映画『ウエストワールド』暴走するテーマパークの元祖です?!

この映画『ウエストワールド(Westworld)』は、1973年のアメリカ映画で、小説家マイケル・クライトンの初監督作品です。主演は、ユル・ブリンナーリチャード・ベンジャミン、ジェームズ・ブローリン他共演のSF映画です。

目次

 

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1.紹介

SF作家であるマイケル・クライトンの初監督作品であり、中世、古代ローマ、西部の町を楽しめるテーマパークで起きるアンドロイドの反乱を描いていて、巨大テーマパークの”暴走”を描く内容は、後の大ヒット作『ジュラシック・パーク』(1993年)につながる作品として、今観ると非常に興味深いものです。


2.ストーリー

1)プロローグ

アメリカの砂漠の真ん中に建設されたアミューズメントパーク「デロス」は富裕層のバカンスに人気でした。

ガンマンになりきり、荒くれ者たちと銃撃を楽しめる西部開拓時代、美男美女とともに美しい庭園を楽しめるローマ帝政時代、そして権力を欲しいままできる中世ヨーロッパ時代と、3つの体験が可能な夢の世界でした。

 

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2)憧れの西部

人間そっくりに作られたアンドロイドロボットが、スリルと官能と支配欲を満たしてくれるのです。弁護士のピーター(リチャード・ベンジャミン)とその友人ジョン(ジェームズ・ブローリン)は、休暇がてら西部開拓時代でガンマンとしてバカンスを楽しむことにしました。

ジョンは、ロボットは熱を出さず、手のひらを見れば識別できると言いました。酒場でいちゃもんをつけられ、ガンマン406号(ユル・ブリンナー)に立ち向かい、ピーターは見事勝利を収めました。さらにミス・キャリー(メイジェル・バレット)の館で娼婦のロボットを買い、夜通し楽しみました。

 

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3)ロボットの不具合

ピーターは、これに気を良くし、無法地帯で大いに羽目を外します。その頃、オペレーションを担当する技術者や博士たちはロボットの不具合に頭を悩ませていました。故障の頻度は増え、その範囲が増えていく様はまるで人間が伝染病にかかったかのようです。

 

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翌日、ジョンの目前に再びガンマン406号が現れました。ピーターの背後からの一撃で即死しましたが、ロボットの奇妙な現れ方を不審に思いました。

一方、中世ヨーロッパを楽しむ男性客の誘いを下女ロボットが拒んだり、ロボット同士が不必要に喧嘩を行ったりするなど、故障はあからさまになってきました。

運営の制御が利かなくなり、すべてのパワーをシャットダウンしましたが、予備電源でロボットたちはまるで自我を持ったかのように客の殺害を始めます。


4)復活したガンマン406号

3度復活したガンマン406号によってジョンが殺害されました。ピーターは馬に乗って荒野を走り、ガンマンの追跡から逃れます。

迷い込んだ、ローマ帝政時代のサイトの美しい庭園も朽ち果てたロボットと人間の死体で埋め尽くされています。ピーターはスタッフのいる地下へ向かいますが、高熱と酸欠で運営の人間たちはこと切れていました。

その背後をガンマンが追いかけます。一瞬の隙をついて塩酸を顔面にかけ、ガンマンは視力と聴力を失います。さらには火を放たれ、焼け焦げてしまいましたす。

 

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5)エピローグ

残ったのは砂漠に取り残された巨大な廃墟と死体、ロボットの残骸にたった一人のピーターだけでした。

階段に座って考え込むピーターは、パークをアピールするコマーシャルの言葉を思い出すのでした。

 

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3.四方山話

1)この映画の設定

古代ローマサイト→ ローマ帝国最盛期の都市のポンペイで、官能的な世界が味わえます。
②中世サイト   → 13世紀ヨーロッパの世界で、女王様とそれに仕える騎士の世界を楽しめます。
③ウエストワールド→ 19世紀末期の西部開拓時代で、ガンマンや保安官を体験でききます。

・デロスでは各種のロボットが稼動しています。これらは人間や動物とそっくりの外観を持ち、人間に対して危害を加えないよう設計されています。
・ある程度は自立しているものの基本的には中央コンピュータのシナリオに従って動作します。
・人間とロボットを外見で区別できるよう、ロボットの手のひらには掌紋がありません。
・人間のゲストが持つ銃には体温感知装置が組み込まれ、ロボット以外のものを撃つことはできません。


2)ユル・ブリンナー

『荒野の七人』(1960年)で演じた黒ずくめのガンマン”クリス・ララビー・アダムス”そのものの姿で登場するユル・ブリンナーが、公開当時、大いに話題となりました。
アンドロイドという設定のため、無表情で無口の凄腕ガンマンであり、その物腰や雰囲気は、『荒野の七人』クリスの演技以上に好評価?を得ました。

しかしながら、この役柄ではユル・ブリンナーである必要は微塵もなく、当時にゴールデンラズベリー賞があれば、間違いなく最低主演男優賞を受賞できたでしょう。

 

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3)ロケ地

西部劇のメッカ”オールド・ツーソン”などで行われた撮影は雰囲気抜群であり、加えて客として楽しもうとする2人(リチャード・ベンジャミン/ジェームズ・ブローリン)のコスチュームなどが、いかにもゲストらしく浮いている様子などの演出がなかなか凝っています。


4.まとめ

行き過ぎた科学とAIの問題、さらにはこの作品に描かれる人間の愚かさのようなテーマは画期的で後のSF映画に大きく影響を与えたように思います。

 

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