映画『戦う幌馬車』文句なしに面白い贅沢なB級西部劇です!!

この映画『戦う幌馬車(The War Wagon)』は、1967年制作のアメリカ合衆国の西部劇映画です。監督バート・ケネディジョン・ウェインカーク・ダグラスが共演しています。

目次

 

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1.時代背景

ジョン・ウェインカーク・ダグラスという、大看板二人の顔合わせによる正統派のハリウッドのウェスタンです。1967年といえば『俺たちに明日はない』や『卒業』が公開され、いわばアメリカン・ニューシネマ元年とも呼ぶべきターニングポイントの年です。
既に当時の多くのハリウッド西部劇は古典的な勧善懲悪のヒロイズムから脱却し、さらには『荒野の用心棒』(1964年)に始まるマカロニ・ウェスタンブームの洗礼を受ける中で大きく変容していたわけですが、本作はあえてそうしたコンテンポラリーな西部劇を志向せず、古き良きハリウッド産B級西部劇の明朗快活&痛快なエンタメ精神を貫いたのがうれしい。

 

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2.ストーリー

1)プロローグ

仮釈放されたトウ・ジャクソン(ジョン・ウェイン)は、自分を刑務所送りにして、牧場と金鉱を奪ったフランク・ピアース(ブルース・キャボット)に復讐するため町に戻ってきました。

ジャクソンが町に現れたことを知ったピアースは、報酬1万ドルでローマックス(カーク・ダグラス)を雇い、ジャクソンの殺害を依頼しようとしました。

手下のハモンド(ブルース・ダーン)らに、ローマックスを捜すことを命じたピアースだったが、ハモンドは、ジャクソンを簡単に片付けてみせると言い放ちますが、ジャクソンは、ハモンドが太刀打ちできるような相手ではありません。


2)メンバー集め

先手を打ってジャクソンは、ローマックスと手を組もうとします。ジャクソンとローマックスは、ピアースが装甲馬車で運ぶ砂金50万ドルを奪う計画を立てました。

二人は、現れたハモンドを簡単に倒して、メキシコ人に捕らえられていた先住民、無法者リーヴァイ・ウォーキング・ベア(ハワード・キール)を助けました。

 

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その後、ローマックスは、飲んだくれの爆薬使いビリー・ハイアット(ロバート・ウォーカーJr.)を、ジャクソンに連れて来るよう言われ、酔いつぶれたビリーを見つけたローマックスは、彼を殴り倒して強引に連れて行くのでした。

一方、町に戻ったジャクソンは、ピアースに探りを入れてから、ローマックスとビリー、そしてリーヴァイと合流する。

その後、運び屋のウェス・フレェッチャー(キーナン・ウィン)と妻ケイト(ヴァローラ・ノーランド)を仲間に入れ、ジャクソンらは、装甲馬車襲撃の計画を練りました。


3)強奪計画準備

リーヴァイを連れて、先住民居住地に向かったジャクソンは、馬車襲撃の手助けを彼らに頼みました。

 

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ピアースは、ジャクソンとローマックスが手を組んでいることに気づいていず、酒場でローマックスに会ったピアースは、ジャクソン殺しの報酬を1万2000ドルに吊り上げ、ローマックスはそれを受けるのでした。

酒場で騒ぎを起こし、計画をばらしかねないビリーを叩きのめして、留置場に入れさせたローマックスは、飲んだくれの彼を何とかするようジャクソンに伝えます。

そんなビリーは、ウェスの若い妻ケイトが、親に交換で売られた事を聞き、気の毒に思うのでした。

ジャクソンはウェスからの情報で、ピアースがガトリング銃を手に入れたことを知りました。

町の酒場で相対したジャクソンとローマックスは、対決するように見せかけ、そこにリーヴァイも現れて乱闘騒ぎを起し殺し合いを避け、ジャクソンはその場を逃れて、ローマックスもそれを追い、その夜、ピアースの牧場から爆破に使うニトログリセリンを盗み出すことになりました。

牧場に侵入したジャクソンは、ピアースの元に向かい私物を受け取ろうとします、その間に、金庫破りの名人でもあるローマックスが、ビリーとニトログリセリンを盗み出しました。


4)砂金の行方

そして翌日、50万ドルの砂金を乗せて、ガトリング銃を装備した馬車は町を出発しました。

ジャクソン達も橋にニトログリセリンを仕掛け、馬車を迎え撃つ準備が出来きました。

 

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ジャクソンと示し合わせたた先住民が、馬車の護衛隊を誘き出し、その隙に馬車の通過した橋を爆破します。孤立した馬車を再び先住民が襲いますが、ガトリング銃を使ってピアースは対抗しましたが、ジャクソンとローマックスは馬車に飛び乗って奪い、ピアースらは仲間割れをして命を落としました。

砂金を確認したジャクソンらは、それを小麦粉の樽に詰めて偽装するものの、ウェスは一部をかすめ取り、別に隠しましたが、裏切った先住民に襲われウェスは殺されてしまいました。

ビリーがニトログリセリンの瓶を取り出し、それを奪った先住民が酒だと思い込んで爆発してしまいます。

 

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その瞬間に、砂金を積んだ馬車は暴走してしまいジャクソンがそれを追いますが、暴走する馬車から転げ落ちる小麦粉の樽は、砂金と小麦粉の見分けがつかなくなってしまいました。


5)エピローグ

しかし、ウェスが盗もうとした砂金袋を見つけたジャクソンは、それを事件のほとぼりが冷める半年後まで隠しておくことにし、現れた、ビリーとケイトに砂金を分け、ジャクソンは、それをローマックスに見せるよう伝えました。

その後、ローマックスは分け前を要求しますが、ジャクソンは、半年の間、自分が死なないように護衛をしろと言い放ち背中を見せて立ち去るのでした。

 

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3.まとめ

ジョン・フォードハワード・ホークスなどの巨匠たちと組んだジョン・ウェイン作品に比べると明らかにB級路線ですが、しかしこの理屈抜きの面白さ・楽しさこそが本作の醍醐味です。