないでいる茶川商店にやって来ることになりました。

竜之介は、最初淳之介を毛嫌いしていましたが徐々に打ち解けていきました。また、淳之介は竜之介の著作が愛読書の「少年冒険団」であることを知り急接近しました。

則文のロクへの疑念が自動車修理と自転車修理の読み違えであることが解り、謝ることでお互いの蟠りが氷解しました。

淳之介が小説を書き始め、則文の一人息子の一平(小清水一揮)や悪ガキ仲間はそのSF小説のファンになってきます。

鈴木オートに待ち焦がれたテレビが来ました。当時のよくあった風景で、三丁目の住人が一同に集まります。

ロクちゃんが腐ったシュークリームを食べて食あたりをしました。ここで登場した子どもたちからアクマと呼ばれている宅間史郎先生(三浦友和)が登場しますが、ヒロミの店からの帰り道、タヌキに騙されたかのように空襲で亡くなった妻子との団欒を観ることになりました。

龍之介は、淳之介が密かに書いた小説をパクってしまいますが淳之介は認めてもらったと喜びました。淳之介に小説家の資質が芽生えてきます。

淳之介、一平と捨てられた母親を探して会いに行きますが会ってもらえず。それが、一時行方不明状態となり三丁目中で大騒ぎとなります。則文の妻トモエ(薬師丸ひろ子)の一平の服に縫い付けたお守りの中のお金に気付き無事帰宅することができました。

この騒ぎが収まってヒロミから竜之介にプロポーズします。竜之介、呆然の後歓喜し、後日、竜之介は、空の指輪ケースで中身の指輪は将来にとヒロミにプロポーズしますが、ヒロミは父親の借金のカタとなりストリッパーに転落して竜之介と淳之介の前から消えてしまいます。

 

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やがてクリスマス、竜之介は則文に借金をしてまで淳之介が欲しがっていた万年筆をプレゼントします。則文はロクちゃんに帰省のための切符をプレゼントしました。

やがて建設中でした東京タワーが完成します。

淳之介の実父とみられる川渕康成(小日向文世)が竜之介のところで同居していた淳之介を引き取ろうとやってきます。一時は連れていかれますが淳之介は逃げ出し、追いかけてきた竜之介のもとへ。

 

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ロクは親に口減らしで捨てられたと思って帰郷を逡巡していましたが、トモエに母親からきた手紙を見せられて母親の真意を知って帰郷することになり、一家の3人に盛大に見送られ車窓から完成した東京タワーを見ます。そして三丁目の住人とヒロミはいつもと同じきれいな夕陽を見上げているのでした。

 

2.『ALWAYS 続・三丁目の夕日』   2007年公開
予告編

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前作のラストシーンから4カ月後の昭和34年(1959年)春が舞台となります。

親戚の女の子鈴木美加(彩夢)が親の鈴木大作(平田満)が逼塞し、鈴木オートに預けられることになりました。お嬢さん育ちの美香はなかなか質素な下町の三丁目の生活に馴染めませんでした。

ロクの集団就職仲間の中山武雄(浅利陽介)がロクを思って現れます。武夫は訛りをからかわれコックの修行を止めてしましました。

今、時の人ピエール瀧が氷屋で、塊の氷が売れなくなったのか、かき氷屋となって登場します。

則文、竜之介それぞれが同窓会に出席します。則文は戦死した牛島(福士誠治)を家に連れ帰り酒を酌み交わしますが、それが亡霊であったことに愕然とします。戦争に生き残った者の後ろめたさを感じている則文に亡霊の牛島は死んだ者の分まで幸せになるべきと諭されます。

竜之介は立派になっている同窓生が、密かにうだつの上がらないままの竜之介を揶揄しているのを見て、悲嘆のままに帰宅しますが淳之介の担任の山村先生(吹石一恵)が来ており、淳之介が給食費を収めていないことを知らされます。竜之介は嘆き、怒り、落胆します。

ヒロミの所在が解り竜之介は会いに行こうとしますが、大橋(渡辺いっけい)がヒロミを口説き落とそうとしているところを目撃して消沈して帰ります。

淳之介の実父とみられる川渕が再び息子を連れ戻しにやって来て、竜之介に淳之介を養っていける証をみせろと迫られます。
一度はあきらめていた「芥川賞受賞」の夢に向かって黙々と執筆を始めます。店も一時休業し、竜之介を鈴木オートに預けて取り組みます。

 

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芥川賞選考社内委員を騙った詐欺師の松下忠信(浅野和之)に三丁目のみんなは騙され、袖の下を巻き上げられるも、竜之介の作品は落選してしまいます。

その応募作品「踊り子」を文学に縁のなさそうな町内の者皆が読んでいて、竜之介に別れを告げて大阪へ向かう新幹線の中で読んだヒロミは走馬灯のように3人で暮らした日々を思い浮かべ、3丁目に帰ってきます。淳之介を迎えにきて無理やり読まされた川渕康成(小日向文世)はそれをみて金より大事なものを感じ連れ帰るのを翻意します。

鈴木大作(平田満)は仕事を得て美香を迎えに来ましたが、別れ際に美香はトモエにお母さんと呼び、一平は美香に24色の色鉛筆をあげ、美香は「大きくなったら一平君のお嫁さんになったげる」と告げて別れをつげるのでした。

出来上がった東京タワーにやっとこさ登ることになった鈴木オートの人々、3人になった茶川商店は美しい夕日に見とれるのでした。

 

3.『ALWAYS 三丁目の夕日'64』    2012年公開

予告編

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昭和39年(1964年)が舞台で、カラーテレビが鈴木オートにやってきました。東京オリンピックの年であり、ヒロミは竜之介の子を身ごもっています。

ロクちゃん凡天堂病院の医師菊池孝太郎(森山未來)に恋心が芽生えました。上京して5年も経っているのにロクちゃんの訛りが抜けないのが気がかりです。

竜之介の父茶川林太郎(米倉斉加年)の危篤の知らせが届き、ヒロミの説得に渋々帰郷しますが、またもやケンカ別れをしてしまいます。

竜之介、緑沼アキラの「ヴィールス」に冒険少年ブックの連載担当部員の富岡裕一(大森南朋)から竜之介の「銀河少年ミノル」の連載が脅かされることを示唆されてしまいます。

東京オリンピックが始まり上空に自衛隊ブルーインパルスのF86Fが五輪を描きました。

医師菊池孝太郎に悪い噂があり、ロクちゃんドライブに誘われるも逡巡しますが、「ケガ、シミ、皺は一生懸命生きてる人の証」と言う菊池の言葉にうたれ、ヒロミの後押しで自分を信じ行くことを決断します。

竜之介の父の訃報が届きます。帰省して茶川家の分家の叔母の奈津子(高畑淳子)に林太郎が陰で竜之介を見守り支持していて、勘当や冷たい態度は竜太郎の退路を断って奮起させる為にしていたことであったと知らされます。

ロクちゃん孝太郎とドライブから帰宅して、さあ大騒ぎ、則文が例のごとく怒髪冠を衝いて怒り狂う、とばっちりを受け、ヒロミに異常が、そこへ宅間医師が駆け付け、孝太郎と旧知であって悪い噂は誤解であり、感心な若者であることを知らしめます。

則文は「捕まってもかまわん、ロクを幸せにしなかったら殺すぞ!」と則文らしい言葉で二人を許します。

 

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東京オリンピック、女子バレーボール決勝観戦中にヒロミ産気づき無事に女児出産します。

冒険少年ブックの富岡が茶川を訪れ、ここから竜之介との臭い猿芝居が始まります。淳之介を作家にしたい富岡は竜之介を淳之介に嫉妬して作家にさせないのかとなじり、竜之介は淳之介が作家をあきらめたと言い張って、今一度淳之介の意志を確認しようとします。

淳之介は、竜之介が小説を書くことをやめられないように、小説を書くことが好きでどんなに詰られても作家になりたいと言いきります。

猿芝居は続き、恩知らずと罵って、竜之介は父親林太郎がしたように気持ちを押し殺して淳之介を追い出します。後を追いかける富岡に龍之介は静かに頭を下げるのでした。

 

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竜之介家族、去り行く淳之介、鈴木オート一家に未来を照らすように夕日が輝いていました。

 

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