映画『ウォーターワールド』ケビン・コスナーによる、海洋・アクション・サスペンス・SF作品です?!

この映画『ウォーターワールド(Waterworld)』は、ケヴィン・レイノルズケビン・コスナーによる4作目のコンビ作品で、1995年のアメリカのSF映画です。何といっても、当時としては史上最高額となる1億7500万ドルの制作費が話題になった超大作です。

目次

 

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1.紹介

未来の地球は、温暖化の進行により北極・南極の氷が溶けて海面が上昇した結果、海だけが広がる海洋惑星となりました。そんな状況下でも人類は、海の上でアトール(環礁)と呼ばれる浮遊島を建造して生き残っていました。
物語の設定は、『マッドマックス』のような人類滅亡後の荒廃した世界を思わせるようなもので、別天地を求めたり、前時代的な武器や乗り物で暴れまくるなど、よく似たシチュエーションで、世紀末ファンには堪えられない映画となっています。


物語に設定された世界を実現させるため、まず必要となったのは陸が見えないくらい離れた外洋での撮影です。

本作が公開されたのは、CG表現に革命を起こした『ジュラシック・パーク』(1993年)と『タイタニック』(1997年)のちょうど中間点に位置する時期になります。

映像を見れば判ることですが、現在の感覚であればCGで表現すれば済むような場面も、この映画では実際の“水”を使って撮影され、多くの場面が本物の海上で撮影されています。


2.ストーリー

1)プロローグ

未来の地球で、極地の氷は溶けて陸は水没し、生存者は新しい地球環境に順応していました。

トライマレン(三胴船)で洋上の旅を続けるマリナー(ケビン・コスナー)は、現れた凶悪集団スモーカーズの追跡を逃れ、交易のためにアトール岩礁)と呼ばれる集落に向かいました。

 

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2)アトール

そこで、貴重な土を持ち込んだマリナーは、それで水などを確保するのでした。

伝説の陸地”ドライランド”の地図が背中に彫りこまれている少女を捜すスモーカーズのノード(ジェラルド・マーフィ)は酒場に向かいます。

その場にいたマリナーに話しかけたノードは、酒場の女ヘレン(ジーン・トリプルホーン)と暮らす少女エノーラ(ティナ・マジョリーノ)の背中の地図を確認します。

ノードを追い払ったマリナーは、ヘレナからトマトの植木を買い旅立とうとしますが、長老(レオナルド・チミノ/サブ・シモノ/ジット・カザン)達はマリナーが何かを隠していると考え、スモーカーズのスパイではないかと疑いました。

足止めされたマリナーは、エラ呼吸のできるミュータントだと知られてしまい捕えられました。

マリナーを殺せという声を制止して、執行官(R・D・コール)は裁きにかけようとします。

エノーラの地図を解読しようとしていたグレゴール(マイケル・ジェッター)はマリナーに近づき、ドライランドへ行く方法を聞き出すために彼を助けようとするものの見つかってしまいました。

 

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3)スモーカーズの襲撃

翌日、長老は危険なマリナーの処刑を命じますが、その時、ディーコン(デニス・ホッパー)が率いるスモーカーズの大群が襲ってくきました。

ディーコンは攻撃を命じ、執行官らは抵抗して激しい戦いが始まります。

スモーカーズが檻に激突したために沼に落ちてしまったマリナーは、ナイフを奪い扉の鍵を開けようとします。

グレゴールは脱出用の気球を誤って操作してしまい、ヘレンとエノーラはそれに乗ることができません。

マリーに一緒に逃げてくれるかを確認したヘレンは、彼を檻から出して助けました。

トライマレンを動かしたマリナーは、ゲートを開けたヘレンとエノーラを乗せてアトールを脱出します。

ディーコンはマリナーを追うよう命じますが、味方の攻撃を受けてしまい船が大破し、左目を潰しながらアトールに向ったディーコンは、エノーラがミュータントのマリナーと共にトライマレンで逃げたことを知るのでした。

 

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4)ドライランドへ

ドライランドに向かうには水が不足しているため、マリナーはエノーラを殺そうとしますが、ヘレンはそれを制止し、マリナーに体を許そうとします。

足手まといの二人を殺してしまうのが最良の方法だと言いつつ、マリナーはヘレンとエノーラを生かすのでした。

一方、拠点であるタンカーに戻ったディーコンは石油の不足を知らされ、後の活動を懸念してドライランドに向かう方法を早急に考えます。

エノーラを毛嫌いするマリナーは、話しかけてくる彼女を海に落としてしまいます。ヘレンは海に飛び込み、マリナーは仕方なく二人を助けることになりました。

そこにスモーカーズの偵察機が現れ、ヘレンが捕獲砲でそれを撃ちますが、銛が機体に突き刺ささります。射撃手(ジョン・トールズ=ベイ)は銛が突き刺さり死亡し、パイロット(ジャック・ブラック)は操縦不能になりました。

マストに絡んだワイヤーを切り落としたマリナーは、海面に落下してします。船に戻ったマリナーはヘレンの謝罪を聞き入れずに、彼女と口答えするエノーラの髪の毛を切ってしまいました。

戻ったパイロットからの報告を受けたディーコンは、マリナーらを捕える位置を確認します。

その後、放浪者(キム・コーツ)と出会ったマリナーは、貴重な”紙”を手に入れてヘレンとエノーラの体を提供しますが、それを取り消したマリナーは、承知しない放浪者を殺害しました。

その夜、ヘレンとエノーラが母子ではないことを知ったマリナーは、エノーラの背中の絵についてをヘレンに尋ね、彼女が特別な子供であると言われるのでした。

 

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5)待ち伏せ

交易所に着いたマリナーは、スモーカーズが待ち構えていることに気づきその場から逃れます。追っ手を倒したマリナーでしたが、エノーラを見つけたディーコンに撃たれ傷を負ってしまいます。

傷の手当てをしたマリナーは、スモーカーズが追ってくる理由を考え、エノーラの背中の絵がドライランドへの地図であることをヘレンから知らされるのでした。

マリナーはドライランドは伝説の地だと言い張るがヘレンは納得せず、彼は仕方なくその場に向かいます。

エノーラを残しヘレンをダイビング・ベルに入れて海底に向かったマリナーは、その場に沈む都市(デンバー)を見せました。

海面に上がったマリナーは、海底都市が”ドライランド”であり、それを誰も知らないことをヘレンに伝えましたが、そこに、スモーカーズが現れ、船が既にディーコンらに占拠されていました。

ディーコンは、隠れているエノーラを引き渡すようマリナーを脅し、恐怖で叫び声をあげたエノーラは捕えられてしまいました。

マリナーとヘレンは隙を見て海中に逃れます。エラ呼吸をして口移しでヘレンに息をさせたマリナーは海面に上がりますが、エノーラは連れ去られて船は焼かれてしまっていました。

 

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6)エノーラの絵

ディーコンはエノーラを脅すものの、何も聞きだすことができません。

一方、互いを気遣うマリナーとヘレンは愛し合うのでした。

その後マリナーは、エノーラが描いた絵を見て陸地があると考えます。そこに気球を操縦するグレゴールが現れ、マリナーとヘレンは助けられました。

3人は、アトールの生存者である執行官らの漂流場所に着きました。

マリナーが持っていた紙に書かれた番号が、エノーラの地図と関係するとグレゴールは指摘し、それが緯度と経度ではないかと考えますが、海底都市を確認していたヘレンは陸地はないと伝えるのでした。

それに対し、エノーラが陸で生れたと言うマリナーは、彼女の絵が証明していると付け加えます。

エノーラを取り戻すと言って、マリナーは単独でその場を離れました。


7)タンカーでの死闘

スモーカーズの拠点であるタンカーに向かったマリナーは、その場に侵入します。

一方、地図を解読しようとするノードに、マリナーが必ず助けに来るとエノーラは言い切りました。

ディーコンは部下達を前にエノーラの背中の地図を見せて、船を動かしてドライランドに向かうと張ったりをかましました。

動力のない船は大量の櫂を漕いで前進し、ディーコンは甲板に現れたマリナーに気づます。

船を爆破すると言うマリナーは、エノーラを引き渡すよう要求しますが、ディーコンがそれに応じないため、マリナーは発煙筒を石油タンクに投げ込み船は爆発しました。

ノードを倒したマリナーは、ディーコンがエノーラを連れて飛行機で飛び立とうとするのを阻止しようとします。

マリナーはエノーラを救うものの、船が沈み始めました。

そこにグレゴールの気球に乗ったヘレンと執行官が現れてロープを下し、マリナーとエノーラを救おうとしましたが、ディーコンもロープにしがみついたため、ヘレンが物を投げつけて彼を落下させました。

マリナーとエノーラは引き上げられ、タンカーは海中に沈みました。


8)ついに

しぶとくジェットスキーで追ってきたディーコンが、気球のワイヤーを銃撃したためバランスが崩れ、エノーラが海面に落下してしまいます。マリナーが足にロープを縛り、ダイビングして海面のエノーラを掴みました。

三方から迫ってきたディーコンの部下のジェットスキーを間一髪でかわし、マリナーとエノーラは引き上げられました。そして、ジェットスキーは互いに激突し、ディーコンは爆死しました。

地図の南北が逆であったことに気づいたグレゴールは、ドライランドの方角を知ることができました。

マリナーらは何日もかけて目的地に向い、ついに陸地を発見します。上陸したグレゴールらは、自然の真水を飲むことができて喜びました。

小屋を発見して白骨化した二体の遺体を確認したエノーラは、そこが自分の家だと知りました。


9)エピローグ

船を作ったマリナーは、エノーラに陸にはなじめないと言い、海に帰ると言うマリナーにオルゴールを渡したエノーラは、涙しながら走り去りました。

ヘレンにキスしたマリナーは、準備を整えて旅立ちます。

そして、ヘレンとエノーラは、沖に向かうマリナーを崖の上からいつまでも見つめるのでした。

 

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3.四方山話

1)テーマパークのアトラクション

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本作のテーマは、お馴染みユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアトラクション(エリア)の一つとされています。また、本家のユニバーサル・スタジオ・ハリウッドや、ユニバーサル・スタジオ・シンガポールにも採用されています。


2)制作

本作の撮影はハワイ沖で行われましたが、セットを移動するだけでも6時間はかかり、また海が荒れたせいで撮影が丸一日中止してしまうこともあり、それだけで1日25万ドルの損失が出ました。

それ故制作費は当時で1億7500万ドルという莫大なものになり、各方面から叩かれた最悪状態の中、制作費の約半分の8800万ドルに留まった北米興行収入だでしたが、全世界では約2億6400万ドルという結果を残し、大成功とは言えないまでも健闘しました。

 

3)評価

様々な論議を引き起こした作品で批判の嵐でしたようですが、当時のような期待をしないで今観ると、海洋アクションとしてそこそこ楽しめる作品には仕上がっています。

1980年代後半から1990年代前半にかけて、飛ぶ鳥を落とす勢いでハリウッドの頂点に立ったケビン・コスナーの評判を、一気に落とした作品として有名になってしました。

過剰な期待をしないで観れば、孤独な男をニヒルに演じるケビン・コスナーはまずまずの熱演で、ラジー賞を受賞してしまうものの、人間味も感じられる悪党集団のリーダーを怪演するデニス・ホッパーのキャラクターは面白いものになっています。

 

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4.まとめ

この映画、陸と海を置き換えただけで、『マッドマックス』に非常によく似ています。共に、かなり汚らしく、出てくるアイテムやアクションも同様の親近感がありました。

 

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