映画『トレイン・ミッション』サスペンス、ミステリー、アクション、パニック、全部あります?!

この映画『トレイン・ミッション(The Commuter)』は、2018年に公開された、監督ジャウム・コレット=セラ、主演リーアム・ニーソンのサスペンス&アクション映画です。アメリカ合衆国・イギリス・フランス合作となっています。

目次

 

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1.紹介

通勤列車内で出会った謎の女性の指示に従った元警官が、訳も分からないままに、権力者が仕組んだ陰謀に巻き込まれながら戦いに挑む姿を描くサスペンス・アクションです。

60歳で保険会社を解雇された男性が、陰謀に利用されるという物語自体は平凡だが、彼が元警官だったということがポイントで、現場から長年離れ年齢的なこともあり、ややぎこちないものの、そのスキルを活かし巨悪に立ち向かおうとする姿がスリリングに描かれています。

主人公はアイルランド人なのですが、平民でも悪に屈しようとせずに勇敢に戦おうとする、アメリカ人気質などもきっちりと描かれています。

激しい格闘アクションの他、終盤では派手な脱線事故の迫力映像などもあり、見せ場の多い作品に仕上がていて、北米興行収入は約3600万ドルに終わるものの、全世界では約1億2000万ドルのヒットとなりました。


2.ストーリー

1)プロローグ

元警官のマイケル・マコーリー(リーアム・ニーソン)はニューヨーク、マンハッタンの保険会社に勤めること10年、65歳の定年まであと5年というところで突然、解雇を言い渡されます。住宅ローンを抱え、ひとり息子のために一流大学の学費を捻出しようとしていたときでした。

貯金はなく、退職金も出ない。妻カレン(エリザベス・マクガヴァン)の電話を受けても事実を告げる勇気もなく途方に暮れます。

ニューヨーク市警時代の相棒マーフィー(パトリック・ウィルソン)とバーで落ち合い、解雇を伝えると彼は驚きつつも「相棒だった7年間守ってくれた恩返しをさせてほしい」と持ちかけられます。しかしマイケルはこれを断わりました。

 

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バーのTVからは役所の職員の自殺のニュース。たまたま居合わせた元上司のホーソーン警部(サム・ニール)がマイケルに近寄り「マーフィーには気をつけろよ」と不敵な笑みを浮かべました。


2)謎の女

郊外にあるタリータウンの自宅へ帰るため、グランド・セントラル駅からいつもの電車に乗るマイケルでした。乗り込んだ直後、携帯電話を盗まれたことに気付きますが扉は閉まってしまいました。

諦めて空席を見つけ腰を下ろすと、見知らぬ女が向かいに座りました。ジョアンナ(ヴェラ・ファーミガ)と名乗るその女はマイケルに親しげに話しかけてきます。初めは怪しく思ったマイケルでしたが、人間行動学者だという言葉に安心し打ち解けていきました。

ジョアンナは言います。「もし私が些細な頼み事をしたら引き受ける?」と。仮定の話しから始まった彼女の質問は、いつの間にか盗品の入ったバッグを持つある人物を探してほしいという依頼にすり替わっていました。

報酬は10万ドル。ただし、他言することや途中下車は禁止。加えてその人物はプリンという偽名を使っており、電車の終点コールド・スプリング駅で降りるというヒントを与えたあと、次に停車した86丁目駅で降りていきました。ジョアンナはなぜかマイケルが元警官であることまで知っていました。


3)巧妙な罠

マイケルはジョアンナが前金を隠したと言う車両内のトイレへ行き、通気口に隠された札束を見つけます。しかしあまりにも多い乗客の中からひとりを見つけるのは無理だとマイケルは諦めかけました。

次の駅で降りようとしたところ、フードを被った若い女性から妻カレンの結婚指輪を渡され見張られていることを警告されます。不安に思ったマイケルはすぐさま、顔見知りの乗客ウォルト(ジョナサン・バンクス)が持っていた新聞に「警察に通報を」と書き、同じく乗客のトニー(アンディ・ナイマン)に携帯電話を借りてマーフィーへ電話し、留守電に自宅を調べてもらうようメッセージを残しました。

 

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ほどなく電話がきましたが、相手は怒ったジョアンナからでした。ジョアンナは下車したウォルトが自動車にはねられるところを見せつけ、次は妻と息子を狙うと脅しました。


4)混迷の車内

必死でプリン探しをするマイケル。最初にプリンだと確信したタトゥーの男は格闘の末、違う人物でした。のちにこの男は何者かによって殺害されてしまいます。しかも彼はFBI捜査官でした。

車内の冷房が何故か故障し、唯一冷房のきく最後尾の車両へみなが集められます。マイケルは元警官の勘を頼りに、ついに終点直前でプリンを特定します。物静かに本を読んでいたソフィア(エラ=レイ・スミス)という少女でした。

 

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彼女は自殺と報道された役所職員が、警察によって殺されたという真相を知っており証拠を持って逃げていたのでした。ちょうどそこへジョアンナからの電話。プリンを銃殺するか、または家族と乗客を危険にさらすか選択しろと言ってきます。

マイケルはどちらも拒否しますが、運転手が射殺された電車は乗客たちを乗せたまま脱線させられ、最後尾の車両は大きく横転します。ホーソーン警部が率いる警察や特殊部隊が囲む中、友人であるマーフィーがマイケルと話し合うために車両へ向かいました。

 

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なんとしても乗客を守りたいマイケルと、マイケルを守りたいマーフィー。慎重に2人の会話は続きます。そこでマイケルは気付きました。ソフィアの命と彼女が持っている証拠を狙っているのはマーフィーだったのです。

特殊部隊に命が下り、狙撃されたのはマーフィーでした。ホーソーン警部もマーフィーを怪しみ数日間調査をしていたのでした。こうして乗客たちは無事救出され、マイケルは乗客たちに感謝賞賛され家族に迎えられました。


5)エピローグ

穏やかな通勤電車の姿に後日、電車には本を読むジョアンナの姿がありました。静かに彼女の前に座ったマイケル。手には警察バッヂを持っていたのでした。

 

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3.四方山話

1)アクション引退宣言

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第42回トロント国際映画祭(2017年9月7日)での「アクション引退宣言」が話題となったリーアム・ニーソンですが、爆弾発言を早々に撤回し、65歳にして現役のアクションスターぶりを見せつけました。


2)監督観

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4度目のタッグとなったリーアム・ニーソンコレット=セラ監督への信頼は厚く、

「とにかくジャウムとの仕事が大好きなんだ。どの作品も、回数を重ねるごとに良くなっていく」と手放しで賞賛する。「監督としてインスピレーションを与えてくれるし、彼自身の力量もどんどん向上している。多くの監督たちにはできないことだけれど、彼には作品全体の形が見えているんだ。稀有な存在だと思うね。(スティーブン・)スピルバーグ監督みたいだ。ジャウムは特別だよ」      映画.com

といっています。


3)撮影

2016年7月25日、本作の主要撮影がイギリスのバッキンガムシャーで始まりました。撮影はサリーにあるワープルズドン駅やニューヨークでも行われています。

主演のリーアム・ニーソンが言うには「劇中の電車は7車両の設定だけど、撮影で使っていたのはいつも1.5車両分だった」そうです。


4)評価

映画批評集積サイトの批評家の見解の要約は「『トレイン・ミッション』のキャストは職人気質な脚本よりも良い。そうであるからこそ、このリーアム・ニーソン主演のアクション・スリラー映画はレンタルDVDでの鑑賞やマチネでの鑑賞に値するものとなっている。尤も、フルプライスのチケットを買ってまで見る作品ではないかもしれないが。」となっていました。

 

4.まとめ

怒濤のパニック・アクションのカタルシスをも堪能させるこの列車ミステリーは、主人公の日常を巧みなアイデアで表現したオープニングから粋なエンディングまで、あらゆる手並みが鮮やかです。