映画『アウトロー』トム・クルーズのハードボイルド作品です!!

この映画『アウトロー(Jack Reacher)』は、リー・チャイルドの全米でベストセラーとなっているジャック・リーチャーシリーズ9作目の2005年の小説「アウトロー』」原題: One Shot)を原作とした2012年のアメリカ合衆国の映画です。クリストファー・マッカリーが監督と脚本を務め、トム・クルーズが主人公のジャック・リーチャーを演じました。

目次

 

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1.ストーリー

1)事件発生

ピッツバーグ郊外で、白昼堂々無差別殺人事件が起こりました。それは狙撃手によるプロの技で5人の人が犠牲になりました。この事件の容疑者として逮捕されたのがジェームズ・バー(ジョセフ・シコラ)という男でした。しかし彼は移送中、警察による保護体制のミスにより囚人達に暴力を振るわれ昏睡状態に陥ってしまいます。彼が唯一残した証言が「ジャック・リーチャーを呼べ」というこでしたが、取り調べを担当するエマーソン刑事(デヴィッド・オイェロウォ)も検事も、ジャックが誰なのか誰も知りませんでした。


2)ジャック・リーチャー現る

病院にバーの弁護を担当する弁護士ヘレン・ロディン(ロザムンド・パイク)と検事がいました。アレックス・ロディン(リチャード・ジェンキンス)検事はヘレンの父親です。そこにジャック・リーチャー(トム・クルーズ)本人が現れました。彼は住処も仕事も特定の人間づきあいも持たない。バーとは友人でも何でも無いといいました。しかしヘレンの要請により、事件の真相の調査をすることになりましたが、ジャック本人もバーが何故自分を呼んだのかわからないでいるのでした。


3)ヘレンとジャックのレストランでの密談

バーの無実を信じ証明したいヘレンと、バーの過去を知った上で疑うジャックでした。バーもジャックも元軍人であり、湾岸戦争時一緒にイラクに行っていました。その時狙撃手として訓練を積まされたバーは、結局誰も実践で射撃することなく戦争を終えてしまったことにフラストレーションを感じ、遂に現地で4人の男を殺害してしました。しかしその4人はレイプ犯であったことから殺人犯としては検挙されなかった、という過去がありました。ジャックはヘレンに犠牲者の5人を徹底的に調べることを指示しました。

 

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4)いんねん

酒場でサンディ(アレクシア・ファスト)という若い女性に誘われ、チンピラにはめられたジャックでしたが、結局その場はジャックの圧倒的強さで負けませんでした。その後サンディに誰に自分を誘うよう頼まれたのかを聞くため職場を探し出向きました。

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そこでリーダーはジェブ(ジョシュ・ヘルマン)という男だと知り、住所を聞き家に行ってみたけれどもジェブには会えず、仲間のチンピラとやりあったのでした。
その後、ヘレンの事務所を訪れたジャックは、昼間からシルバーの乗用車につけられていたことを話しました。同時にジェブは殺されていることを知るのでした。

 

5)5人の犠牲者

ジャックとヘレンは5人の犠牲者のことを調べ、色々な事実が見えてました。5人全員が善良な市民では無いということ。しかもその中に1人、亡き夫の建設会社を守っていた女性がいました。その会社を巡って誰かに狙われていたのでは?ということもわかってきます。彼女の名前はオライン・アーチャーと言い、犯人は敵対する会社のレーベンダウエル社だと判明します。つまり残りの4人はダミーなのでした。バーははめられただけで、無実なのだったのです。


6)罠

ある日ジャックが宿泊しているモーテルに戻ると、サンディの遺体が運ばれていました。殺されたのです。捜査に来ていたエマーソン刑事から疑いをかけられ、追われてしまいます。急いで車を出発させたジャックは、サンディを殺害したチャーリー(ジェイ・コートニー)からも、エマーソン刑事からも追われてましたが、何とか街で彼らを巻いたのでした。

 

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7)真犯人

ジャックはヘレンの父親の検事か、エマーソン刑事が裏切っているのではないかと考えていました。そして真犯人の足取りをはっきりさせるため、バーが通っていただろう射撃場を探し、1件の射撃場にたどり着きました。

射撃場のオーナーのキャッシュ(ロバート・デュヴァル)は、ジャックの射撃の腕前を見て情報をやると約束し、見事的に当てたジャックは、防犯カメラを見せてもらいました。バーと一緒にいた男、それがチャーリーでした。ジャックは自分を付けている男だと確信しました。

 

8)対決

ヘレンはエレベーターでエマーソン刑事に襲われ、そして誘拐されてしまいます。ジャックがヘレンに電話をかけるとチャーリーの声が。全てを理解したジャックはまずキャッシュに会いました。キャッシュは、自分の射撃場が悪用された事を知らされ怒りジャックに手を貸すことになりました。

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ジャックはキャッシュの狙撃の腕を見込み、援護射撃を任します。そして、遂にジャックはチャーリーと一対一の対決に持ち込み、最後の最後でジャックが勝ちました。


9)終焉

その後ジャックはエマーソン刑事とゼックと呼ばれる裏のボスの男が、ヘレンを監禁している建物に突入。裏をかいてジャックを撃ち殺そうと潜んでいたエマーソンでしたが、ジャックはそれさえも計算のうちでした。撃ってくるジャックをかわし、逆にゼックの頭をジャックが撃ち抜き、悪人は全員死亡しました。

 

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こうして事件は解決。ヘレンからの一方で駆けつけた警察が来たとき、ジャックとキャッシュはこっそりその場を去りました。

意識が戻ったバーは何故か異常に誰かを恐れ、保護されたがっていました。その理由を問うたヘレンに、バーはこう言うのでした。「ある正義の男は正義のためなら手段を選ばない」のだと。
その男こそが、ジャック・リーチャーなのでした。

 

 

2.ハードボイルドの系譜

1)残念な続編

トム・クルーズには、『ミッション:インポッシブル』(1996年~)とは別に、『コラテラル』(2004年)のような、クールな悪役のハードボイルド路線の秀作がありました。本作はこれに続く良作ですが、本作の続編である『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』(2016年)では、普通の正義漢になってしまいました。


2)ハードボイルドの極致

ジャックのモーテルでの調査結果の打ち合わせの時
上半身ハダカのジャックが
「そろそろ寝る。君もだ。」
ヘレンの目前に近寄る
「まさかここであなたと」
ヘレンは戸惑いをみせる
ジャックは車のキーを渡し
「7時に迎えに来てくれ」
といってドアをあける
ヘレンはドアの外で頭をかかえました。

 

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3)ジャックの影

意識を取り戻したバーが
「俺は奴に言い渡されたことがある
 またなんかしでかしたら
 やつがだまってない」
これが、ジャックのこの事件への関わりであり、こだわりです。

 

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3.まとめ

ジャック・リーチャーの知力と武力は超一流で、抜群の観察眼と洞察力、武器活用と格闘スキルは文句なく格好良い。こういう役をトム・クルーズがやると、俄然と説得力が高まります。ただ、本作のように、あくまでクールなハードボイルド作品も見せていって欲しいものです。