映画『激流』メリル・ストリープがやたら頑張ります?!


この映画『激流』は監督カーティス・ハンソン、主演メリル・ストリープ、共演ケビン・ベーコン、による1994年公開のアクション・アドベンチャー・ドラマです。

目次

 


1.紹介

家族間に溝ができていた一家が休暇の川下りで強盗犯の逃亡に巻き込まれながら危機に立ち向かう姿を描いています。

サスペンスとしての緊迫感を、さらに効果的に盛り上げた激流下りのシーンは圧巻で、CGでない生身の人間が演ずる迫力あるアクションは、下手な特撮映画などより遥かに見応えがあります。

 


2.ストーリー

1)プロローグ

ボストンに住むゲイル・ハートマン(メリル・ストリープ)は、息子ローク(ジョゼフ・マゼロ)の誕生日に、アイダホの故郷で休暇を過ごす計画を立てました。

しかし、建築家の夫トム(デヴィッド・ストラザーン)は、仕事の都合で同行できず、ゲイルは仕事重視の夫との離婚を考え始めるのでした。


2)サルモン川へ

ゲイルは汚染される前の川をロークに見せるために、川下りを体験させようと、サルモン川に向かいます。ゲイルとロークは、同じ川下りをする好感の持てる青年ウェイド(ケビン・ベーコン)に出会いました。

そこに夫トムが現れ、娘ウィラ(ステファニー・ソーヤー)を祖父母に預け、ゲイルら3人は愛犬マギーを連れボートを出し出発しました。

ゲイル達は大自然を満喫しながら、初日のキャンプ地を見つけますが、その場にも仕事を持ち込んだトムに、ゲイルは不満を抱き、相変わらず2人の溝は埋まりませんでした。

 



3)疑念

最初の急流で、ウェイドがガイドに逃げられたと言って、川に詳しいゲイルを呼び止めて助言を受けます。ウェイドは、相棒のテリー(ジョン・C・ライリー)とゲイルの後を追いますが、ボートが転覆してしまいます。

溺れかけているウェイドをトムが助けますが、ゲイルと親しげに話すウェイドをトムは毛嫌いするようになりました。

その夜のキャンプで、ロークの誕生日を祝ったゲイル達でしたが、ウェイドは、ロークに現金200ドルをプレゼントします。トムは子供には大金過ぎると、それを返すようにロークに強制し、彼はそれを不満に思うのでした。

しかし、それがきっかけで、ゲイルとトムは話し合い、お互いの心が通じ合うようになってきます。

水浴びをしている自分を見つめるウェイドの眼差しが、不気味だったことを気にしゲイルは、トムの言う通りに、彼らとは別行動をとろうとしました。


4)現した正体

翌日、出発時にロークがウェイドのボートに乗ってしまい、ゲイルは不安を感じます。一方、ウェイドはロークに拳銃を見せ、彼はそれに興味を示します。

昼食時に、ウェイドとテリーをまこうとしたゲイルとトムでしたが、ロークをボートに乗せようとした時、ウェイドとテリーにそれを阻まれてしまいます。

トムは抵抗しようとしますが、ウェイドに銃で脅され、彼を信頼していたロークは、銃のことを話したため、ウェイドに殴られてしまいました。

飼い犬のマギーは、ウェイドの銃撃をかわして逃げ去るります。ショックを受けたロークは、ウェイドらの写真を撮り、カメラを川に捨ててしまいます。

 

5)実は凶悪犯

ウェイドとテリーは、片方のボートを壊わして一艘にし、3人を人質にして出発しました。

ゲイルは、ウェイドとテリーが、牛の競売場から売上金を強奪した犯人で、ガイドのフランクも殺していたことに気づきます。

昼食のために、ボートを岸につけた一行の前に、監視員のジョニー(ベンジャミン・ブラット)が現れました。ゲイルはウェイドに銃を突きつけられ、トムはジョニーに危機を知らせようとしますが、テリーに阻まれます。

ジョニーは、拾ったカメラをウェイドに渡して引き上げました。

ウェイドは、危険を承知で、誰も向かおうとしない激流のガントレットを通ろうと強要します。しかし、18歳の時に幸運にもそこを通過することに成功したゲイルは、その恐ろしさをウェイドに知らせて脅しました。


6)トムとマギー

その夜、誕生日にロークにプレゼントしたナイフで、縛られたロープを切ったトムは、見張りのテリーから銃を奪おうとしますが、気がつかれてしまいます。

その場から逃げ去ったトムは、追ってきたウェイドに撃たれて川に転落します。しかし、トムは川に落ちただけで命拾いし、翌朝、愛犬のマギーと再会し、川伝いにボートを追い越そうとしました。

リトル・ナイアガラという小さな滝に着いたトムは、のろしを上げてゲイルとロークに合図をします。

その場を何とか切り抜けたゲイルは、先を越したトムの待つガントレットに向かいオールを漕ぎました。

ガントレットを下見していたゲイルらの元に、再び監視員のジョニーが現れ、引き返すよう説得しますが、ウェイドはジョニーを銃撃して、激流に向かう川に彼を放り込んでしまいました。

 



7)反撃

2キロで90mの落差がある激流に突入した一行は、悪戦苦闘しながら”ガントレット”を制覇しました。

トムの仕掛けた罠に気づいたゲイルはボートを止め、そのタイミングで彼がボートを転覆させようとします。川に落ちたウェイドにトムは襲い掛かり、ゲイルはテリーをオールで殴ります。

銃を奪ったゲイルは、現金のバッグを持ったウェイドを銃撃し、彼は川の流れに飲み込まれ、テリーは観念しました。

 


8)エピローグ

そしてロークは、勇敢に戦い、自分を守ってくれた両親を誇りに思い、愛を取り戻した彼らに寄り添うのでした。


3.四方山話

1)撮影

急流下りの場面の多くは、モンタナ州クートネー川で撮影されましたが、一部の場面は同州フラットヘッド川の分岐点や、コロラド川のルビー色渓谷やオレゴン州南西部のローグ川などで撮影されました。

メリル・ストリープのアクションシーンは当時45歳の本人によるものです。


2)ウェイド役

ケビン・ベーコンの若いころは『フットルース』(1984年)のような健全な正統派な役をする俳優でしたが、しばらく観ないうちに本作では悪役をやっていて、その印象の違いに観たときには驚ろかされます。

いつの間にか悪役や癖の強い役が増えて、むしろそのような役をする俳優という位置を確立してして、ケビン・ベーコンの役柄の俳優としての幅の広さを思い知らされました。。


3)ジェリー・ゴールドスミス

本作の音楽担当のジェリー・ゴールドスミス(Jerry Goldsmith、1929年2月10日~ 2004年7月21日)は、アメリカ合衆国の作曲家で、ジェリーは愛称を筆名としたもので、本名はジェラルド(Jerrald)です。

最初はピアニストを志しましたが、後に作曲へと関心が向かい、ロサンゼルス・シティー・カレッジに進学したのち『白い恐怖』を観て映画音楽に興味を持ちました。

同映画の音楽担当ミクロス・ローザ南カリフォルニア大学にて講義を受け持っているのを知ると、1年間聴講し指導を受けました。

事務員としてCBSに入社し、当初タイピストをしていたましたが、すぐに音楽部門へ転属します。ラジオドラマから料理番組まで様々な放送用音楽を作り、アルフレッド・ニューマンの推薦などで、50年代半ばからTVや映画の音楽を書き始めました。

生涯において170作品を超える映画を手がけ、アカデミー賞に18回ノミネートされ、うち『オーメン』(1976年)で受賞しています。またエミー賞を5回受賞しているほか、ゴールデングローブ賞英国アカデミー賞にそれぞれ4回ずつノミネートされました。

その作品はジャンルを問わずざっと挙げても以下の様で枚挙に暇がないほどでした。

野のユリ(1963年) 砲艦サンパブロ(1966年) 電撃フリントGO!GO作戦(1966年) 猿の惑星(1968年) パットン大戦車軍団(1970年) トラ・トラ・トラ!(1970年) パピヨン(1973年) グレムリン1984年) ランボー/怒りの脱出(1985年) トータル・リコール(1990年) L.A.コンフィデンシャル(1997年)インビジブル(2000年)


4.まとめ

とにかく危険な地域での川下りをするとだという前振りがわざとらしいのですが、伏線の回収ということを考慮する必要もないというか物語の展開を隠す気がそもそもないのでしょうが、その後の川下りへの展開が当然のごとく予想通りになり、その予想を上回る迫力ある映像になりました。

 

楽天市場リンク