映画『ゴリラ』新境地スーツ姿のシュワちゃんは?!


この映画『ゴリラ(Raw Deal)』は、1986年公開のアメリカ合衆国のアクション映画です。監督は『ハンバーガー・ヒル』などのジョン・アーヴィンで、主役は、『ターミネーター』(1984年)、『コマンドー』(1985年)がヒットし、いよいよトップ・スターの道を歩み始めた、アーノルド・シュワルツェネッガーの注目作です

原題の「Raw deal」の意味は、「不当な扱い」「ひどい仕打ち」です。

目次

 

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1.ストーリー

1)プロローグ

シカゴ最大のマフィアのボス、ルイジ・パトロヴィータ(サム・ワナメイカー)は、自分に不利な証言をしようとする、FBIに保護されていた男を殺しました。

現場に駆け付けた捜査主任のハリー・シャノン(ダーレン・マクギャヴィン)は、証人を監視していた同じFBI捜査官の息子が殺されたことを知り、内通者がいることを察して、それを洗い出そうとします。

 

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田舎町の保安官であるマーク・カミンスキー(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、FBIを辞職してニューヨークを離れたことに不満を持つ妻エイミー(ブランチ・ベイカー)の愚痴を聞かされています。

少女殺害事件で犯人を痛めつけ、起訴を避けるために辞職したマークでしたが、エイミーはそれを理解しようとしなかったのでした。


2)復帰の条件

そんなマークは、元上司のハリーに呼ばれ、自分を追い詰めた検事マーヴィン・バクスター(ジョー・レガルブート)が、パトロヴィータと右腕のパウロ・ロッカ(ポール・シェナー)を起訴しようとしていることを知らされました。

ハリーは、二人を有罪にできる証人を保護していた捜査官の息子が殺されたことも言い、今回はFBIとは無関係だと言うハリーは、パトロヴィータを捕えるため、組織に潜入してほしいとマークに依頼しました。

 

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ハリーがFBIの復帰に手を貸すことを条件にマークはそれを引き受け、ハリーから自費の資金を提供され情報も受け取って、石油プラントを爆破して自分が死んだと見せかけました。


3)潜入開始

マークは、ギャングのマーティン・ラマンスキー(スティーヴン・ヒル)の賭博場を叩き潰して、パトロヴィータを牽制しようとします。

ラマンスキーは、パトロヴィータにその件を話し側近にしてほしいことを伝えるものの、受け入れられず彼を襲撃しました。

パトロヴィータのカジノに向かったマークは、ラマンスキーが追っている男”ジョーイ・P・ブレナー”だと言ってロッカに会い自分を売り込みました。

ロッカに一目置かれたマークは、チップを受け取りカジノで楽しみます。マークは、増やしたチップをその場にいた女性モニーク(キャスリン・ハロルド)に渡して席を立ちました。

その後、襲われたマークは男達を叩きのめし、現場に現れたパトロヴィータの周辺を探る刑事ベイカー(エド・ローター)の職務質問を受けますが、疑われることはありませんでした。


4)潜入工作

ロッカの部下マックス・ケラー(ロバート・デヴィ)に警戒されながらも、マークは組織の一員となりました。

モニークに出くわしたマークは、彼女を誘いアパートに向かいますが、酔って眠ってしまいます。マックスの指示を受けていたモニークは、マークの身分証などを調べて連絡しました。

モニークは、それで借金を帳消しにしてもらえることになるのですが、マークは寝たふりをしていただけだったのです。

パトロヴィータは、ベイカー刑事にアジトを襲撃されて奪われたコカインと現金が、警察の保管所にあることを知りました。

マークとマックスは、ラマンスキーにショバ代を払うゲイ・バーのオーナーに脅しをかけて、その場でベイカーに出くわします。

モニークとパーティーに向かったマークは、ロッカからパトロヴィータを紹介されました。パトロヴィータは、つかみどころのないマークを深入りさせないようロッカに命ずるのでした。

 

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警察に没収されたコカインを、保管所から奪い返そうとするパトロヴィータだったが、ロッカがリスクを指摘します。

マークは、警察署内で爆破事件を起こして、コカインを奪い返す方法を提案し、それが実行されました。

モニークは、スパイしていたものの好意を抱くようになったマークに妻がいることを知りショックを受けるのでした。

ハリーに会ったマークは、パトロヴィータが現金とコカインを取り戻すことを伝え、マークは、それが失敗した場合は自分が疑われることを覚悟しながら、潜入を続けることをハリーに伝えるのでした。


5)暴かれた正体

爆弾を仕掛けたことを通報し処理班を装ったパトロヴィータの部下らは警察署に向かい、保管所から現金とコカインを奪いました。

マークとマックスは、ラマンスキーを追い殺害しますが、その後マックスは、マークがスパイだということを知り、それをパトロヴィータに伝えました。

パトロヴィータは、実は内通者だったバクスターの情報で、息子の敵を討とうとしているハリーを殺しても、自分と結びつかないこが解り、マークにハリーを殺させようとしたパトロヴィータは、それをマックスに命じました。

モニークは、全てをマークに話そうとしますが、彼はマックスとの仕事を済ませた後でそれを聞く言い、墓地に向かったマークは、殺す相手がハリーだと気づき、マックスを射殺しました。

ハリーは撃たれたものの、逮捕されないようその場から離れることをマークに指示し、彼は現れたモニークと共に街に戻りました。

マークは、荷物をまとめて飛行場に向かうようモニークに指示し、武器を用意して採石場に向かうのでした。

 

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6)内通者の最後

パトロヴィータの部下を次々と倒したマークは、その場の現金とコカインを奪い、事件は組織間の抗争と報道され、マークはパトロヴィータのオフィスを襲撃して彼とロッカを殺しました。

マークは、その場にいたバクスターに、かって「辞表を出さねば起訴する」と、自分が言われた言葉を伝えて銃を渡すのですが、バクスターはマークを撃とうとするものの射殺されるのでした。

現場に駆け付けたベイカーは、襲撃がマークだと察して、彼と思われる走行中の車を発見したという連絡でその場に向かいました。

マークは、飛行機をチャーターしたモニークに25万ドルを渡し、別れを告げて彼女を見送りました。
その場に現れたベイカーは、警官だと思っていたことをマークに伝えるのでした。

FBIに復帰したマークはハリーを見舞い、妻ともうまくいき始めて、子供も生まれため名付け親になって欲しいと彼に言い、リハビリを嫌がるハリーを立たせて、亡くなった息子も見ていると励ましながら強引に歩行させるのでした。

 

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2.残念なところ

1)邦題

シュワルツェネッガーちゃん39歳、男盛り、それにしてもあんまりな邦題、スターロンの「ランボー」の後で「コマンドー」、「コブラ」にひっかけて「ゴリラ」にしたのでしょうか、確かにこの強さは尋常ではありませんが。


2)非人間業

たった一人でシカゴのマフィアを壊滅させてしまうなんて人間業ではありません。まだ本作でもシュワちゃんの表情は硬く、キャメロン監督は、それを見抜いてアンドロイドにしたのでしょうか。


3)普通

おそらく、当時の量産型であり平均点をとりやすい作品を目指したのかと思われ、当時のありそうなところを探って繋げて作るとこうなったのではです。そういう意味で時代を反映している点はよいかもしれませんね。

内容としてもとても普通で、警察対悪者の狭間で復讐に燃え孤軍奮闘するポリスメンですが、おとり作戦の難しさなんぞ少しも感じさせず、まことに普通でした。

 

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3.まとめ

本作公開のころは、シュワちゃん派かスタローン派かなんて言いましたが、『エクスペンダブルズ』『大脱出』と両者は非常に接近してきました。
往年の大スターが共に健在なのは喜ばしい限りです。