映画『マッドマックス 怒りのデスロード』待ちに待って出現し劇的にスケールアップしたマッドマックスの世界です!!



この映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード(Mad Max: Fury Road)』は、2015年公開のオーストラリアとアメリカの合作映画です。
荒廃した近未来を舞台に妻子を殺された男マックスの復讐劇を描いた『マッドマックス』(1979年)のシリーズ第4作、前作の『マッドマックス サンダードーム』(1925年)以来30年ぶりの新作となりました。

目次

 

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1.概略

監督・脚本は過去3作同様にジョージ・ミラーが担当し、過去3作でメル・ギブソンが扮した主人公マックスを、新たに『ダークナイト ライジング』『インセプション』のトム・ハーディが演じました。
資源が枯渇し、法も秩序も崩壊した世界で、愛する者を奪われ、荒野をさまようマックスは、砂漠を支配する凶悪なイモータン・ジョーの軍団に捕らえられ、そこへジョー配下の女戦士フュリオサらが現れて、マックスはジョーへの反乱を計画する彼女らと力をあわせ、自由への逃走を開始します。
フュリオサ役でシャーリーズ・セロンが共演。第88回アカデミー賞では作品賞、監督賞ほか10部門でノミネートを受け、編集、美術、衣装デザイン、音響編集、録音、メイクアップ&ヘアスタイリングの合計6部門で受賞を果たし、同年度では受賞数最多作品となりました。

 

2.ストーリー

1)プロローグ

核戦争後、荒廃した石油と水の奪い合いが続く世界で、元警官の”マッド”マックス・ロカタンスキー(トム・ハーディ)は、愛する家族を奪われ、その亡霊と幻覚に悩まされながら、愛車”インターセプター”で荒野をさ迷い本能のままに生きていました。

ある日マックスは、無法者暴走集団に襲われて捕えられ、山岳地帯に築かれた砦”シタデル”に連れて行かれ、逃亡しようとするものの失敗します。

ここは、首領イモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)が、確保している豊富な水を支配することで、人々の心を操って、独自の教義の下で組織化していました。

 

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2)妻たちの逃亡

ジョーは、ウォー・リグでガスタウンに向かい、ガソリンを奪い弾薬も補給することを人々に伝えました。その作戦をを指揮するのは、ジョーの右腕でもあるフュリオサ・ジョ・バサ大隊長シャーリーズ・セロン)です。

出発したフュリオサは途中で進路を変更し、ジョーは、息子コーパス・コロッサス(クエンティン・ケニハン)からそれを知らされます。5人の妻の元に向かったジョーは、その一人で臨月を迎えているスプレンディド(ロージー・ハンティントン=ホワイトリー)を捜しますが、”ワイブス”(妻たち)がフュリオサと共に逃げたことを知りました。

 

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武装戦闘集団”ウォー・ボーイズ”のニュークス(ニコラス・ホルト)も、それを知らされます。マックスは、放射線障害の影響により短命なウォー・ボーイズに、血液を供給するドナーとして捕えられたのでした。その血液を常に必要とする状態のニュークスでしたが、自分も追っ手に加わると言い張り、”輸血袋”としてマックスを車に括り付けて爆走しました。

激しい追撃戦がが始り、それをかわすべくフュリオサは、前方に迫る砂嵐に突っ込みました。

 

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3)逃亡者の結束

フュリオサを追い殺気立つ英雄願望があったニュークスは、自爆しながら突っ込もうとしますが、拘束を逃れていたマックスにそれを阻止され、車は横転してしまいます。砂嵐は収まり、気がついたマックスは、意識を失っているニュークスの鎖を外そうとします。

 見つけた銃でニュークスの腕を撃ち抜こうとするマックスでしたが、それが不発だったため、彼を担いでフュリオサの元に向かううのでした。

 

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ワイブスが体を洗っている場に現れたマックスは、銃を向けて水を要求し、鎖を切らせようとするものの、フュリオサに襲われます。銃を奪ったフュリオサでしたが、それが不発だったために、反撃してきたマックスと格闘になりました。

車に隠されていた拳銃を奪ったマックスは、フュリオサを押さえつけ、意識の戻ったニュークスに鎖を切らせました。

”緑の地”に向かうと言いながら車に乗ろうとしたスプレンディドに発砲したマックスは、ウォー・リグを奪って走り出します。ワイブスを連れてウォー・リグを追ったフュリオサは、暫くして停止してしまったマックスに、自分しか動かせないことを知らせるのでした。

 

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車に乗るようにと言われたフュリオサは、ワイブスも乗せることを要求しますが、マックスは追っ手を待つと答えました。ジョーの妻を傷つけたことで、徒ではすまないと言われたマックスは、ウォー・リグのパワーを知らされ、仕方なく全員を乗せるのでした。


4)逃走・追撃

マックスは、その場にあった武器を集め、ワイブスは後方の戦力を確認し、人食い男爵(ジョン・ハワード)が追跡に加わっていることを知りました。

車を追い飛び乗っていたニュークスは、フュリオサに襲い掛かりますが、ワイブスに押さえつけられました。

 

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戻ったマックスから別の追っ手が来たことを知らされたフュリオサは、それが武器将軍(リチャード・カーター)と弾薬畑の軍であることを確認しました。

ジョーを神と称えるニュークスの言葉を否定したワイブスは、彼を突き落としました。


5)渓谷での闘い

ワイブスとマックスに運転席の奥に隠れるよう指示し、フュリオサは、約束の場所の渓谷に到着しました。

イワオニ族の暴走バイク集団”ロック・ライダー”のリーダー、リフトの番人(スティーブン・ダンリービー)に、約束のガソリン1万2000リットルを運んできたことを伝えたフュリオサは、道を塞いでほしいことを伝えました。

リフトの番人は、数台だと聞いていた追っ手が大群だと言ってフュリオサに悪態をつき、道を塞ごうとしません。

追っ手が現れたことに気づいたフュリオサは、動かし方を教えていたマックスに合図を送り、車を走らせると同時に車体の下に潜り込んで床穴から車内に入ろうとしました。

ロック・ライダーはやっとこさ、崖を爆破して道を塞ぎ、ガソリンを奪おうとします。ジョーは崩れた岩を越えようとして、ウォー・リグに乗ったと言うニュークスを連れて行きました。

ロック・ライダーの攻撃は始りましたが、スプレンディドは産気づいてしまいました。フュリオサは、タンクを外して爆発させて追撃をかわそうとしますが、ジョーが追いついてきました。スプレンディドを確認したジョーは攻撃を躊躇し、運転席に潜りこめると言うニュークスをウォー・リグに向かわせました。

巨漢の息子リクタス・エレクタス(ネイサン・ジョーンズ)に手を貸すよう指示したジョーは、ニュークスが鎖を引っかけてしくじったため、自ら攻撃を仕掛けました。岩との激突を避けたスプレンディドでしたが、車から落下してしまい、それを避けようとしたジョーの車は横転します。

 

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ケイパブル(ライリー・キーオ)はスプレンディドを助けるべきだと言いますが、マックスは、彼女が車に轢かれたとフュリオサに伝えました。フュリオサは、そのまま進むようマックスに決断し、ワイブスは悲しみました。

ジョーは、意識を失ったスプレンディドを抱きかかえました。スプレンディドが助からないことを知らされたジョーは、子供を取り出すようオーガニック・メカニック(アンガス・サンプソン)に指示し、男の子だった子供が死んでいること確認しました。


6)一難去ってまた

車がオーバーヒートしそうなため停車し、砦の生活しか知らないフラジール(コートニー・イートン)がジョーの元に戻ろうとしますが、ケイパブルとダグ(アビー・リー・カーショウ)に引き留められて説得されます。

その後、見張りをしたケイパブルは、ニュークスがいることに気づきます。ニュークスは、ジョーに失態を見られたことを悔やみ、すぐ死ぬ運命の自分の人世を嘆き毅然とするが、ケイパブルが彼を慰めました。

その後、ウォー・リグはぬかるみにはまってしまい、マックスらはタイヤを換えて、地面に爆弾を仕掛けました。追っ手の車は爆弾で大破し、ジョーらも沼地で立ち往生しました。

再び走行不能になり、悪いことに血に飢えた武器将軍が近づいてきます。車を降りたフュリオサは、現れたニュークスから、木を利用して車を動かすといわれました。

 

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フュリオサが将軍の車のサーチライトを撃ち抜きます。ニュークスは、ウィンチを木に繫いで車を動かし、マックスは、フュリオサに先で待っているようにと指示し、攻撃を仕掛けて来た武器将軍の元に単身で向かいました。

暫くして、フュリオサは大爆発を確認し、マックスは弾薬や銃を持って戻ってきました。


7)緑の地

翌朝、助手席で目覚めたマックスは、フュリオサが、生まれ故郷の緑の地に向い、過去を清算する考えであることを知ります。

その後、見覚えのある地に着いたフュリオサは、鉄塔の上にいた女(ミーガン・ゲイル)に近づき、自分がメアリー・ジョ・バサの娘だと伝えました。

 

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おとりだった女バルキリーは、バイクの仲間達に合図を送り鉄塔を下りて、フュリオサがメアリー・ジョ・バサの娘であることを確認しました。

種を持つ老婆(メリッサ・ジャファー)らはワイブスを歓迎し、緑の地は通って来たはずだとフュリオサに伝えました。

それが、カラスのいた気味の悪い場所だと気づいたフュリオサは、その地が汚染により毒されたことを知らされました。

ショックを受けたフュリオサは跪き、叫び声をあげるのでした。

お腹の子が悪魔の子だと老婆に話すダグは、バッグの中の植物の種を見せられ、昔は自給自足で人を殺す必要はなかったと言われました。

フュリオサから、バイクに荷物を積み目の前の塩の湖を渡ることを知らされたマックスは、ついてくるなら歓迎すると言われました。

一人で行動すると言うマックスは、希望は持たないことだとフュリオサに伝えるのでした。

心が壊れた時には”マッド/狂気”しか残らないと、マックスは付け加えました。

翌日、旅立ったフュリオサを追ったマックスは、砦が戻る場所だと言って、緑があると伝えるのでした。


8)闘いの帰路

来た道をウォー・リグで戻り、谷でタンクを外して塞ぎ砦に向かうと言うマックスの意見に、ワイブスは賛成します。

戻れたとしても皆が従うかが疑問なフュリオサでしたが、ニュークスが自分達を連れ戻したことにすればいいとケイパブルが提案します。

フュリオサは、希望はあるとニュークスから言われました。

渡っても塩しかないが、砦ならやり直せる可能性はあるとマックスから言われたフュリオサは納得するのでした。

 

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ウォー・リグが砦に戻ろうとしていることに気づいたジョーは、それを追撃して攻撃を仕掛けます。

エンジンが一基死にもう一基も危ない状態をフュリオサから知らされたマックスは、ニュークスにそれを直させようとします。

攻撃を受けたバルキリーは戦い続けるが、人食い男爵の車に轢かれてしまいます。

ウォー・リグは囲まれて老婆は傷つき、トーストが連れ去られました。

マックスやフュリオサも傷つきますが、ニュークスがエンジンを直しました。

人食い男爵の車に乗り移ったマックスは、フュリオサが刺されたことを知らされて、谷に着いたウォー・リグに戻りました。

フラジールは、近づくリクタスに助けを求め、彼は他のワイブスも連れ戻そうとします。

マックスはリクタスと格闘になり、背中の呼吸装置を壊されたリクタスは動けなくなりました。

運転をニュークスに任せたフュリオサがジョーを倒し、落ちそうになったところをマックスに助けられました。

フラジールはジョーが死んだことをワイブスに知らせ、ダグは老婆が息を引き取ったことを確認して、彼女の種のバッグを持って前の車に乗り移りました。

ケイパブルにも乗り移るようにと伝えたニュークスでしたが、回復したリクタスがエンジンをもぎ取って持ち上げました。

ニュークスは、岩の門に向かうケイパブルを見つめながら車を横転させるて道を塞ぎました。

 

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9)エピローグ

瀕死のフュリオサを助けようとするマックスは、失血死しそうな彼女に輸血をしました。

マックスは、決して語らなかった自分の名前をフュリオサに伝えて、彼女を見守るのでした。

砦に着いたマックスは、ジョーの死体を見せて、回復したフュリオサが戻ったことを皆に知らせます。

人々は、救世主だと言ってフュリオサを称え、大量の水を与えられるのでした。

役目を終えたマックスは、フュリオサと目を合わせてその場を去りました。

 

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3.エピソード

1)苦難の撮影

2011年オーストラリアのアウトバックにあるブロークン・ヒルという砂漠地帯で撮影開始の準備を進めました。しかし数百台の乗り物を作り、スタントのリハーサルまで済ませた頃、大雨に見舞われました。

ブロークン・ヒルでは、なんと15年ぶりの雨だといい、平坦な赤土の砂漠一帯に花が咲き誇り、広大な塩湖にはペリカンやカエルが集まってきました。これではマッドマックスの世界にならないと、撮影部隊は一旦解散。ロケ地が干上がるまで18ヶ月間待つことになりました。

しかしながら、大地はなかなか元どおりのように乾きません。結局、スタッフ、キャスト、200台の乗り物、大道具、小道具をすべて撤収し、オーストラリアの東海岸から西海岸へ移動し、そこからアフリカ大陸のナミビアへ移り、2012年、やっとのことで撮影が開始されました。

 

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2)編集

約480時間以上の場面を撮影したが、最終的な編集により、幾つかの場面はカットとなり、120分の劇場上映で決まりました。またミラー監督は短いモノクロ映像によるサイレントバージョンも撮っています。なお、Blu-ray版が発売されたら、劇場でカットされた、5つの小さなシーンやモノクロのサイレントバージョンなどが含まれるそうです。


3)幻のアニメーター

元々ミラー監督は、日本のアニメーターでジブリ作品やエヴァンゲリオンなどの前田真宏と「マッドマックス」のアニメを作りたいと考えていましたが、予定が遅れたりワーナー側の体制が変わったりして実現に至らなかったため、今回彼をデザイナーとして起用しました。前田の設定ではフュリオサは赤毛でしたが、セロンの提案により頭を丸刈りにしました。


4)ポール・キャッツ

ポール・キャッツによる襲撃撮影は安全性を考えて停車状態での撮影予定でしたが、ミラー監督が現場に到着するとポール・キャッツ役のスタントマンらが実際に走行しながら空中を往来しているのを見て走行での撮影に切り替えました。役者と絡む撮影部分は当然ながら安全を確保し停車した状態での撮影で、危険を伴う撮影場面はダブル(替え玉)で撮影されています。

 

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5)オーストラリアン・キャトル・ドッグ

映画専門のアニマルトレーナーのキルスティン・フェッダーセンによると、映画撮影で使うオーストラリアン・キャトル・ドッグという犬を訓練するためにジョージ・ミラー監督に雇われたとそうです。この犬種は『マッドマックス2』にもマックスの相棒として登場した犬で、映画で雇われたフェッダーセンによるとトム・ハーディ演じるマックスのフラッシュバックのシーンで登場させるために、グリーンバック撮影でその犬を訓練しました。

 

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フェッダーセンは以前にもミラー監督の『ベイブ/都会へ行く』の撮影でも雇われ、チンパンジーとオランウータンを訓練しており、本作でミラー監督との2度目の仕事になります。この犬の登場シーンは劇場版ではカットされ、登場していません。ただし、2015年のゲーム版で犬が登場しています。


4.まとめ

シリーズものですが、この作品単体でも十分楽しめ、ストーリーとしては広大な砂漠を行って帰るだけのシンプルな内容で、ひたすら激しいカーチェイスが繰り広げられます。単純なストーリーは物足りなさを生みがちですが、本作は違って、一本の単純なストーリーに音楽や映像がガッチリと噛み合っています。

アクションシーンはほとんどCGを使ってなく、実際のスタントの迫力に圧倒され、目が釘付けになる。ところどころに早送りの編集がされており、より爽快さとスピード感が増しています。意外にも、えげつなくグロいメイクだらけにも拘らず、流血やグロいシーンがほとんどないのが面白いのです。

マッドマックス2』で始まった独自の世界でも、マッドマックスシリーズ史上最高傑作であることは間違いなく、独特な世界観、キャラクター、そしてド派手なアクションは、シリーズの中だけでなく他の映画と比べても群を抜いています。

これが、ミラーにとっては、マッドマックスの集大成ではなく、さらなる新作の準備を開始そうです。75歳にして意気盛ん、楽しみです。