映画『エイリアン2』SFホラーにアクションが加わった人気シリーズ第2弾です!!

この映画『エイリアン2(Aliens)』は、『エイリアン』シリーズの第2作、1986年のアメリカ映画です。監督はジェームズ・キャメロンで、主演は引き続きシガニー・ウィーバーマイケル・ビーンが共演しています。

目次

 

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1.概略

『エイリアン』の大ヒットを受け、続編の計画はすぐに始動しました。『エイリアン2』を任せられる若い才能を探していたプロデューサー達が目をつけたのが、『ターミネーター』でその才能を世に知らしめたジェームズ・キャメロンです。
彼は『エイリアン』の世界観にベトナム戦争のイメージを重ね合わせ、偉大なる第1作に勝るとも劣らない傑作を世に放ちました。

「パート2をつくらせたら世界一」のジェームズ・キャメロンのしたたかな計算が伺え、本作の成功の要因は、ホラー調の前作から大胆なシフトチェンジを計った、原題の『ALIENS』というタイトルに集約されています。
エイリアン2』とは文字通り、雨後のタケノコのごとくエイリアンがやたら出てきて、やたらマシンガンが乱射され、やたらモノが爆発するという、空前の物量作戦が投入されたアクション映画となりました。


2.ストーリー

1)プロローグ

前作でのノストロモ号の惨劇からの唯一の生存者、エレン・リプリーシガニー・ウィーバー)の乗った脱出艇は、地球周回軌道付近の宙域で偶然発見され、救助されました。宇宙ステーション内の病院で長期間のハイパースリープから目覚めたリプリーは、ウェイランド・ユタニ社の社員バーク(ポール・ライザー)から、57年間も宇宙を漂っていたこと、そして当時11歳になろうとしていた娘アマンダが2年前に自分より先に他界したことを告げられました。


2)責められるリプリー

ウェイランド・ユタニ社の査問会で、ノストロモ号を爆破した責任を問われたリプリーは『エイリアンとの遭遇』を主張しますが、証拠不足のため信用されず、精神異常を疑われた上に航海士資格も無期限停止にされてしまいました。実はノストロモ号が着陸した惑星「LV-426」は、20年前からテラフォーミング(地球化)が行われており、すでに多くの入植者たちが居住していました。


3)再びLV-426へ

リプリーは倉庫で作業員として働くことになりましたが、毎晩チェストバスターが自分の胸を突き破る悪夢にうなされます。やがてLV-426からの連絡が途絶え、入植民157人が消息不明となりました。調査のため植民地海兵隊が派遣されることとなり、リプリーは『航海士としての復帰』と引き換えに、『戦略アドバイザー』としてバークと共に同行して欲しいと持ちかけられました。当初は断ったリプリーでしたが、毎晩繰り返される悪夢、そして己のトラウマに決着を付けるべく「エイリアンの研究や持ち帰りはせず、殲滅させるのみ」の条件を確認し同行を決意するのでした。


4)廃墟のLV-426

海兵隊宇宙艦スラコ号に同乗し、隊員達と共にLV-426に向かうリプリーは、航行中、乗組員のビショップ(ランス・ヘンリクセン)がアンドロイドだと知り、ノストロモ号で自分達を殺しかけたアッシュとの軋轢を思い出して露骨な不快感を示します。海兵隊員との作戦会議の際、リプリーはエイリアンの危険性を必死に訴えますが、ほとんどの隊員は危機感もなく、冗談混じりに茶化すばかりでした。

一同はスラコ号から発進した降下艇でLV-426に降着し、地表に降り立ち装甲兵員輸送車(APC)でコロニーの施設へと潜入しました。そこには奇妙な状態で破壊された廃墟と、入植者たちの残した抵抗の跡がありました。医務室の実験用カプセルには生きたフェイスハガーも保存されており、入植者達がエイリアンと接触していた事が判明しますが、人影はどこにもありませんでした。

 

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しかしながら、捜索のさなか、一行はニュートと名乗る少女を保護します。ニュートは通風管の中を逃げ回り、ただ1人生き延びていたのでした。


5)激闘から敗退へ

やがて、環境システム施設内からの多数の発信機反応の受信に成功した海兵隊は、APCで現場に急行します。

しかしそこは、既にエイリアンの巣窟と化していたのでした。しかも、惑星大気改造用の大気製造プラントの誘爆を避けるため、隊員は重火器の発砲を禁じられてしまいます。すでに繭にされた入居者が多数おり、中にはまだ生存している者もいましたが、その腹から飛び出したチェストバスターを倒した直後、現れたエイリアンの大群の奇襲を受け、隊員は次々に犠牲となっていきました。

現場は大混乱に陥り、APC内から指揮を執っていたゴーマン中尉(ウィリアム・ホープ)はパニックで硬直、見かねたリプリーが強引にAPCを運転して救助に向かいます。辛うじて現場からの撤退に成功した隊員はヒックス伍長(マイケル・ビーン)、ハドソン(ビル・パクストン)、バスクエスジェニット・ゴールドスタイン)の3名だけでした。

撤退の際、ゴーマンが落ちてきた荷物で頭を打ち気絶したため、指揮権を引き継いだヒックスは「リプリーの提案」を受け入れ、スラコ号への撤退と核攻撃によるエイリアン殲滅を決定します。しかし、一同の回収に向かった降下艇内にもすでにエイリアンが潜入しており、それに気づかず離陸したパイロットたちが襲われると、降下艇は墜落しAPCを巻き込んで爆散してしまいました。


6)籠城から裏切の陰謀へ

リプリー達は残った武器を集めてコロニーの司令室内にバリケードを築き、通路にセントリーガンを設置して救助が来るまでの篭城を試みます。しかし、墜落した降下艇の爆発で環境システム施設の電気系統に障害が発生し、核融合炉の冷却システムが停止したため、4時間後に大爆発することが判明しました。

 

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スラコ号から予備の降下艇を遠隔操作で誘導するべく、唯一操作ができるビショップが単身パイプ内を移動して通信施設へと向かいました。

その間、セントリーガンでエイリアンの大群の撃退に成功した一同はひと時の休息を得て、リプリーはニュートに寄り添い仮眠を取りますが、実験用カプセルから出てきたフェイスハガーの襲撃を受けてしまいます。枕元に置いたはずの銃が隣の部屋に移動されている事から、リプリーはこれが人為的な状況だと悟ると、火災報知機を利用して助けを呼び、駆け付けたハドソンらがフェイスハガーを撃退しました。

2人が襲われたのはエイリアンを持ち帰ろうとするバークの企てであり、エイリアンの扱いで意見が対立したリプリーをニュートもろともフェイスハガーに襲わせ、エイリアンを寄生させようとしたのでした。

 

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バークの卑劣な企みに一同は激怒し、ヒックスはバークを処刑しようとまでしますが、その時突然電源が切られ、天井裏から忍び込んできたエイリアンたちが大挙して襲撃して来ました。まずハドソンが犠牲となり、どうにか医務室に退避しようとする一同ですが、バークが1人で先に立て篭り鍵を閉めてしまいます。しかし、バークが逃げ込んだ先にもエイリアンが入り込んでおり、餌食になってしまいました。


7)危機一髪の脱出

行き場を失ったリプリーたちは、ニュートの案内で通風管の中を伝って必死に逃げました。後衛のバスクエスが銃で迎撃しますが、近距離でエイリアンを撃ったために足に強酸の返り血を浴びて動けなくなりました。救出に戻って来たゴーマンの拳銃も弾が尽き、狭い通風管の中で前後をエイリアンに挟まれると、追い詰められた2人は手榴弾で自爆するのでした。

その爆風でニュートがダストシュートに落ちてしまい、あらかじめ彼女に渡していた発信器を頼りに救出に向かうリプリーとヒックスでしたが、わずかに間に合わず、ニュートはエイリアンに拉致されてしまいました。

 

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さらにヒックスもエイリアンの返り血で負傷、なんとかビショップと合流し、遠隔操作で誘導した降下艇にヒックスを乗せると、リプリーは自分が戻るまで脱出しないようビショップに言付け、自らは武器を取りニュートの救出にエイリアンの巣へと単身引き返しました。

 

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そして、ニュートが繭にされる直前に救出する事に成功しますが、帰還途中にエイリアンの卵を産み続けるエイリアン・クイーンの巣に入り込んでしまうと、リプリー火炎放射器やありったけの弾丸で巣を火の海にしました。これに激怒し、産卵管を切り離して追撃してくるクイーンの手を逃れ、辛くも降下艇に逃げ込んだリプリーたちはLV-426から脱出、軌道上のスラコ号への帰還に成功しました。


8)最後の対決から帰還へ

スラコ号のデッキに降り立ったリプリーは、ビショップに感謝を伝えましたが、降下艇の格納脚にしがみついていたエイリアン・クイーンがビショップを尻尾で串刺しにし、真っ二つに引き裂いてしまいました。

 

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クイーンはニュートに襲いかかろうとしますが、リプリーはパワーローダーに乗り込んで肉弾戦を展開し、辛うじてエアロックからクイーンを宇宙空間に放逐する事に成功しました。

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しかしながら、その際に、あわや船外へ吸い出されそうになりましが、上半身だけのビショップに支えられていたニュートは、リプリーを「ママ」と呼び抱き合おました。その後、生存者一同はハイパースリープに入るのでした。


3.エピソード

1)怪我の功名

ヒックス役は当初ジェームズ・レマーに決定しており、撮影も行われていました。しかし、レマーは収録当時ドラッグ依存症になっており、開始から間もなくドラッグ所持の容疑で逮捕されてしまいました。そのため、キャメロンの前作『ターミネーター』でカイル・リースを演じたマイケル・ビーンが代役として呼び出されました。


2)ニュートのダミー

終盤のエイリアン・クイーンの巣から助け出したニュートをリプリーが抱えて歩くシーンでは、顔がアップになるカットを除いて軽量のダミー人形を使用しています。
これはシガニー・ウィーバーが『エイリアン2』のクランクイン前に出演していた別の映画の撮影中に背中を負傷し、その怪我が治らないまま本作に出演していたためで、常に腰と背中に激痛を覚えながら演じていた事への配慮としてダミー人形を使用するという経緯がありました。


3)代役の変身

バスクエスがダクト内でエイリアンの頭をハンドガンで撃ち抜くシーンを演じたのは、プロデューサーのゲイル・アン・ハードでした。
これは実弾を使っての撮影でしたが、肝心のバスクエス役のジェニット・ゴールドスタインが一度も実銃を使用した事が無かった為に急遽代役を使う事になり、スタッフと監督が話し合いを行った結果、実銃を使った経験を持つハードに白羽の矢を立て、彼女も渋々承諾し撮影を行いました。
また、現場では常にスーツ姿だったハードが髪を切ってバスクエスの姿でやってきた際は、あまりの変わり様にスタッフや出演者を大変驚かせたそうです。


4)腐った牛乳

ビショップがクイーンに攻撃を受けた際に吐き出す白い血液は牛乳を使用していますが、既に消費期限の過ぎた古いものだったため、演じたランス・ヘンリクセンは腹を壊してしまい憤慨したそうです。

 

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5)脱出艇

作品冒頭に登場する脱出艇ナルキッソスは、前作で使用したものを流用しようとしましたが、プロップ・設計図共に行方不明となっており、いくら探しても見つからなかったため、機内のセットも含めて一から作り直しています。また冒頭のシーンではありますが、撮影は最後に行われました。


6)APC装甲兵員輸送車)

APCの車内と車外のシーンは別々に撮られており、車体は空港で旅客機の牽引車として使用されている「ハンスレット・ATT77」の廃車予定のものを調達し、外装を改造して使用しました。
しかし廃車寸前ということもあって、撮影中に暴走して定点カメラを破壊したり、スタッフを轢きそうになった他、降下艇の降下シーンにおける車内の撮影中には、天井の鉄板が抜け落ちてゴーマン役のホープを直撃したり、火災シーンでは、燃えた塗料から発生した有毒ガスで出演者たちが窒息しかけるなど、アクシデントが絶えませんでした。


7)後始末

エイリアンの巣のシーンは、ロンドン近郊にあった廃発電所を使用しました。撮影終了後セットを撤去しないまま引き上げたため、後年『バットマン』の撮影で使用した際、中に入ったスタッフを仰天させたとそうです。


8)意に反し

シガニー・ウィーバーは銃規制の賛同者であることから、本作でリプリーが銃器を使用する点に関して「とても難しい決断だった」と語っています。


9)人気の一発屋さん

ニュート役のキャリー・ヘン唯一の映画出演作となっています。ヘンは現在小学校教師を勤めており、2016年に行われた公開30周年イベントでは、今でもファンがサインを求めに来ることがあると語っています。

 

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4.撮影秘話

1)やる気と習慣

エイリアン2』の撮影は、ロンドンから20マイルほど離れたパインウッド・スタジオで行われました。しかし当時、パインウッドのクルーたちは映画の仕事を工場で働くのと同じ感覚だったらしく「単なる飯のタネ」としか考えていました。

当然ながらキャメロンとは全く考え方が合いません。なにせイギリス人のスタッフたちは、毎日必ず10時と2時に「お茶飲み休憩」を入れ、昼食時は全員でパブへと繰り出し、夕方5時になると撮影の途中でも平気で帰り支度を始めるのですから。


2)解雇とボイコット

ただでさえ厳しいスケジュールなのに、周りは非協力的なスタッフばかりという最悪な状況の中、とうとうストレスが限界に達したキャメロンは、アシスタント・ディレクターと撮影監督を解雇してしまいます。

ところが、これに反発した他のスタッフが全員仕事をボイコットして猛抗議します。ブチ切れたキャメロンは「もう、これ以上ここで撮影は出来ない」「イギリスを引き払ってアメリカで撮る!」と20世紀フォックスに電話で直訴しました。


3)打開策

しかし、プロデューサーのゲイル・アン・ハード(後にキャメロンと結婚します)が「皆と徹底的に話し合うべきよ」と提案し、4時間にも及ぶミーティングが実施され、その結果、険悪なムードを漂わせながらも何とか撮影は続けられました。


4)怨念

そしてクランクアップの日、キャメロンはスタッフたちに向かって「今回は辛く厳しい撮影だった。それでも最後までやり通すことが出来たのは、”撮影が終わったらもう二度とここに戻らなくていいんだ”と自分に言い聞かせていたからだ。一生ここで過ごす君らには気の毒だけどな!」と捨て台詞を残して去って行ったそうです。

 

 

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5.まとめ

リドリー・スコットにより喚起された『エイリアン』はジェームズ・キャメロンの『エイリアン2』によってレジェンド化され、『プロメテウス』『エイリアン: コヴェナント』でリドリー・スコットがしゃぶり尽くしています。