映画『フライ・トゲーム』息つく間もない展開のサスペンス&アクションです!!


この映画『フライト・ゲーム(Non-Stop)』は、監督『アンノウン』(2011年)のジャウム・コレット=セラで、主演リーアム・ニーソンの2014年のアメリカ合衆国のアクションスリラー映画です。

目次

 

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1.紹介

20分おきに誰かが死ぬ。そのサスペンス性の波が密室空間に言い知れぬ緊張感をみなぎらせます。なおかつ往年の航空アクションが持っていたスペクタクル性をも十二分に踏襲する本作ですが、最終的にはやはりその全てを「リーアム・ニーソン」という要素が遥かに凌駕してかっさらってしまいます。
もはや彼そのものがひとつのジャンルで、揺らぎながらも歩を止めないニーソンのあらゆる表情、身のこなし、人間的な魅力が炸裂します。まさに、原題どおり“Non-Stop”な107分となっています。


2.ストーリー

1)プロローグ

ビル・マークス(リーアム・ニーソン)は、航空保安官ですが、家庭の問題で酒に溺れていました。苛立ちが隠しきれず、空港入口で他愛なく行き先を聞いてくる青年に冷たい対応したりしますが、初めての一人旅で怯える少女の落し物を拾ってやったり、娘から受け継いだお守りのリボンで不安を払ってやろうとする優しい一面もあります。しかしながら、飛行中トイレの煙感知器を誤魔化してタバコを吸う等、素行不良が目立っていました。


2)脅迫

彼がファーストクラスの席に戻ると保安回線を使った携帯にメッセージが届きました。メッセージの主はビルのタバコや酒の事を知っており、彼を見張っているような事を言います。そして20分後に誰か殺すと脅迫し、指定口座への大金の振込みを要求しました。
ビルは時計(カシオの製品)のアラームを20分後に設定し、対応を始めます。ビルはエコノミークラスに行き、乗客の一人を装って搭乗しているマークスの同僚で航空保安官のジャック・ハモンド(アンソン・マウント)に脅迫の事を相談します。彼も航空会社の人間らしく元警官でした。ビルは機長にも脅迫を受けている事を相談しますが、信用の無いビルの言葉ではハイジャックとして処理するのを渋りますが、一応緊急着陸の段取りは整えてくれました。


3)意外な最初の殺人

ビルは警備モニターで機内をチェックしようとしますが人手が足りません。馴染みの乗務員ナンシー(ミシェル・ドッカリー)以外にもう一人乗務員のグウェン
ルピタ・ニョンゴ)は居ますが、欠員の交代要員なので信用できません。ビルは、窓際の席を求めて席を交換して貰い、偶然隣に座ったジェン・サマーズ(ジュリアン・ムーア)にチェックを頼みました。

 

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ビルは脅迫相手にメッセージを送り、警備モニターで、ジェンとナンシーが携帯電話を弄っている人物をチェックしていきます。何人かが容疑者として浮上していく最中、ハモンドも対象に入りました。
ビルは違う筈だと言いつつも、鞄を持ってトイレに行くハモンドを追います。彼が銃を出し激しく抵抗したので押さえ込みます。ハモンドは分け前をやると言い出し、銃口を向けたのでビルは止むを得ず彼を殺しました。その瞬間に時計のアラームが鳴りました。


4)混乱と第2の殺人

メッセージが新たに届き、また20分後に誰かを殺すと宣言されます。もう一人の航空保安官ハモンドは結果的に犯人ではなく、ビルに20分後の殺人を起こさせる罠でした。ハモンドの携帯は便器に落ちて水を被ってしまいました。機長から報告を受け当局TSAのマレニック(シェー・ウィガム)から連絡が入ります。彼は口座の名義がビルだと言います。そして機長に銃とバッチを取り上げさせました。
しかしながら、ハモンドの事は隠しておきました。携帯電話の事で悩んでいると、ジェンは水を被ったくらいではと起動させて見せます。ハモンドの携帯を調べると彼も脅迫を受けており、鞄にはコカインが詰まっていました。彼は密輸に関わっておりその事でトイレに呼び出されていたのです。ビルはナンシーに、罠に掛かってハモンドを殺した事を打ち明けました。
そして乗客を勝手に犯人を探し始めました。ビルはさっきチェックした人物達を次々と検査し始めます。その騒ぎを聞きつけたマレニックから解任を告げられながらもビルは、空港の入口で声を掛けて来た青年、トム・ボーウェン(スクート・マクネイリー)を見つけます。

 

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トムを尋問すると、彼は見知らぬ男に金を渡され声を掛けろと指示されたと言いました。ビルはトムを最後尾の空いた座席に拘束します。その時また20分が来ました。一瞬機体が降下し、持っていたハモンドの銃を落としますが、容疑者候補の一人はそれをビルに蹴り返します。操縦室では機長が毒殺され、ビルは容疑者候補のアラブ系の医師ファヒム・ナジール(オマー・メトワリー)に助けを求めます。犯人はこれをショーとして楽しんでいるようで、新たな20分が設定されました。


5)不審な第3の殺人

ビルは副操縦士カイル・ライス(ジェイソン・バトラー・ハーナー)に当時の状況を聞きますが、要因の特定は出来ませんでした。ビルは機長が取り上げた銃を回収し、マレニックに機長とハモンドの死を報告します。しかしマレニックはビルをハイジャック犯として扱い始めました。焦り、対応に悩むビルは、ジェンが席を替わって貰った青年ザック・ホワイト(ネイト・パーカー)がプログラマーで、携帯のサイレントモードをウィルスを使って解除することができる事を知り、ザックにそれを依頼します。
ビルはザックが準備が終わるまでの間、ビジネスクラスの出入りを禁じました。横暴なビルに容疑掛けられた幾人かが打開策を打とうと相談を始めます。

 

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ザックの準備が終わり、ビルはウィルスを送信します。その時着信音が鳴ったのは、容疑者候補の弁護士チャールズ・ウィーラー(フランク・ディール)が持つ携帯でした。弁護士は自分の携帯ではないと抗弁しますがビルは彼を後部に連行しましたが、弁護士が突然苦しみだします。そして機長と同じ症状で死亡しました。その時また20分を告げるアラームが鳴ります。


6)示されたカウントダウン

乗客達は容疑者候補を中心に医師を問い詰め、機長の死亡等を聞きだします。その一人警官の男オースティン・ライリー(コリー・ストール)が、9.11テロを思い浮かべビルに対する実力行使を計画し始めました。
そのビルはトイレに入り、現実逃避のように酒を飲み、タバコを吸います。その時、タバコの煙が壁の向こうに流れていくのを見つけました。そこには穴が開けられており、良く調べてみると吹き矢の矢が残されていました。
最後にトイレを使った老婦人に聞くと、彼女の後ジェンの不審な行動が浮かび上がります。ビルが彼女に隣に座った理由を詰問します。彼女は不機嫌に隠せない胸の傷を示し、自分が重度の心臓病患者で大手術をした事を告白、死ぬときぐらいは外を眺めたいからだと言いました。
ビルはジェンの潔白を信じ、弁護士の持っていた携帯電話を調べます。すると突然各所に手段は尽きたとメッセージを送り、カウントダウンを開始します。そして先ほどから機内の乗客が見ているニュース番組等はビルがハイジャックをしたと報道していました。航空保安官の問題点も指摘しており、それをヒントにビルはハモンドの鞄を再度調べます。そしてコカインの下には爆弾が仕込まれていました。


7)爆発に備えて

報道等で既に信用を失っていたビルを、乗客達が取り押さえます。銃を奪われ向けられた彼は現状を話し、娘の死から逃げ、アルコールに浸る人間失格の自分を告白し、だが乗客を救いたいと皆を説得します。
彼の真摯な態度に説得に応じた乗客達はビルに協力し、後部に運んだ爆弾の爆風を最小限にする為、ありったけの荷物をその上に重ね始めます。警官の男には銃を渡し、副操縦士に爆発に備えて安全高度まで降下するように頼みます。
しかし9.11テロ以降ハイジャック機は、迂闊にその高度まで下げると撃墜される事になっていました。それでも5分後に降下するよう頼み込みました。飛行機はアイスランドへ向かい、乗客は一体となって爆発に備えての準備は着々と進んでいました。先程ビルを押さえる時に負傷した警官の鼻を見た医師はそれを矯正してやり、怯えるベッカにジェンは窓際の席を譲りました。


8)現れた真犯人

ビルがTSAに電話を掛け状況を説明すようすると、まだ犯人扱いされ金は入金したと言われました。その根拠として、乗客がネットにアップした最初に拘束騒動を起こした時の動画がある事を知り、ビルはその乗客に動画を見せるよう詰め寄りました。その動画には、ビルがトムを拘束し、そのトムが、弁護士のポケットに携帯電話を忍ばせているシーンがはっきりと映っていました。

 

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そしてザックも共犯で、警官から銃を奪い彼を撃ち、ビルに銃を捨てさせます。トムは9.11テロの遺族でその後仇をとる為従軍しますが、国は変わっておらず、その中でも空の安全性は出来ていないと感じていました。今回の事件は、その警告意味を込めていました。

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ザックは用意しておいたパラシュートで脱出準備始めます。しかし脱出する前に戦闘機に撃墜される危機に陥っている事を知りませんでした。トムは気付いておりザックにその事を隠していました。トムの真の狙いは飛行機と共に死ぬ事で殉教者になる事でした。あくまでの金が目的のザックは対立し、トムは彼を無情にも撃ちました。


9)爆発

そんなやり取りを見ていたビルは、空いている座席のベルトを手首に巻き始めます。その仕草を見ていたナタリーは、間もなく飛行機が降下する事に気付きます。そして飛行機は急降下を始めます。慌ててるトムを尻目に、急速降下の影響で浮き上がった拳銃をビルが取り、トムを撃ちます。そして、まだビルに抗うだけの元気を残していたザックを爆弾の上に殴り倒すと、その瞬間爆発しました。

 

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10)エピローグ

部品を撒き散らしながら緊急着陸に入る飛行機ですが、なんとか着陸し乗客の命は救われました。そこへ、ビルにマレリックから電話が入ります。彼はビルに謝罪し、彼の為に無実の証言をする約束しました。乗客皆に感謝されるビル、彼は職務を見事に全うしたのでした。

 

 


3.四方山話

1)航空保安官

連邦航空保安局(Federal Air Marshal Service、FAMS)は、アメリ国土安全保障省運輸保安庁の監督下にあるアメリカ合衆国連邦政府の法執行機関(en:law enforcement agency)です。FAMSは民間航空の信頼性を挙げることを目的とし、このために連邦航空保安官(Federal Air Marshal, FAM)を配備してアメリカの航空会社・空港・乗客・乗員に対する敵性行動を察知・抑止・阻止します。航空保安官は連邦政府の法執行官です。

 

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職掌がら、航空保安官は援護なしに独立して職務を遂行することが多く、保安官は職員として、拳銃の取り扱いの精密性を最上級に保つことが求められます。
保安官の職務は、他の乗客に混じって飛行機に搭乗し、調査テクニック・テロリストの挙動の発見・銃の技能・飛行機特有の方法論・近距離での護身術などの訓練を活かし、一般乗客を護衛することになります。


2)ジュリアン・ムーア

この作品へのオファーはニーソンからの指名によるものだったそうです。2人は『クロエ』(2009年)で夫婦を演じており、今回は「『ぜひジュリアンとやりたい』と言ってくれて、プロデューサーのジョエル(・シルバー)から連絡があった」と明かしました。また、「アクション映画のリーアムを初めて見たので、その演技や肉体的なアクションに驚いたし、尊敬した。アクションヒーローは誰もが演じられる簡単な役ではないわ、それを完璧に演じきっていて思わず感心しちゃった」と絶賛しています。

 

 

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4.まとめ

二転三転するサスペンスフルな物語の進行はかなり面白く、その時々で「怪しい奴」が移っていくのでこちらは気持ちよく翻弄され、中盤は登場人物全員が疑わしく見えました。
犯人とのやり取りは携帯で行われるのですが、その小道具としての使われ方や、乗客の一人が機内の映像をネット上にアップしたことがきっかけで真犯人を発見する、というのも現代らしいものでした。

 

 

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