映画『ディープ・インパクト』感動のSFパニック映画です!!


この映画『ディープ・インパクトDeep Impact)』は1998年のアメリカ合衆国のSFパニック映画で、ミミ・レダーが監督、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮をそれぞれ担当し、ロバート・デュヴァルティア・レオーニが出演しています。

目次

 

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1.紹介

1998年、よく似たタイプの2本の映画が劇場公開されました。どちらも地球に小惑星や彗星が接近して、人類滅亡の危機に瀕するというストーリーです。

その絶望的な運命の中、一方の作品では屈強な男たちが惑星に降り立って突貫工事を行い、もう一方では、宇宙ミッションと並行して、涙無くして見られない群像劇が地球上にて展開します。

かくも『アルマゲドン』と『ディープ・インパクト』は同じ題材を扱いながら、その調理の仕方、アウトプットの形は根本的に異なるものとなりました。

確かに本作は『アルマゲドン』に比べると製作費は約2倍くらい差があってスケールが小さく、特殊効果も地味かもしれません。しかしながら『ディープ・インパクト』には、本作にしかない良さがあるのです。
何よりもそこに広がる人間模様は何度見ても嗚咽を誘います。SF超大作としては異色とも言えるヒューマンドラマとなっています。


2.ストーリー

1)プロローグ

ヴァージニア州リッチモンド。天文部に所属する高校生リオ・ビーダーマン(イライジャ・ウッド)が、ある彗星を発見します。

アリゾナ州、ツーソン。リオの発見した彗星が天文学者マーカス・ウルフ博士(チャールズ・マーティン・スミス)に報告されましら

ウルフ博士は、彗星の軌道が地球を通ることをに気づきますが、報告に行く途中、彼は事故死してしまいました。


2)特ダネ

1年後、ワシントンD.C.。ニュース専門局MSNBCのレポーターのジェニー・ラーナー(ティア・レオーニ)は、前財務長官のアラン・リッテンハウス(ジェームズ・クロムウェル)の辞任の謎を追い、「エリー」 という女性が関係していることを突き止めました。

リッテンハウスを訪ねたジェニーでしたが、神妙な面持ちの彼からは、妻の病気のために辞任したということ以外は、何も情報は得られませんでした。

その後、社に戻る途中、ジェニーはFBIに車を止められ連行されます。

そして、なんとジェニーは、トム・ベック大統領(モーガン・フリーマン)と対面することになり、48時間後の緊急記者会見で優先的に質問することを許されました。


3)真相

ジェニーは、財務長官辞任に関係する、「エリー」という女性の名だと思っていたものが、「ELE」 という暗号だったことが分かってきます。

インターネットで、「E.L.E.」について調べたジェニーは、それが、「人類絶滅」を意味することを知るのでした。

その後ジェニーは、母ロビン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)を捨て再婚した不仲の父ジェイソン(マクシミリアン・シェル)に呼ばれた席でも、「E.L.E.」のことが気になり頭から離れません。


4)有名人

ホワイトハウスで記者会見は始まり、ベック大統領は、ウルフ博士とリオが発見した巨大彗星が地球に接近し、衝突までに1年しかないことを全世界に発表します。

彗星の軌道を逸らせるために、最後に月に立ったベテランの宇宙飛行士スパージョン「フィッシュ」タナー(ロバート・デュヴァル)着陸船パイロットとなった宇宙船「メサイア」が、彗星に向かい飛び立つことになりました。

大統領は、彗星を発見した2人が死亡したものと思い込み、それで「ウルフ・ビーダーマン」と名づけられ、もちろん生存していたリオは時の人となり、学校内でも大きな話題になりました。


5)困難なミッション

宇宙に旅立つ直前、自分の参加が単なる宣伝だと言い張る若いクルーに対し、実際に月に立った経験を、タナーは自信を持って語ります。

NASAのミッション・コントロール・ディレクターのオーティス・ヘフター(カートウッド・スミス)の指揮下、タナー他クルー達を乗せたシャトルは、 地球軌道上で組み立てられた「メサイア」に向かうため打ち上げられました。

5ヵ月後。世界中の人々が注目する中、彗星に到着し着陸したメサイアのクルーは、核爆弾を地中に設置しようとします。

 

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しかし、途中ドリルが停止してしまい日の出が始まり、ガス・パーテンザ(ジョン・ファヴロー)が吹き飛ばされて犠牲となり、オーレン・モナッシュ(ロン・エルダード)は太陽光をシールドなしで見てしまい負傷し失明します。

クルーを収容したタナーは、彗星を離れて爆破を実行しました。

しかし、彼らの努力の甲斐もなく、彗星は分離するに留まり、2つが地球に接近することになりました。


6)最悪の選択へ

その発表をしたベック大統領は、アメリカ政府が、ミズーリ州石灰岩地帯に、100万人収容の巨大シェルターを建設し、完成間近だということも伝えました。

国内には戒厳令が布かれ、シェルター収容に選ばれる者の対象などが各メディアで発表されました。

リオの家族は選ばれ、彼はガールフレンドのサラ・ホッチナー(リーリー・ソビエスキー)とその家族のことを気遣います。


7)覚悟の選択

船体を損傷したメサイアのクルーは、意見を出し合った結果、地球に帰ることになりました。

衝突まで4週間と2日。ジェニーはシェルター組に選ばれますが、50歳以上の母ロビンは対象から外され、自分だけ助かる複雑な思いを母に伝えました。

リオは、家族と共にシェルターに入れる権利を得たため、サラを助けようと彼女と結婚することを考えます。

自分だけが助かることに引け目を感じるサラでしたが、リオは彼女の家族も助ける考えを伝えます。

地球上では、必ずや大災害が起きること考える人々が、その時を待つしか方法がなくなり、各地で略奪や暴動が続発します。

ベック大統領は万策尽き世界の現状に心を痛め、リオとサラは結婚式を挙げ、そして絶望したロビンは自ら命を絶ちました。


8)最後の数週間

衝突まで2週間と3日。メサイアのタナーは、失明したモナッシュを労わり、出発前に自分を理解していなかった彼と心を通わせます。

シェルターへの移送が始まり、サラの家族は置き去りとなり、見捨てられない彼女はリオと離れ離れになりました。

母の死を知らされたジェニーは、警察で手続きを済ませて遺品を受け取りました。

心の支えだった母を失い失意のジェニーは、迎えに来た父ジェイソンの誘いを断り立ち去るのでした。

衝突まであと5日、ミズーリ州、地下都市入り口。シェルターには、続々と選ばれた人達が運び込まれていましたが、リオはサラのことが諦めきれず、父ドン(リチャード・シフ)や家族と別れて彼女の元に向かいました。

テレビ局を訪ねたジェイソンは、ジェニーに家族だった証である、彼女の子供の頃の写真を渡し別れを告げました。


9)絶望の予測

地球上から、彗星への核ミサイルの攻撃も失敗に終わり、打つ手がなくなったことをベック大統領は国民に告げました。

小彗星はハッテラス岬沖に衝突し、巨大な津波が大西洋から押し寄せ、平地では1000キロ奥地まで達する可能性があり、東海岸から南部までの大都市の壊滅は確実でした。

大彗星はカナダ西部を直撃し、その衝撃による飛び散った塵は、地球上を2年間も闇の世界にすることも分かっていました。

衝突まで10時間37分。メサイアのタナーは、大彗星に巨大な穴があることに気づき、核爆弾を搭載したまま、衝突爆破する計画をクルーと共に検討し始めました。

交信が途絶えていたヒューストン(ジョンソン宇宙センター)との連絡を再開し、計画を決意したタナーは、ヘフターに核爆弾の起爆コードを確認します


10)多くの犠牲

サラの家に戻ったリオは、ガレージにあったバイクで彼女らを追いました。

ジェニーは、ヘリコプターで避難できる権利を、女の子連れの同僚に譲ります。

サラを見つけたリオは、産まれたばかりの妹を連れ、津波を避けるために内陸に向かいました。

海岸沿いの父ジェイソンの家に向かったジェニーは、寂しかったことを父に告げ、わだかまりの消えた2人は固く抱き合うのでした。

そして、小惑星は大気圏に突入して大西洋に落下し、巨大な津波となって陸に押し寄せました。

 

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ジェニーは、自分が生まれた家の浜辺で、父と抱き合いながら、大津波に呑み込まれてしまいました。

津波は予想通り海岸から内陸にまで達し、多くの人々が犠牲になりました。

 

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11)衝突爆破

メサイアは核爆発の準備を整え、地球に接近する大彗星に向かい、クルー達は地球の家族に別れを告げるのでした。

パイロットのアンドレア・ベイカー(メアリー・マコーマック)は、共にフライトできたことを感謝し、誇りに思うことをタナーに伝え、彼は光栄だと答えました。

 

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13)エピローグ

メサイアは衝突し、彗星は核爆発で微塵に破壊され、大気圏で燃えつきました。

バイクを捨て、高地にたどり着いたリオとサラは生き延びました。

そして、ベック大統領は人類に希望を与え、世界の再建を誓うのでした。

 


3.四方山話

1)2つの映画

この2作品の設定・物語の一致は、アメリカの映画作りのシステムに原因があり、アメリカ映画では、1つの映画作品に20~30人の脚本家が関わるという制作方法をとるため、同じアイデアをもとにして別々の映画会社でそれぞれが製作が開始されました。

以前紹介した『ホワイトハウス・ダウン』と『エンド・オブ・ホワイトハウス
が正しくこのようなな感じになります。


2)監督とキャスト

監督のミミ・レダーはSF映画未経験。しかしながら、レダーは人気テレビドラマ『ER緊急救命室』で数多くの話数を演出していて、総合病院の医療従事者たちの複数のドラマを巧みに交通整理しながら描く手腕を、本作でも遺憾なく発揮しています。
往年のパニック映画のような、いわゆる「グランド・ホテル」形式の群像ドラマである本作と『ER』と似た構造と言えるからで、実力派俳優たちと「群像ドラマの達人」が紡ぎ出すさまざまなドラマが、「地球の危機」という言わば「現実離れ」した物語に強い説得力とリアリティを与えています。


3)VFX

最大のハイライトである彗星衝突場面は現在の目で見ても怒涛の迫力で、破壊のカタルシスをたっぷりと味わうことができ、加えて、津波が来る前にいったん引き潮になったり、ビルの屋上に残った人々が津波とは逆方向に逃げているという些細な描写を入れたりすることで、大規模な見せ場を大味にしない工夫が施されています。
この映像を製作したのは当時世界最高のVFX工房だったILM(インダストリアル・ライト・アンド・マジック)ですが、彼らはディティールにこそリアリティが宿るということを熟知していたようです。

 

 

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4.まとめ

名物プロデューサー(リチャード・D・ザナック、デイヴィッド・ブラウン)の執念から始まり、スピルバーグが関わり、二人の脚本家(ブルース・ジョエル・ルービンマイケル・トルキン)たちが心血を注ぎ、珠玉のキャスト(ロバート・デュヴァルティア・レオーニイライジャ・ウッド、他)たちが役に魂を吹き込みました。
このバトンリレーの末に全貌をあらわにしたのは、そういった渾身のヒューマンドラマでした。

 

 

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