映画『ターミネーター』超人気シリーズの原点です!!


この映画『ターミネーター(The Terminator)』は、1984年に公開されたアメリカ合衆国SF映画、大ヒットした『ターミネーター・シリーズ』の第1作です。

この作品で、監督のジェームズ・キャメロンと、タイトルキャラクターのアーノルド・シュワルツェネッガーが世界的に有名になったのは言うまでもありません。

目次

 

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1.紹介

近未来と現代のタイムスリップが絡むSF超大作とする予定が、予算がなく、ジェームズ・キャメロンはじめスタッフの工夫と努力で何とか完成させた作品です。

皮膚が焼け、爆破分解されてもしぶとく獲物を狙う、感情を持たない、人間に酷似した殺人ロボットが主役という、ジェームズ・キャメロンの斬新なアイデアが秀逸です。

わずか640万ドルの予算で作られたとは思えない当時としては見事な特撮は、上記のように、製作者の工夫と努力の賜物と言えるでしょう。

公開前の評判は低かったものの、その後、徐々に話題は広がり、予想を上回るヒットとなりました。


2.ストーリー

1)プロローグ

時は、2029年のロサンゼルス、核戦争後、「マシーン」が人類を滅ぼす戦いを続けていました。

しかし、その最終局面は、未来ではなく現在で結末を迎えようとしていたのです。

時は遡り、1984年の、ロサンゼルス、閃光と共に、頑強な全裸の男、殺人兵器ターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)が姿を現しました。

 

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2)「サラ・コナー」探し

ターミネーターは、街の不良(ビル・パクストン)らから強引に服を奪いました。

同じ頃、もう一人の全裸の男カイル・リース(マイケル・ビーン)が閃光と共に現れます。

ホームレスからズボンを奪ったカイルは、警官に呼び止められたために逃亡しました。

カイルは警官から拳銃を奪い、その日の日付を確認しようとして再び逃亡し、デパートでコートとシューズを調達して、パトカーからショットガンを奪います。

その後、カイルは、電話帳で「サラ・コナー」という女性を確認します。

サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)は、何の変哲もない、ウェイトレスの若い女性でした。

ターミネーターも、車を奪い、銃器店で店主を殺して銃を手に入れ、電話帳で「サラ・コナー」という名前の女性を捜します。

そしてターミネーターは、「サラ・コナー」を抹殺していきました。


3)ターゲット

サラは職場で、自分と同じ名の35歳の女性が殺されたことを知りますが気にもしませんでした。

カイルも車を奪い、その中で眠りにつきながら、未来で起きているマシーンと抵抗軍の戦いを思い浮かべるのでした。

警察では、ハル・ヴコヴィッチ刑事(ランス・ヘンリクセン)が、2件の「サラ・コナー殺害事件」に注目して、エド・トラクスラー警部補(ポール・ウィンフィールド)にそれを報告します。

その頃サラは、ルームメイトのジンジャー・ヴェンチュラ(ベス・モッタ)と、それぞれの相手とのデートの準備をしていたが、サラは恋人にそれをキャンセルされてしまいました。

仕方なくサラは映画を見に出かけることにしますが、彼女をカイルがあとをつけています。

警察のヴコヴィッチとトラクスラーは、電話帳の順番で殺されている「サラ・コナー事件」に、マスコミが騒ぎ始めていることを知り、事前に次のサラ・コナーに連絡を取ろうとしました。

サラも、それを外出先のバーのテレビ報道で知り、電話帳を調べて次のターゲットが自分だということに気づきます。

警察に電話をしようとしたサラは、その店の電話が壊れていたため店を出ましたが、見知らぬ男(カイル)に尾行されているのに気づきました。


4)間一髪

その頃、ジンジャーは恋人と愛し合っていましたが、サラと間違われてターミネーターに恋人と共に、殺害されてしまいました。

サラは、最寄のディスコに入り、警察に電話をしようとしますが、警察の回線が混戦していたため、家に電話をしたサラは、メッセージに居場所を残し、それをターミネーターが聞いてしまいます。

ラクスラーに連絡のついたサラは、恐怖に怯えながら、その場で警官が現れるのを待ちました。

しかし、サラは、その場に自分を尾行していたカイルがいることに気づき、その直後、ターミネーターが彼女に銃を向けました。

 

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カイルはショットガンでターミネーターを銃撃し、サラを救い、彼女を連れてその場から逃れます。

ターミネーターは、カイルの銃弾などで痛めつけられながらも、パトカーを奪い二人を追跡しました。


5)信じ難い話

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動揺するサラに、カイルは、自分は未来から彼女を救いに来たと説明します。

サラを狙った相手は、コンピューターで制御されている殺人サイボーグだということもカイルは知らせるものの、彼女はその話を信じることができません。

パトカーに追われたカイルは、追跡を逃れ駐車場で車を代えました。

カイルはサラに、数年後に起きる核戦争で人類の多くは死滅し、マシーンが思考能力を持ち、人類を滅亡させようとしていると言いました。

絶滅寸前となった人類を救ったのは、ジョン・コナーという男で、それはサラの息子だったのです。

そこでマシーンは、殺人兵器を作り過去に送り込み、ジョンの誕生を阻止するため、サラを抹殺しようとしていることをカイルは彼女に説明しました。


6)理解出来ない話

ターミネーターに気づかれたカイルとサラは逃亡し、なんとかターミネーターの乗ったパトカーを壁に激突させますが、結局彼らは警察に捕らえられました。

ラクスラーの保護を受けたサラは、ジンジャーが、自分の身代わりになって殺されたことを知りショックを受けます。

サラは、カイルが語ったことを、犯罪心理学者シルバーマン医師(アール・ボーエン)に話し始めました。

その後、カイルの話も聞き始めたシルバーマンとの会話をヴコヴィッチは笑い飛ばすが、トラクスラーは注目します。

カイルは、マシーンの防衛線が破られるのを阻止するために、抵抗軍のリーダー、ジョン・コナーの誕生を阻もうとして、ターミネーターが送り込まれたことを説明します。

シルバーマンは、自分を信じようとしないことに腹を立て、興奮するカイルのビデオを見せながら、彼の言っていることは妄想だと断定します。

ラクスラーは、サラを落ち着かせて眠らせました。

 

7)モンスター出現

同じ頃、ターミネーターは痛めた右腕を修理し、左眼球を摘出して応急処置をして警察署に向かいました。

ターミネーターは警官を次々と殺し、ヴコヴィッチとトラクスラーも撃たれました。

 

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なんとか拘束を逃れたカイルはサラを助けて逃亡します。

ガソリンが切れ、カイルとサラは車を捨てて野宿をしようとしました。

カイルが負傷したことを知ったサラは、彼の傷を治療します。その姿を見たカイルは、彼女がただのウェイトレスに終わらない女性だということを確信するのでした。

翌朝、ヒッチハイクで、ある町にたどり着いたカイルとサラは、モーテルの部屋を取りました。

ターミネーターは、サラの母親の住所を調べて殺害し、そこに電話をかけてきたサラとの会話で、母親に成りすまし、彼女の居場所を突き止めました。


8)執拗な追跡

カイルは物資を調達して武器を作り、サラは、未来で戦いに明け暮れ、辛い人生を歩んでいる彼を愛しく思い、そして2人は、激しく愛し合いました。

その後、モーテルのカイルとサラにターミネーターが襲い掛かり、2人は逃走するものの、カイルは撃たれてしまいます。

2人の車は横転し、ターミネータータンクローリーに轢かれました。

しかし、ターミネーターは負傷しながらも、タンクローリーで2人の車に突っ込もうとします。

サラはカイルを車から引きずり出し、彼はタンクローリーに手製の爆弾を投げ入れて爆破させました。

サラは、ターミネーターの死を確信してカイルと抱き合いますが、炎の中から、金属の骨組みだけになったターミネーターが現れ2人を襲います。

 

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二人は近くの工場に逃げ込み、瀕死のカイルはサラを逃がし、爆弾でターミネーターを爆破しました。

カイルは息絶えましたが、ターミネーターは、残った上半身だけでサラに襲い掛かります。

サラはプレス機にターミネーターを誘い込み、スイッチを入れてターミネーターを押し潰し、息の根を止めました。


9)エピローグ

半年後のメキシコの荒野で、カイルの子を身篭ったサラは、ジープを運転しながら、生まれてくる息子(ジョン)に宛てた言葉をテープに吹き込みました。

そして、立ち寄ったガソリンスタンドで、現地の少年に、いずれカイルがジョンから譲られることになる写真を撮られました。

さらに、少年は「嵐が来るよ」と言い、サラは「ええ、わかってるわ」と返しました。

そしてサラは、嵐の予感を感じながら旅を続けるのでした。

 

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 3.四方山話

1)作品の設定

作中の「審判の日」 (Judgement day) とされているのは1997年8月29日ですが、この月日は当時アメリカと冷戦を激化させていたソ連による初の原爆実験(RDS-1)に由来しています。

映画公開の前年(1983年)には、第三次世界大戦が起きかねない監視システムのコンピュータが核ミサイル発射を誤報した事件も起きていました。キャメロンは本作は冷戦を意識していたことを述べています。

製作に当たり、キャメロンは「現代の技術では殺人ロボットの実現は不可能であるし、かと言って未来の話ではセットに費用がかかるうえに観客にも受け入れがたいと考え、その結果、未来の殺人ロボットが現代にやって来るタイムトラベルのアイデアが浮かんだ」と語っています。


2)タイトルキャラクター

①人選

シュワルツェネッガーは、本作以前は『コナン・ザ・グレート』のヒットもあってまったくの無名というわけではなかったものの、元々オーストリア出身でドイツ訛りがあるうえに当時は英語が得意ではありませんでした。

そういうこともあってそれほど人気の俳優ではなく、なかなか役に恵まれず苦労を重ねていました。しかし、この英語の不得手さが、人間に擬態したT-800の非人間的な感じを出すには言葉が饒舌であるよりも片言で喋る方が良いと考えていたキャメロンの目に留まることになりました。


②決定打

俳優としてのキャリアが浅かったシュワルツェネッガーは、台詞を多く喋りたいという理由や主役を演じたいという理由から、カイル・リース役を望んでいました。

しかし、シュワルツェネッガーと会食したキャメロンは、シュワルツェネッガーからT-800の設定についての良いアイディアを1時間も力説され、この役は彼こそ相応しいと確信して変更します。

その結果、T-800はシリーズを通して出演する名キャラクターとなりました。そして、次作『ターミネーター2』からは悪役から主役に立場が変化し、人間側のジョン・コナーを守る立場として活躍するようになりました。


3)撮影秘話

肉体を焼失したT-800が骨格のみで追跡を再開する以降の部分は、トラックに轢かれて足が損傷された設定にし、ストップモーション・アニメーションの予算を削減しています。

また、ストップモーションが必要な全身が映るカットはわずかであり、ほとんどのシーンはフルサイズの模型をスタッフが操作していました。


4)監督のポリシー

ガソリンスタンドにいた少年に「嵐が来るよ」と言われたサラが「ええ、わかってるわ」と返すシーンは「機械との戦争が待つ未来」を暗示させるものでが、これは製作陣があらかじめ続編を意識していたことの表れともされています。

元々は、破壊されたT-800のチップを技術者が回収するシーンに加え、最後の戦いを繰り広げた場所がサイバーダイン社であったという、より強い伏線を張ったエンディングでしたが、キャメロンの「映画は説明しすぎず、観客の想像に任せたほうがいい」との判断により、カットされました。

 

 

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4.まとめ

着想が大成功を生んだ典型例です。これまでに映画作品6作、ドラマ作品2シーズンなどが作られていて、いかにオリジナルが面白味を含有した作品であったかの証明となりました。

 

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