『四国八十八ヶ所』車でお遍路 番外 『般若心経』入門編!!

お遍路では、札所の本堂と大師堂で『般若心経』を唱え納経所で揮毫・朱印を拝受するわけですがその『般若心経』にどのような意味があるのかあらためて調べてみました。

漢文の『般若心経』には、実は8種類の異なった翻訳が現存しています。この中で、普通『般若心経』として広まっているのは、西遊記でお馴染みの玄奘(げんじょう)が翻訳したものです。

インドのサンスクリット語の般若心経には、最澄が中国から伝えた小本と、ネパールで発見された大本の2つがあります。大本というのは、小本にはない最初と最後の部分があります。

ここでは、漢訳経典の小本に対応し、一番一般的な玄奘訳の『般若心経』を解説していきます。

さらに興味深い現代語訳と、つのだ☆ひろのゴスペル風「般若心経」を紹介させていただきます。

 

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目次


1.般若心経全文

仏説摩訶般若波羅蜜多心経
ぶっせつまか はんにゃはらみた しんぎょう
観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空
かんじざいぼさつ ぎょうじんはんにゃはらみったじ しょうけんごうんかいくう
度一切苦厄 舎利子 色不異空 空不異色 色即是空
どいっさいくやく しゃりし しきふいくう くうふいしき しきそくぜくう
空即是色 受想行識亦復如是 舎利子 是諸法空相
くうそくぜしき じゅそうぎょうしき やくぶにょぜ しゃりし ぜしょほうくうそう
不生不滅 不垢不浄 不増不減 是故空中
ふしょうふめつ ふくふじょう ふぞうふげん ぜこくうちゅう
無色 無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法
むしき むじゅそうぎょうしき むげんにびぜっしんい むしきしょうこうみそくほう
無眼界 乃至無意識界 無無明亦 無無明尽
むげんかい ないしむいしきかい むむみょうやく むむみょうじん
乃至無老死 亦無老死尽 無苦集滅道 無智亦無得
ないしむろうし やくむろうしじん むくしゅうめつどう むちやくむとく
以無所得故 菩提薩埵 依般若波羅蜜多故
いむしょとくこ ぼだいさつたえ はんにゃはらみったこ
心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖 遠離一切顛倒夢想
しんむけいげ むけいげこ むうくふ おんりいっさいてんどうむそう
究竟涅槃 三世諸仏 依般若波羅蜜多故
くうぎょうねはん さんぜしょぶつ えはんにゃはらみったこ
得阿耨多羅三藐三菩提 故知般若波羅蜜
とくあのくたらさんみゃくさんぼだい こちはんにゃはらみった
是大神呪 是大明呪 是無上呪 是無等等呪
ぜだいじんしゅ ぜだいみょうしゅ ぜむじょうしゅ ぜむとうどうしゅ
能除一切苦 真実不虚 故説般若波羅蜜多呪
のうじょいっさいく しんじつふこ こせつはんにゃはらみったしゅ
即説呪日 羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦
そくせつしゅわっ ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい
菩提薩婆訶 般若心経
ぼじそわか はんにゃしんぎょう


2.般若心経の書き下し文

観自在菩薩、深般若波羅蜜多を行じし時、五蘊皆空なりと照見して、一切の苦厄を度したまえり。
舎利子、色は空に異ならず、空は色に異ならず。
色はすなわちこれ空なり、空はこれすなわち色なり。
受想行識もまたまたかくのごとし。
舎利子、この諸法の空相は、不生にして不滅、不垢にして不浄、不増にして不減なり。
この故に、空の中には、色もなく、受想行識もなし。
眼耳鼻舌身意もなく、色声香味触法もなし。
眼界もなく、乃至、意識界もなし。
無明もなく、また無明の尽くることもなし。乃至、老死もなく、また老死の尽くることもなし。
苦集滅道もなし。
智もなく、また得もなし。無所得を以ての故に。
菩提薩埵の、般若波羅蜜多に依るが故に、心に罣礙なし。
罣礙なきが故に、恐怖あることなし。一切の顚倒夢想を遠離し究竟涅槃す。
三世諸佛も般若波羅蜜多に依るが故に、阿耨多羅三藐三菩提を得たまえり。
故に知るべし、般若波羅蜜多のこの大神呪、この大明呪、この無上呪、この無等等呪を。
よく一切の苦を除き、真実にして虚しからず。
故に般若波羅蜜多の呪を説く。
すなわち呪を説いて曰く、
羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提娑婆訶
般若心経

 

3.般若心経の解説

般若心経は、お釈迦様の弟子であるシャーリプトラという人物と、観音菩薩との対話という形式になっています。「舎利子(しゃりし)」とはシャーリプトラのことで、「観自在菩薩(かんじざいぼさつ)」は観音菩薩のことです。お経全体を通して、仏教の基本である空の思想について解説がなされています。


まず、観音菩薩は「五蘊(ごうん)」には実体がないと説いています。
五蘊には色・受・想・行・識という5つの要素があり、これらは人間の意識のもとになるといわれています。


つまり、人間の肉体や、感じること、思うこと、行うこと、認識することには、すべて実体がないというのです。
そして、観音菩薩はさらにシャーリプトラに語りかけます。
「形あるすべてのものに実体がないのであれば、その反対に、すべてのものはあらゆる形をとることができる」と。


そしてそれは、人間についても同じことが言える、といいます。
実体がなければ、生まれることも、滅びることもありません。汚れることも、清らかであることもなく、増えることも、減ることもないのです。
真実の世界においては、形あるすべてのものや人間のあらゆる感覚もなければ、悩みや苦しみという概念もありません。
このような「空」の思想を知る仏は、真理に目覚めて心安らかな存在でありつづけます。


観音菩薩は、ひととおり悟りの境地について説いたあと、最後に真言を伝えます。
般若心経の終盤に唱える「羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」は、悟りに至る真言マントラ)です。したがって、この部分は解釈することができません。


ただし、中村元紀野一義による訳注『般若心経・金剛般若経』では、“往ける者よ、往ける者よ、彼岸に往ける者よ、彼岸に全く往ける者よ、さとりよ、幸あれ”という形で翻訳されています。


4.般若心経の現代語訳

www.youtube.com


5.ゴスペル風「般若心経」

www.youtube.com

 

 

出典

仏教ウェブ入門講座 

https://true-buddhism.com/practice/heartsutra/

般若心経の内容全文と解説まとめ|知れば心が楽になる「空」の思想

https://www.お葬式なら格安葬儀.net/hannyashingyo/