映画『フェイク』名優二人が共演する元祖潜入捜査官ものです!!

この映画『フェイク(Donnie Brasco)』は、1997年に制作されたアメリカ映画です。監督はマイク・ニューウェルアル・パチーノジョニー・デップが共演しています。

1970年代、マフィアのボナンノ一家に“ドニー・ブラスコ”の変名で6年間潜入し、彼らの大量摘発に貢献した連邦捜査局(FBI)の特別捜査官、ジョー・ピストーネの実録手記、「Donnie Brasco: My Undercover Life in the Mafia」に基づいています。

目次

 

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1.潜入捜査もの映画の系譜

潜入捜査をテーマとした作品ですが、ひとくちに潜入捜査ものといっても、シリアスなクライム・サスペンスや本来ならなかったはずの出会いから生まれた絆や友情を描いたヒューマンドラマ、高校を舞台にしたコメディなど様々な作品があります。

なかでも、本作の実録ものからくる実態感は、以後のこの手の映画のお手本となっているように、元祖的存在感を醸し出しています。

この正統派潜入捜査ものとしては、2002年の香港映画『インファナル・アフェア』が傑出していて、2006年の『ディパーテッド』、2012年のTBS・WOWOドラマ『ダブルフェイス』などのリメイクを生んでいます。

正体がバレれば一貫の終わりという緊迫感とともに、本作のように、もう後戻りできないドニーとレフティの男どうしの友情にはどんな結末が待ち受けているのかという、フェイクがフェイクでなくなっていくリアルは、フェイクこそリアルで、リアルはフェイクというメビウスの輪のような入り組んだ二律背反の極みが潜入捜査もののキモなようです。

 

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2.概略とみどころ

悪名高いマフィア組織・ボナンノファミリーに潜入した実在のFBI捜査官、ジョー・ピストーネ(ジョニー・デップ)の活躍を描いた本作において、とりわけ印象深いのがアル・パチーノ演じる組織の構成員“レフティー”ベンジャミン・ルッジェーロです。
当初、ジョーにとってレフティーは組織に深く潜入するためのコマでしかなかったのですが、やがて潜入捜査を進めていくうちにレフティーとの間に友情めいた感情が芽生えてきます。
捜査員としての役割と、マフィアの一員としての想いの間で揺れ動くことになるのですが、そうした彼の正体と胸中を知らぬレフティーは、彼に対して全幅の信頼を寄せるようになります。
こうした関係ゆえにもたらされる悲劇も含め、実に味わい深い作品となっているのですが、そもそもこうした逸話そのものが実話であることに驚きを隠せません。


3. ストーリー

1)プロローグ

1978年11月、ニューヨーク、ブルックリンで、フィアの溜まり場のバーで、ベンジャミン“レフティ”ルッジェーロ(アル・パチーノ)は、仲間のドミニク“ソニー・ブラック”ナポリターノ(マイケル・マドセン)とニコラス”ニッキー”サントラ(ブルーノ・カービー)、ポーリー・セルザーニ(ジェームズ・ルッソ)らと共にダイナーで話していました。

 

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カウンターにいた宝石鑑定士だというドニー・ブラスコ(ジョニー・デップ)に目をつけたレフティは、ブツの処理を頼めるかを考えて、ドニーに声をかけたレフティは、ダイヤの指輪を見せてさばいてほしいと頼みますが、偽物だと言われて相手にされません。

気分を害したレフティは、ドニーを連れて指輪を渡した男の元に向います。指輪が本物だと言い張る男を脅したドニーは、彼の”ポルシェ”を奪いレフティと共にその場を去りました。ドニーが気に入ったレフティでしたが、一応、彼の車のカーステレオに盗聴器が仕掛けられていないかを調べるのでした。


2)潜入捜査開始

FBI捜査官のジョー・ピストーネは、”ドニー・ブラスコ”を名乗り、レフティ接触して組織に入り、潜入捜査を開始します。

ドニーの縄張りのボスに会い、信用できるかを確かめたレフティは、組織の仕来りを教えて、仲間のソニー・ブラックらを紹介しました。

マフィアの患部アルフォンゼ“ソニー・レッド”インデリカート(ロバート・ミアノ)が息子のアンソニー“ブルーノ”(ブライアン・タランティーナ)と現れ、ドニーが何者なのかをレフティに聞き、集金を遅らせないようにと伝えます。その後、大ボスも現れ、その姿をレフティやドニーは見守るのでした。

自分の行動を監視する同僚のティム・カーリー(ジェリコ・イヴァネク)に会ったジョー(ドニー)は、相手が餌に食いついたことを伝えました。


3)仕事と家庭

クリスマスにレフティの家を訪ねたドニーは、挨拶だけして帰ろうとするものの食事に誘われ、ヤク中の息子のことなどで愚痴をこぼすレフティに、ブルーノの態度などが気に入らなかったことを伝えたドニーは、自分の片腕としてあの場で顔を通したので、もう誰も手出しをしないとレフティに言われました。

娘達にプレゼントを買って自宅に戻ったジョー(ドニー)は、仕事の内容も知らせず子供と話もしない、夫としての役割を果たさないことで妻マギー(アン・ヘッシュ)に非難されます。

 

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口論となった二人でしたが、マギーは子供達がいないのは二人きりになりたかったからだとジョーに言い、二人は激しく愛し合いました。
水泳部に入っている娘の競技会があることを知ったジョーは、行けたら見に行くと言って、信頼しているから家を任せているとマギー伝えるのでした。


4)組織の変化

大ボスが殺害されたことで組織の混乱が考えられ、呼び出されたレフティは、ドニーと共にソニー・ブラックの元に向かいます。

仲間でも警戒が必要だと言うレフティは、何かあったら後を任せるとドニー伝えてバーに向かい、さらにレフティとドニーは、ソニー・ブラックやニッキー、ポーリーらと空港に向かいました。

ドニーは車で待つよう言われ、倉庫に連れて行かれたレフティは、ソニー・ブラックがブルックリンを仕切るボスに指名されたことを知らされるのでした。

消される覚悟をしていたレフティは、呼び出された理由を知りソニー・ブラックを抱きしめましたが、行き場のなくなったライオンを受け取ったレフティは、30年もこの世界にいてソニー・ブラックの下につかなければならないことを嘆き、ドニーに不満を伝えるのでした。

マフィア達は数々の悪行を繰り返し、ドニーは靴に録音機を忍ばせて、マフィア達の悪事の証拠を集めます。そして組織犯罪の解明のための情報をティムを通して本部に渡すのでした。


5)マイアミのドニー

あるクラブで、”リトル・イタリー”を仕切るソニー・レッドに声をかけられたソニー・ブラックらは、見下され、ソニー・レッドソニー・ブラックの仲は悪い様子でした。

ワシントンD.C.から来たディーン・ブランドフォード(ジェリー・ベッカー)をティムから紹介されたドニーは、順調に進んでいる捜査に彼が補佐役で加わることを知らされます。

マイアミの捜査が行き詰っているために、ブルックリンのギャングを誘い出したいと言うディーンは、現地の捜査官リチャード”リッチー”ガッツォ(ロッコ・シスト)に、仲間の誰かを紹介するようドニーに指示しました。

ソニー・レッドが勢力を拡大しているためソニー・ブラックは焦り、ドニーがフロリダにいい話があると伝えました。月5万ドルの上納金を払わなければならないソニー・ブラックは、まともな仕事ができない手下に苛立つのでした。

ドニーがソニー・ブラックに歩み寄ろうとしていることを気にしたレフティは、信用し過ぎるのは危険だと助言します。

マイアミでクラブを経営する仲間が、パートナーを探していることをドニーはレフティに話し、ドニーは仲間達を引き連れてマイアミに向い、レフティにリッチーを紹介しました。

レフティはリッチーを役立たずだと判断しますが、地元のギャングに締め上げられて閉鎖した店を立て直せば、ブルックリンに送金できると言うドニーの意見を聞き入れ、それを自分が仕切ろうと考えました。

FBIの拠点にしていたモーテルに向かったドニーは、レフティが地元のボスを接待するための船を用意することを渋るディーンらの態度に苛立ちます。

その場の別の部屋でコカインの取引をしていたニッキーは、ドニーと顔を合わせてしまい、お互いに焦るのでした。

 

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6)出世と別れ話

精神的に限界を感じるドニーは、マギーに電話をして娘達の声を聞こうとするが、まともな話もできませんでした。

ソニー・ブラックにクラブの話をしていないことをドニーに確認したレフティは、船の手配を急がせます。

FBI技術担当者の二人(ティム・ブレイク・ネルソン/ポール・ジアマッティ)に励まされたドニーは、ある作戦用の船が使えると言われます。

船は用意され、地元の大ボス、トラフィカンテ(ヴァル・エイヴリー)を迎えたレフティは、ソニー・ブラックがいないのかと聞かれました。

全てを知っていたソニー・ブラックがニッキーとポーリーらを引き連れて現れたため、完全に恥をかかされたレフティは落胆するのでした。

 

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気分を害するレフティに追い払われたドニーは、マイアミが気に入ったソニー・ブラックから、この地で一旗揚げると言われました。

クラブを任せるとソニー・ブラックから言われたドニーは、今後はレフティではなく自分の下につくよう命ぜられ、トラフィカンテを紹介されました。

娘の聖体拝領式にも行けなかったジョーは、家に電話をするものの番号が変更されていました。

 

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空港でソニー・ブラックを見送ったドニーは、保険局の知人に声をかけられたため、正体がバレるのを恐れ彼を殴り倒します。

ソニー・ブラックからクラブの件を任されたドニーでしたが、リッチーにはニューヨークに戻ることを伝えるのでした。

自宅に戻ったジョーは、子供達の様子を見て寝室に向い、ベッドに横たわるマギーから離婚すると言われました。


7)迫る危機

バーガー医師(ザック・グルニエ)のカウンセリングを受けたジョーとマギーでしたが、解決策は見つかりません。

そんな時ドニーは、レフティの息子がドラッグで意識を失ったことを知り病院に向って、レフティからの話を聞きました。

何か力になりたいと言うドニーを、レフティはフロリダに追い返そうとします。

帰ろうとしないドニーに、レフティは世話ばかりかけるものの、息子であることに変わりはないと語り、心配してくれるドニーに、レフティは感謝するのでした。

 

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その後、ニューヨークのボスの資金援助を得たマイアミのクラブは、改装されてオープンし大盛況となりましたが、警察の手入れが入り、ソニー・ブラックらは逮捕されて店は破壊され、現金は没収されました。

いつもは鈍い警察が今回は妙に行動が早かったことで、レフティは内部の裏切りを指摘します。実は今回の件は、トラフィカンテに手を回していたソニー・レッドソニー・ブラックを潰すために仕掛けていたことで、彼らの皆殺しを計画していたのでした。


8)反撃

ニューヨークに戻ったソニー・ブラックは、ソニー・レッドとの話し合いのため、仲間達と共に”リトル・イタリー”に向かいました。

現場に着いたドニーは、車で待つようにと言われて待機するのですが、ソニー・レッドを待ち構えていたソニー・ブラックらは、彼らを抹殺しました。

ソニー・ブラックに呼ばれたドニーは、ソニー・レッドらの死体の解体を手伝わされ、レフティは裏切り者のニッキーを射殺しますが、ドニーはそれが思い違いだと指摘します。

マイアミでコカインの取引をしただけでニッキーを疑ったことに意見するドニーは、ソニー・ブラックがそう決めつけたとレフティから言われるのでした。

ソニー・ブラックに逆らえるはずもないレフティは、単なる駒に過ぎない自分達の存在を嘆き、ドニーは言葉を返せませんでした。

勢力を広げたソニー・ブラックは、仲間達に祝福されました。

 

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9)近づく限界

ドニーからの連絡が途絶えたたため、ティムとディーンはマギーを訪ねて、危険な状況に置かれている彼を救うための協力を求めました。

ソニー・レッドの息子ブルーノが姿を消し、自分達を狙っているとドニーに知らせたレフティは、彼を殺して手柄を立てる考えを伝えました。

昔持っていた船を手に入れるには、30万ドルが必要だとレフティから聞いたドニーは自宅に向い、フロリダの上納金を保管してあったドニーは、それを隠したマギーから、話し方がギャングのようだと言われたため、彼女を殴ってしまいます。

バックを取り出し、いつも未亡人になることを考えているとドニーに伝えたマギーは、彼を追い出そうとしました。

愛があるはずなのに、なぜ憎むのかとドニーはマギーに言われ、憎んでなどいないと答えるドニーは、仕事に殺されそうで息もできない状況から抜け出すことができないと伝えるのでした。

世話になる者が殺されるのを阻止しなけらばならないと言うドニーは、見捨てることはできないと苦しい胸の内を語り、マギーにキスしてその場を去りました。


10)任務の終わり

レフティに電話をしたドニーは、ブルーノの居場所が分かったと言われ、待ち合わせた二人は待機し、ブルーノが酔い潰れるのを待ちました。

ブルーノが船にいると聞いたドニーは、それを手に入れたいと言うレフティに、宝石で儲けた金があると言い、それを渡すことを伝えたドニーは、この世界から足を洗うことをレフティに提案します。

フロリダで使った船がFBIの囮船であるという雑誌の記事を見せたレフティは、銃を手にしながら、あの時の船とは違うと言うドニーの言葉を否定します。

ドニーが裏切り者だとしたら、自分がマフィア史上に残る間抜けな男になると言うレフティは、こめかみに銃を当てながら潔白だと語るドニーの話を信じるのでした。

ブルーノの船に向かった二人でしたが、ドニーの電話を盗聴していたティムが手配したFBIが、ブルーノを殺す寸前に現れ、ドニーとレフティは連行されて、彼の任務は終了したのでした。


11)エピローグ

ティムとディーンはソニー・ブラックと仲間達の元に向い、”ドニー・ブラスコ”がFBI捜査官であったことを伝えましたが、レフティソニー・ブラックそしてポーリーは、ドニーを裏切り者に仕立て上げるFBIの企みだと考えました。ドニーを知れば分かると言って、レフティらは彼を信じるのでした。

数日後、呼び出されたレフティは、「こんなことになってもお前だから許せる」というドニーへの伝言を妻に残し、所持品を全て置いて家を出ました。

一方、功績を称えられたジョーは、マギーと子供達の前でメダルと500ドルの小切手を受け取るのでした。


4.会話の妙味

1)その筋の人

冒頭、テーブル席のほうには世間知らずな天然系のウェイトレスが注文とりにやってきて、「あんたたちって、ほんとにwise guyなの?」と聞くので、「はは、こいつはいいや」とまず一笑い起きます。

というのは、wise guyというのは、そのまんまの「賢い人」という意味でもなく、そこから少し発展した「知ったかぶる生意気なやつ」という一般の意味でもなく、もっと裏の「その筋の人」という意味だったのです。

本物のマフィアたちに「あんたたち、ほんのにマフィアなの?」と聞くような、怖い物知らずというか、おバカさんな子なわけです。その勘違いに、つい、笑ってしまいます。


2)ガセもの

その後、ドニーが宝石屋だと聞きつけたレフティが、また例のカウンター席にいたドニーに近づき、ハンカチに包んで持ってきた指輪を見せ、こいつを鑑定しろと迫ります。これがドニーとレフティのなれ初めです。

ところが、強面のレフティに向かって、あっさり、そいつはfugazy(フガツィ)だとドニーはあっさり言い放ちます。つまり、あまり聞きなれないfugazy「ガセもの」という隠語です。


3)弟分

映画の中では、すっかりドニーにほれこんだレフティは、マフィアのしきたりを教えるところもそれらしくておもしろいです。

「弟分」のことはconnected guyと言うんだとか、「いっちょ前の身内」はmade guyと言うんだとか、また「ほんとに信用できるやつ」のことをstand-up guyと言うんだ、などです。

本物のマフィアしか知らない独特の隠語の講釈をして、ドニーをstand-up guyに仕立て上げるまでが描かれます。


4)コケにする

たとえば、いつものドニーがいるダイナーのカウンターにレフティがやってきて、ちょっとした言い争いになって、ドニーが席を立とうとすると、「You’re gonnna walk out on me? (お前、俺より先に出るつもりか?)」とレフティは色をなします。

この walk out on~(誰それ)というフレーズは、よく恋愛関係で相手を捨てるという意味でロマコメなんかではよく使われますが、ただ歩いて出ていく(walk out)という意味だけではなく、このonは「不利のon」と言って、場合によっては相手をコケにするというニュアンスがあります。

たとえば、愛する人と砂漠で二人きりになって、愛する人が死にかかっている時、Don’t die on me.と言ったりします。「わたしを残して死なないで」という意味で、ここはコケのニュアンスはないのですが、死なれたら、不利になりますよね。だから、「不利のon」なのです。

つまり、レフティは「お前は俺より先に出て、一人残して、コケにするつもりか」と怒ってるわけです。字幕では、こういう細かいニュアンスは伝わってこないのですが。


5)くそっタレ

言葉の使い方がおもしろいのは、このダイナーのくだりばかりだけでなく、この映画ではいろいろと散りばめられています。

70年代当時、世間にはびこっていた組織犯罪をつぶすための囮捜査 という設定だけに、ドニーはレフティたちのグループの最深部にまで潜入して命を張っています。

重要情報の証拠を取るためにブーツの中に小型テープレコーダーを忍ばせ、隠し録りをしたりするわけです。

で、その音の証拠をFBIのアジトに戻って分析してもらうわけなんですが、ドニーが録音してきたテープを分析官たちは耳にタコができるぐらい聞いているわけです。

そんな時、分析官の二人が一服してる時、暑いので額に缶ビールを置いては頭を冷やす格好でソファーに寝ているドニーの横で、一人が缶ビールを開けながら、「なあ、ちょっと聞いてもいいか」と言います。

レフティは〝くそっタレ〟が口癖だけど、あれはどういう意味なんだ?」と。

その〝くそっタレ〟は、原語ではただ “Forget about it.” と言ってるんですが、このフレーズは本来〝くそっタレ〟というほど、汚い言葉ではなく、”Forget it.” とほとんど同じ意味で、「気にするなよ」とか「別にいいんだ」ぐらいの意味で日常会話でもよく使う言葉です。

ところが、レフティはそういった普通の意味以上に、もっと汚い「ふざけるな」「ばか言え」「お前、アホか」となどなど、十種類近くの強いニュアンスでも使っています。

そのレフティが使うさまざまな用法とニュアンスを、ソファーに寝そべりながらドニーが分析官たちに逆に講釈するところがおもしろく、ある意味で「その筋の世界」の複雑さを言葉が説明してくれる、この映画の白眉と言ってもいいシーンです。

 

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5.まとめ

レフティがドニーへの妻に託した「こんなことになってもお前だから許せる」と言うセリフは、「お前が誰であれ、お前だったことが嬉しい」という和訳もあります。

どの世界であれ、人を信用する、人に信用される、には立場や思惑を超えた心の触れ合いがあってこそ成立するものなのでしょう。

 

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