映画『アルティメット』はハラハラ・ドキドキの本物アクション映画です!!

この映画『アルティメット(Banlieue 13, 英題、District 13)』は、2004年のフランスで公開されたスタントマンやCGなしのアクション映画です。

リュック・ベッソンの製作した『トランスポーター』(2002)、『ダニー・ザ・ドッグ』(2005)、『TAXi4』 (2007)などで撮影監督を担当したピエール・モレルの監督第1作です。

続編として『アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ』が2009年公開されています。

目次

 

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1.概要

それまでリュック・ベッソンの映画のスタントマンとして陰で活躍していたダヴィッド・ベルとシリル・ラファエリの2人がダブル主演となっています。

リュック・ベッソンの製作する映画には、『TAXi』(97年)シリーズなどの近未来モノや、『YAMAKASI』(2001年)、『トランスポーター』(2002年)などのアクションものがあって、つまりは、『アルティメット』は『YAMAKASI』の延長線にある「ベッソン組」のフレンチ流痛快アクション映画です。

 

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2.あらすじ

舞台は近未来のパリ。手がつけられぬほど荒廃が進み、ついには壁で覆われてしまったバンリュー13地区で暮らす青年レイト(ダヴィッド・ベル)は、ドラッグを一掃するために孤軍奮闘していました。

 

しかしながら、街を牛耳るタハ(ラルビ・ナセリ)の怒りを買い、黒い初代インプレッサGC8型)を乗り回すタハの片腕K2(トニー・ダマリオ)に妹を拉致されてしまいました。

 

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一方、潜入捜査官のダミアン(シリル・ラファエリ)は、「タハ一味に奪われた中性子爆弾を見つけ出し、起爆を阻止せよ」との指令を受けます。

爆弾はすでにバンリュー13に運び込まれています。ダミアンは素性を隠して壁の向こうを熟知したレイトをパートナーにつけようと画策しました。

爆発までのタイムリミットが迫ってきくる中、すさまじい争奪戦が繰り広げられますが、最後の最後に意外などんでん返しが待っています。

 

3.レイトのキャラクター

壁が築かれ、世間から見捨てられようとした荒れたまちB-13区の中で生まれ育ったのが、レイトです。タハ一味によるドラッグ支配に抵抗してきた彼は、今、奪った大量のヘロインを処分しようとしていました。

そんなレイトの家を襲ったのは、タハの部下のK2(トニー・ダマリオ)だが、K2襲撃後のレイトの矢のような脱出劇がこの映画最初のアクションの山場になっています。

 

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4.ダミアンのキャラクター

もう1人の主人公ダミアン(シリル・ラファエリ)は武術のエキスパートで、潜入捜査のプロフェッショナルのエリート捜査官です。

彼の最初の見せ場は違法カジノの摘発で暴れ回るシーンで、忠実な部下として潜入していたダミアンが、ここぞとばかりに悪党どもをやっつけるアクションは、レイトがビルの屋上を逃げ回るアクションとはまた違う正統派アクションの醍醐味があります。

 

5.みどころ

サスペンス部分はあくまでスジでしかなく、映画の主目的はCGやワイヤーどころか、スタントさえも一切使用しない超ド迫力のアクションを見せつけることのようです。

本作の主演2人は、本物のアスリートであるから、どのアクションも自分たちでやっています。そしてその内容は、専門家ならではの非常に高度なもので、どれも賞賛に値します。

ドアの上の小さな窓からスルリと侵入したり、車の窓から乗車するシーンはスクリーン上ではじめて見るものですが、それは見事なものです。もちろん、ここまでピタリと成功するまでには、何度も失敗し痛い思いをしているのでしょうが、ここまでやってくれると観ている方が痛快になるのは当然です。

車同士が激突する場面がありますが、その間にいる2人が、ジャンプしてそれをかわすとき、彼らはなんと走っている車に背を向けてこなしています。タイミングが狂ったら確実な死亡事故です。大変な恐怖感があったであろうことは想像に難くありません。ものすごいスタントなのです。

多勢に無勢をいかに乗り切るか、という古典的な構図をベースに、冒頭からひたすらラン&ジャンプを繰り返すのですが、これがもう圧巻です。

あらゆる小道具を使って敵を翻弄し、階段から階段、ビルからビルへと飛び移り、絶体絶命かと思われる室内でも、考えられないような脱出経路を見つけ出して針の穴を抜けるが如く鮮やかに姿をくらまします。

さらに、中盤以降はこれを2人の役者が息をピッタリ合わせてやってくれるのだから、もうたまりません。よくもまあ、無事でクランクアップを迎えられたものだと感心するばかりです。

 

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6.まとめ

この映画、復讐のストーリーであっても、まったくドロドロした部分がなく、85分間でスパッと終わります。気分が落ちているときなどにオススメの爽快な一本となっています。