映画「隠し剣 鬼の爪」残念な三部作第二弾でした!?

  

 

おいおいこれは、「たそがれ清兵衛」の二番煎じではありませんか!?「たそがれ清兵衛」の構想に10年、時代考証に1年かけたのをそのままそっくり使えてよかったね、と邪推してしまいました。

 

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大筋にも、細部にも類似点が多く、同じような映画を2年後に作る意味がどこにあるのか解りません。

 

主人公は、下級武士で事情は異なるが不遇にいて、不似合いにも拘わらず隠れた剣の達人であり、であるが故に上意討ちを下命されてしまいます。そして、その仇敵が理不尽に謀反人にされて、切腹を拒否していることとも同じです。

 

 

ヒロインは、器量よしにも拘わらず悲惨な悪縁により離縁となり、そのヒロインに主人公は、身分を超えて以前より密かに思慕していたのもそっくりです。

 

下男の直太(神戸浩)は「たそがれ清兵衛」から抜け出してきたようで、さらには、立場は全然ちがいますが、剣の師匠役で田中泯が出てきた時には思わず噴きそうになりました。

 

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前作で映画賞を総なめにしたにも拘わらず、本作では日本アカデミー賞美術賞1本のみという寂しさにも、これではむべなるかなです。

 

お城の廊下で家老・堀将監(緒形拳)に視線を上げさせて小柄で刺した時、「鬼の爪」はまともな武士の秘伝どころか暗殺剣で、これではまるで「必殺仕置人」ではないかとさえ思ってしまいました。

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片桐宗蔵(永瀬正敏)と、きえ(松たか子)は地味ながらしっとりとした好演で荒っぽい筋立ての中で唯一の救いになりました。