映画『最高の人生の見つけ方』邦題がイマイチですが名優二人真骨頂が観れます!!

この映画『最高の人生の見つけ方(The Bucket List)』は、監督ロブ・ライナーで、ジャック・ニコルソンモーガン・フリーマンの共演による2007年のアメリカ映画です。

目次

 


1.紹介

ロブ・ライナーにとっては、ジャック・ニコルソンとコンビを組んだ、『ア・フュー・グッドメン』(1992年)に次ぐヒットとなった作品となった、2大スターそれぞれの、持ち味を見事に引き出した心温まる作品です。

主演のジャック・ニコルソンの、ユーモア溢れるシーンと、感傷的な演技を巧みに使い分ける職人芸は見もので、モーガン・フリーマンも、いつもの彼らしい落ち着きと温かみのある重厚な演技、なんとも言えない物静かな独特の物腰は、何も語らずとも人を引きつける魅力があります。


2.ストーリー

1)プロローグ

45年間、自動車整備工をしていたカーター・チェンバーズ(モーガン・フリーマン)は、ガンを宣告されて入院します。

実業家で大富豪のエドワード・コール(ジャック・ニコルソン)も吐血し、自らが所有する病院に入院することになりました。

 

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2)相部屋

相部屋を嫌うエドワードでしたが、自分が決めた病院の方針であり、個人秘書のトーマス(ショーン・ヘイズ)は、企業イメージを重視して、そのままの情況でいることを勧めるのでした。

脳手術を受けたエドワードでしたが、ガンは全身に転移していました。手術は成功しますが、エドワードに来客はなく、それを見たカーターの妻ヴァージニア(ビヴァリー・トッド)は彼を気の毒に思います。

しかし、ヴァージニアが帰ると、エドワードは、患者の死亡原因の多くは、見舞客に気を使い過ぎることだと皮肉を言いました。

抗ガン治療を始めたにも拘らず、トーマスに豪華な料理を持ち込ませて、それを食したエドワードは嘔吐で苦しみます。


3)二人の人生

エドワードは、10代で会社を起こし、企業買収などを積極的に行い、一代で巨万の富を手にした富豪でしたが、楽しみは最高級コーヒー”コピ・ルアク”を飲むくらいで、4度も結婚しましたが今は家族もありませんでした。

大学教授になるのが夢だったカーターは、学生結婚をして学問を断念し、それ以来、地道な人生を歩み幸せな家庭を築いてきました。

エドワードは、隣りのベッドのカーターに興味もなかったのですが、病人同士の最低限の付き合いと協力をし合う日々を送りやがて親交を深めるのでした。

主治医ホリンズ(ロブ・モロー)から、検査結果を知らされたエドワードは、余命6ヶ月から1年と宣告され、いつも強がっていた彼も、さすがにショックを隠せませんでした。

カーターは気の毒に思い、エドワードに声をかけるのですが彼自身も死を宣告されてしまいます。

二人は覚悟を決めて日々を過ごし始めるが、エドワードはカーターが捨てたメモ書きに気づきます。


4)バケット・リスト

カーターは学生時代に哲学の教授から、”バケット・リスト”(棺桶リスト)を作ることを勧められたことを思い出し、それを書き出してみたのですが、大したことが思い浮かびませんでした。

エドワードは、それを見て、”荘厳な景色を見る”や、”知らない人に親切にする”、”涙が出るほど笑う”、また、”マスタングGT350に乗る”という、あまりに夢のないその内容を皮肉ります。

そして、”スカイダイビングをする”、”ライオン狩りに行く”、”世界一の美女にキスする”などをエドワードは書き足し、自分の財力を使い、全てを実行する計画をカーターに提案しました。

エドワードの、分別のない発想に呆気に取られるカーターだったが、妻ヴァージニアの反対を押し切り、旅に出ることを決意しました。


5)リストの旅

早速、旅に出た二人は、スカイダイビング、入れ墨、レース・コースでの憧れの車マスタングの運転、自家用ジェットで北極を経由してフランスのリゾートへの飛行と、二人は次々とリストの旅をこなしていきました。

エドワードに、仲違いした娘がいることを知ったカーターは、”バケット・リスト”に、彼が娘に再会することも入れてしまいます。

それを拒んだエドワードはリストを消してしまい、カテーテルに問題のあるカーターと共に別荘に向かいます。カーターの妻ヴァージニアからの電話を受けたエドワードは、彼女から夫を帰すように言われました。

エドワードは、カーターに一旦旅を中止しようと提案しますが、浴室のテレビで”ジェパディ!”を楽しんでいた彼はそれを拒みます。

その後、二人はアフリカに向かい、サファリ・ツアーを楽しんで、エジプトのピラミッドに到着し、”クフ王のピラミッド”の頂上で、エドワードは、娘と不和になった理由をカーターに話しました。

娘の結婚に反対したエドワードは、その後に、彼女に暴力を振るった夫を、人を雇い痛めつけて追い出した結果、親子の関係は最悪になってしまったのでした。

 

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6)死後の話

二人は、インドの”タージ・マハル”に着き、死後の話を語り合い、カーターは、火葬して缶に遺灰を入れてもらうことを望みます。

中国の万里の長城からヒマラヤに向かった二人でしたが、吹雪のためにエベレストを目指すことを断念します。それを山のお告げだというエドワードに、カーターは、自分を帰すための口実だと言って気分を害しました。

そんなことを気にしないエドワードは、次の目的地である香港に向かうことをカーターに伝えます。現地に着き、カーターは、アンジェリカ(ロイナ・キング)という女性に声をかけられました。

カーターは、エベレストの山頂前まで到達したことがあるというアンジェリカに誘われ、それがエドワードの差し金だと気づきました。


7)旅の終着

アメリカに戻った二人でしたが、今度は、カーターが秘書トーマスを巻き込み、娘の家にエドワードを連れて行ってしまいます。

エドワードは憤慨し、こんな旅で人が変われるはずがないと言って、カーターの前で”バケット・リスト”を破り捨ててしまい二人は喧嘩別れをするのでした。

自宅に戻ったカーターは、家族に温かく迎えられますがエドワードは孤独な時を過ごします。しかし、カーターは自宅で倒れてしまい、病院に運ばれ転移したガン摘出の手術を受けることになって、知らせを受けたエドワードが駆け付けました。

カーターはベッドに横たわりながら、エドワードの愛飲する最高級コーヒー”コピ・ルアク”が、ジャコウ猫の糞の中にある未消化のコーヒー豆から作ることを彼に教えます。

二人は大笑いし、カーターは、元通りにしてあったリストの、”泣くほど笑う”を実行したというチェックをして、それをエドワードに渡しました。

 

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カーターは、残りの項目を達成するようエドワードに言い残して手術を受けますが、回復することなく息を引き取りました。

エドワードは、生前に受け取ったカーターからの手紙を読んで、娘に会い、そして、”世界一美しい女性(孫)にキスする”ことができました。

そして、わずかな付き合いで、人生最高の幸せを味あわせてくれた友のために、エドワードは、カーターの葬儀で挨拶をします。

エドワードは、彼と過ごした数カ月が、人生で最高の時であったと語って、”見ず知らずの人に親切にする”というリストも実行したことになりました。


8)エピローグ

余命長くて1年と言われたエドワードは、81歳まで生きて亡くなった後、遺灰は、カーターと同じく缶に入れられ、彼と共に、トーマスによってヒマラヤの山頂に埋葬されました。

そして、残されたリストの”荘厳な景色を見る”が実現されて、二人の約束した”バケット・リスト”は、全て実行されたのでした。

 

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3.四方山話

1)アドリブ

エドワードのニコルソンが、カーターのフリーマンの顔のシミを見て、「いつからあるんだ?」と言うセリフがあるのですが、これはアドリブらしく、確かに、M・フリーマンはその場面で、何となく口ごもるところがありました。


2)感動の場面

主人公のJ・ニコルソンが、意を決して娘に会いに行くシーンは、予告ではもう少し感動的に思えたのですが、あっさりとし過ぎているようにも感じました。

しかし既に余韻に浸る展開となっていたため、アクの強い主人公が、家族の絆を人並みに取り戻すという、嫌みのない描写は好感が持てて、破天荒な人生を送った主人公の掴む最大の”幸せ”は、あまり大袈裟に描く必要はないのでしょう。


3)名優のリアリティー

フィクションであることも、彼らの演技であることも承知の上でも、自動車整備工カーターの誠実さはフリーマン自身の特質と思えるし、わがままいっぱいなのにどこか可愛くて憎めない実業家エドワードは、ニコルソンそのままに見えてしまいます。

とにかく、ニコルソンを見ているだけで大満足で、やりたい放題の演技でこんなにも見る者を魅了する秘密は何なのか、聞いてみたいものです。

この俳優たちのリアリティーこそが、おとぎ話のような老人の冒険譚から真実味のある感情と共感を引き出しているのでしょう。


4.まとめ

ドラマが盛り上がるはずの”リスト”の旅が、平凡な世界名所巡りのようになってしまっているところが少し残念でもありますが、とにかく、両者同い年の70歳、まだまだ元気で大いに楽しませてもらいたいものです。

 

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