映画『ロスト・バケーション』カモメと共に人食いザメと闘う女子医学生のお話です!!


この映画『ロスト・バケーション(The Shallows)』は、2016年のアメリカのスリラー映画です。
監督は、『アンノウン』(2011年)、『フライト・ゲーム』(2014年)などのジャウム・コレット=セラ、主演は、『ゴシップガール』(2007年)でブレイクしたブレイク・ライヴリーです。

原題の「Shallows」は「浅瀬」という意味の英語で、確かに浅瀬の出来事です。

目次

 

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1.評価

本作は批評家から好意的に評価されていて、映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには216件のレビューがあり、批評家支持率は78%、平均点は10点満点で6.49点となっています。サイト側による批評家からの見解は主に、ブレイク・ライヴリーの演技に高い評価が寄せられたようです。
興行収入も1億2千万ドルの大ヒットとなりました


2.ストーリー

1)プロローグ

メキシコは、バハ・カリフォルニア州のあるビーチ。波打ち際で遊んでいた少年は、ヘルメットを見つけ、カメラ(GoPro)が付いていたために再生した少年は、サーファーがサメに襲われるのを確認して、それを持って家に向かいます。

その場には、壊れたサーフボードも打ちあげられていました。


2)秘密のビーチ

医学生のナンシー・アダムス(ブレイク・ライヴリー)は、地元の住人カルロス(オスカル・ハエナダ)の車に乗り、ガンで亡くなった母(ジャネール・ベイリー)がサーフィンを楽しんだビーチに向かいます。

その時、母は自分を妊娠していたことをカルロスに話すナンシーは、二人のビーチだと言いました。

秘密のビーチの名前をアンナから訊かれたナンシーは、それをカルロスに尋ねるものの、答えてもらえませんでした。

 

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サーフボードなど荷物を下ろしてくれたカルロスにお礼をしようとしたナンシーでしたが、家はすぐそばで方角が同じだっただけだと言う彼はそれを受け取りませんでした。

カルロスに感謝したナンシーは、医学生であることなどを話し、帰りは”Uber”を使うとジョークを言うナンシーは、カルロスに再びビーチの名前を訊くものの、やはり、答えてくれないまま、彼はその場を去りました。

ボード(冒頭で打ちあげられていたもの)の準備をして海に入ったナンシーは沖に向かい、地元のサーファー2人と話し、この浅瀬で注意することを尋ね、潮が引くと海面に出る岩礁があり、火傷サンゴにも気を付けるようにと忠告されました。
1人はヘルメットを被りカメラをつけていて、ナンシーは、2人と共にしばらくサーフィンを楽しんだものの、素晴らしい波がくるこのビーチの名前を聴いても教えてもらえませんでした。

 

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一旦、ビーチに戻ったナンシーは、携帯電話の写真を見ながら母を想い、妹クロエ(セドナ・レッグ)からの電話を受けました。

その場の風景をナンシーから見せられたクロエは、母のビーチだったために驚き、電話を代った父アダムス(ブレット・カレン)は、ナンシーがメキシコにいることを知り驚きました。

医学の道を諦めかけて母のことを話題に出すナンシーに、アダムスは、彼女は闘ったと言い、それを認めたものの、ナンシーは、結果は同じだったと父に言いますが、父は帰ってくるようにと言うのでした。いつ帰るか訊かれても答えないナンシーは、愛していると父に伝えて電話を切りました。

再び海に向かったナンシーは、日が暮れるので帰ると言うサーファー2人に、最後に一本乗ることにすると言いました。


3)襲いかかるジョーズ

何かを感じるナンシーは、それがイルカの群だと気づき、カモメが集まる場所に向かったナンシーは、何かに襲われたクジラ(ザトウクジラ)の死骸が浮いていることを確認しました。

波に乗ってビーチに戻ろうとしたナンシーにサメ(ホホジロザメ)が襲い掛かり、ボードから落ちた彼女は、左大腿部を噛まれてしまいます。

何とかクジラの死骸まで泳ぎ上がったナンシーは、傷口を見て驚き、足首のバンドを外して止血帯にしました。

 

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ナンシーは、車で去る2人に向かい叫ぶものの気づいてもらえません。サメが襲い掛かってくると考えて焦りました。

ブイまでは距離があり、岩礁が近かったために、ナンシーは、サメが激突する瞬間に海に飛び込みます。

岩礁にたどり着いたナンシーは、出血を止めるために、痛みを堪えながらイヤリングを利用して傷口を縫合し、ウェットスーツを脱いで圧迫止血として脚に巻きました。

ナンシーは、その場にいた怪我をしているカモメに話しかけながら、助けが来ることを願うのでした。


4)ビーチの男

寒気がしたナンシーは、腕の部分を裂いて外したスーツを着て寒さを凌ぎ、つま先に血液が流れていないために、バンドをゆるめて指が動くことを確認しました。

その後、カニがいることに気づいたナンシーは、それをつぶして食べてみるが、食べきれず吐き出してしまいますが、カモメがそれを食べてくれました。

ボードが浮いていることに気づき、サメは去ったと考えて海に入りますが、サメがいることに気づいたナンシーは岩礁に戻りました。

ビーチで泥酔して寝ている男に気づいたナンシーは、彼に向かって叫び声をあげるのですが、気がついた男はナンシーに手を振り、バックパックのことを知らされてその場に向かいました。

ナンシーは電話のことを伝えようとしますが、男は操作の仕方が分からず、それと財布の現金、そしてバックパックを奪いその場から去ろうとしました。

さらに、サーフボードに気づいた男は海に入りますが、サメに襲われ、なんとかビーチに戻るものの、下半身を食いちぎられてしまいました。


5)2人のサーファー

前日のサーファー2人が現れ海に入ったため、ナンシーはサメがいて戻るようにと叫び声をあげますが、このビーチにはサメはいないと信じず、1人がサメに襲われ、もう一人がナンシーの元に向かうものの姿を消してしまいました。

 

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2つに割れたサーフボードが海中から飛び出し、岩礁に上がろうとした1人を助けようとしたナンシーでしたが無駄でした。

満潮まであと25分となりました。カモメが脱臼していることに気づいたナンシーは、それを治してあげ、満潮が近づき、ヘルメットについたカメラが浮いていることに気づいたナンシーは、サメの行動を観察します。

約30秒間、海に入れると判断したナンシーは、カメラを取りに行き、サメに気づかれながらもそれを確保して岩礁に戻り、映像を確認したナンシーは、サメの口にフックが突き刺さっていることに気づきました。

ブイまで距離が30~40mであとみたナンシーは泳いで行けると考え、ヘルメットに刺さっていたサメの歯に気づき、何かの役に立つと思いとっておきました。

ナンシーは、サメに襲われたことなど、状況を説明した映像をカメラに残し、更に、映像を見たらテキサスの自宅に送ってほしいと付け加えたナンシーは、父とクロエに話しかけて、ブイに向かうと言って闘って見せると言うのでした。

二人に愛を伝えたナンシーはカメラを戻し、ヘルメットを海に投げ込みました。


6)ブイへ

サーフボードの破片にカモメを乗せたナンシーは、それもビーチに到達することを願い、満潮になったためにブイに向かおうとします。

大量のクラゲに気づいたナンシーは驚くものの、サメがそれを嫌うこと知っていたため、それをチャンスだと思い泳ぎ始めました。

クラゲに右腕を刺されながら、追ってきたサメをかわしてブイにたどり着いたナンシーは、遠方を通過する貨物船に気づきます。

備え付けのボックスをサメの歯を使い開けたナンシーは、フレアガンを見つけますが、海に落ちた弾を拾い装填して発射しましたが、勢いがなかったために遠くに飛ばず、貨物船に気づいてもらえませんでした。

 

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その頃、ビーチに打ちあげられたヘルメットを拾い、助けを求めるナンシーの映像を見た少年は、それを家に急いで持ち帰ろうとしました。

サメがブイに激突したために、アンカーをつなぐチェーンが一本切れて不安定になりましたが、フレアガンをサメに発射したナンシーは、激突されたために倒れたブイから海に落下します。

残った一本のチェーンも外れかけていることに気づいたナンシーは、襲い掛かってきたサメの口のフックがブイに引っ掛かっている隙に、チェーンを外そうとし、チェーンにロープを縛り付けたナンシーは、ブイから外れたチェーンの重みで海底に向かいました。

それを追ったサメは、勢い余ってアンカーの土台に突き刺さったのでした。


7)エピローグ

息子とビーチに向かったカルロスは、打ちあげられていたサーファーの死体を確認し、浮かんでいたナンシーを助けました。息子に助けを呼ぶよう指示したカルロスは、意識が戻ったナンシーを落ち着かせるのでした。

サーフボードとカモメを確認したナンシーは、海を見つめながら、母が目の前に浮かび落ち着いたために、カルロスに大丈夫だと言いました。


1年後、テキサス州、ガルベストンで、足の傷も治ったナンシーは、クロエと共にサーフィンを楽しもうとしています。父から、2人は母さんの誇りだと言われたナンシーは、クロエと共に海に向かうのでした。


3.よもやま話

1)ロケ地

舞台はメキシコ、バハ・カリフォルニア州という設定ですが、撮影はオーストラリアで行われました。


2)医学生の主人公

サメに襲われて傷を負った主人公が医学生であるために、その知識を生かしたサバイバルのアイデアなど、数あるシャーク・ムービーとは一味違う新鮮さが加わった作品に仕上がっています。


3)優秀助演賞

もうひとつ注目してほしいのは、主人公の心強いパートナーとなる“カモメ”です。このカモメはCGではなく本物で、その一挙一動はかわいらしく、見事な“演技”をしています。カモメの素晴らしい演技も堪能できました。

 

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4)ライヴリーの過酷な撮影

その撮影環境はとにかく過酷でした。 スタジオ内の水槽で、ライヴリーはほぼすべてのアクションを自分でこなすばかりか、ときには週に6日、1日最大12時間を水中で過ごすこともあったのだそうです。しかも撮影中に鼻を強打したため、そのときの鼻血が本編に使われ“メイクいらず”の状態になりました。

 

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5)スタッフの過酷な撮影

セラ監督やスタッフの努力も尋常ではありません。スタッフがライヴリーと同様に1日中水槽の中にいたことや、単なる会話シーンであってもカメラと人物を固定するためにボード9隻と70人のスタッフとダイバーが必要としたこともあったのだそうです。


4.まとめ

スピルバーグの『ジョーズ』がなければ間違いなく「人食いザメもの」で最もよくできた映画と言えるでしょうが、『ジョーズ』が無ければ出来てこなかったような映画かも知れません。