映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー・シリーズ』いつまでもやっぱり楽しいエンターティメントです!!

略して『BTTF』『BTF』とも呼ばれる『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(Back to the Future)は、1985年のアメリカのSF映画です。『バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ』の一作目で、公開当時全米で『フューチャー現象』と呼ばれるブームが生まれるほど大ヒットしました。シリーズは『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989年)と、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(1990年)があります。

監督は、ロバート・ゼメキスで製作総指揮にスティーヴン・スピルバーグがいます。VFXの登場前に作られた作品であるためCGは使われておらず、特殊撮影には光学合成が使われていました。

ここまでは、有名な映画なので多くを語られてきましたので少し視点を変えてまとめてみました。

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目次 

 

0.プロローグ

1)タイムマシーンの形状

最初はごく当たり前にボックス型の設定で、小型の冷蔵庫タイプもしくは大型の洗車マシーンタイプにするかで迷っていたそうです。ところが、自動車タイプという画期的な第3のアイデアが浮かんできて、これがストーリーに大きな躍動感を与えることになりました。

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2)主人公

当初マイケル・J・フォックスに主人公マーティ役のオファーを出したときは、スケジュールの都合で断られてしまいました。かわりにマーティ役に選ばれたのが、現在はプロデューサーや監督としても活躍するエリック・ストルツでした。ところが撮影開始から6週間が経ってからエリックは降板させられることになりまそた。

理由は、彼の演技が暗すぎてコミカルなテンポのBTTFには合わないからでした。 そして再度マイケル・J・フォックスに頼み込み、なんとかスケジュールを調整して引き受けてもらったそうです。

3)ドク役

マーティの相棒となった科学者のドク役には、さまざまな俳優の名前が候補として挙がっていました。 『愛と追憶の日々』で知られるジョン・リスゴー、『ミスター・アーサー』で知られるダドリー・ムーア、『ジュラシック・パーク』や『インデペンデンス・デイ』でも科学者を演じているジェフ・ゴールドブラムなど、錚々たる面々です。

結果的に当時『カッコーの巣の上で』で知られていたクリストファー・ロイドに決まりましたが、ドク役は彼の当たり役となりました。

4)ビフ役

ショーシャンクの空に』やクリント・イーストウッド監督の『ミスティック・リバー』で知られる、アカデミー賞受賞俳優ティム・ロビンス。身長195cmという大柄な体格をかわれ、当初ビフ役の候補として名前が挙がってたそうです。

実際は、やはり長身のトーマス・F・ウィルソンが演じました。映画はヒール役、カウンター・ヒーローが大事でヒットのカギを握りますが、見事に当たったようです。

5)アンバランス

当初の計画どおりマーティ役を引き受けることになったマイケル・J・フォックス。しかし問題がありました。そもそも他のキャストはエリック・ストルツがマーティ役をすることを前提に選ばれていたため、さまざまなアンバランスが生じてしまうのです。

特にスタッフを悩ませたのが、マイケル (約162cm)とドク役のクリストファー・ロイドとの20cm以上の身長差。劇中では二人の身長差を感じさせないよう、さまざまな演出上の工夫が行われています。

6)ドクのペット

といえば犬のアインシュタインですが、本当は犬ではなくチンパンジーを使いたかったそうです。しかしながら、当時は、入手や調教の難しさなどを考慮して犬に変更されました。

7)第二の主人公

BTTFを見たことがあれば自動車に詳しくない人でも、デロリアンという車種についてはよく知られていますが、製品が映画に使われるということは、それほどの影響力を持ってしまいます。 撮影中に、フォード社から提案がありました。

「タイムマシーンをデロリアンからフォード社製マスタングに変更してもらえたら7万5千ドル(現在の約17万ドル)を払う」という内容だったそうです。それに対する答えは「ドクはマスタングに乗りそうにないので、お断りします。」

8)デロリアンの訳

実はデロリアン社は、PART1が公開されるより前の1982年に倒産しています。なぜ既に製造終了している車種が、タイムマシーンのベースカーに選ばれたのでしょうか。理由はガルウィングドアと呼ばれる真上に閉会するタイプのドアが宇宙船みたいで非常に気に入ったからだそうです。

9)配給会社

映画の企画書を持って映画会社を回りましたが、コロンビアピクチャーズやディズニーなどのメジャーなスタジオからは40回以上断られてしまいました。

特にディズニーの幹部は、脚本を読み、タイムスリップしたマーティが若いころの母親とキスするシーンが、「近親相姦的な映画だ」とカンカンに怒ったとか。上手に間違いを起こさないようになっていましたにも拘わらず。


1.Part1

予告編

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1)シリーズ化の訳

最初、PART1のみで終わらせるつもりでしたが、ビデオ版のラストに、「彼らの冒険はまだまだ続く」といった意味合いで「To Be Continued」というテロップを入れたところ、続編の存在に関する問い合わせが殺到し、結果的にシリーズ化されることに決まりました。

2)エンディング

製作者の二人、ロバート・ゼメキスとボブ・ゲイルの頭のなかでは、当初エンディングに関していくつかの異なるバージョンのアイデアが浮かんでいたそうです。

そのアイデアの中には「核戦争が起きる」とか「未来に絶望したマーティが自殺する」というかなりアンハッピーなものもあったとかで、しかし脚本を書きすすめるうちに「どのキャラクターも殺したくない」という気持ちになったそうです。

3)マーティの父役

PART1でマーティの父ジョージ・マクフライを演じたのは、演技派でありながらもハリウッドきっての変人として知られるクリスピン・グローヴァー。当時の彼が心から尊敬し憧れていたのは、『ゴッドファーザー』『地獄の黙示録』などでおなじみの破天荒な大物俳優マーロン・ブランドでした。

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そんなクリスピンが、ことあるごとにマーロン・ブランド風の演技を取り入れたがるので、周囲は頭を抱えていたそうで、「君の演技は作品の雰囲気に馴染んでないからやめなさい」と注意されたクリスピンは「マーロンが馴染んでたことなんて一度もなかったよ!」と言ったという逸話があるそうです。

そんなこんなでクリスピン・グローヴァーはPart1のみの出演で終わりましたが、カメオ出演で揉めて訴訟ざたとなってしまいました。

4)ロナルド・レーガン

1955年にタイムスリップしたマーティがドクに未来の大統領を尋ねられ、レーガン大統領の名を答えるやりとりは印象的ですが、レーガン大統領はこのシーンをとても気に入ったそう。1986年一般教書演説のなかでも社会現象としてBTTFについて触れています。PART3ではヒルバレーの市長役として出演するという話もあったそうですが、さすがに叶いませんでした。

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5)ブーイング

1985年にPART1が公開される以前に行われた試写会では、会場が観客の悲鳴と大ブーイングで包まれたシーンが一か所ありました。それは、ドクがタイムマシーンの実験として愛犬アインシュタインを1分先の未来に送るシーン。映画を初めてみた人々は、ドクが愛犬を殺してしまったと勘違いしたそうです。

6)マーティとドクの友情

まったく接点の無さそうな二人は、一体いつ何をきっかけに知り合ったかというと、そんな疑問に対しても、脚本を書いたボブ・ゲイルはきちんと答えを用意してくれていてくれています。

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「13、14歳の頃にドクの実験室に忍び込んだマーティは、そこにあるクールな品々とドクの人柄に魅了されたんだ。ドクもマーティが自分の科学の才能を認めてくれたのが嬉しかった。それ以来二人は友達になり、マーティは週に何度かドクの実験室で助手としてアルバイト、といってもほとんどが犬の世話だけど、をすることになったんだよ。」

7)ヒューイ・ルイス

マーティがバンドオーディションでヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「The Power of Love」を演奏した時、「うるさすぎる」と言った審査員は、まさかの本物ヒューイ・ルイスでした。

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8)ショッピングモール

マーティが最初にタイムトラベルする駐車場のあるショッピングモールの名前が「ツイン・パイン・モール」からマーティが木の一本を倒してしまったせいで「ローン・パイン・モール」に変わりました。


2.Part2

予告編

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1)再トレーニン

1作目が撮影される前、マイケル・J・フォックスはスケボーを徹底的に練習したそうです。ところが、2作目の撮影が始まるまでのブランクで、せっかく身につけたスケボーのスキルをほとんど忘れてしまい、また1から練習しなおしたそうです。

 2)ビフのモデル

シリーズ全般に登場する、ビフ・タネンですが、19世紀の昔からヒルバレーに住み、1955年でもジョージやロレインの高校時代の同級生です。シリーズを通して悪役に回っている人物で、PART2では登場し、高層カジノのオーナーをしている大富豪として登場しています。

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この大富豪の姿の元ネタは、今となってはすぐに思い浮かびますが、なんと第45代アメリカ大統領のドナルド・トランプだったのです。カジノの形はトランプ・プラザホテルにそっくりで、本作の共同脚本ボブ・ゲイルもその影響を認めています。

3)続編

企画された続編は一本だけ作られる予定でした。しかし、次々に浮かぶアイデアを一本にまとめると長過ぎることがわかり、2本に分割することになったのです。したがってPart1と2は同時期に並行して撮影されました。つまり、元はPART2と3は、二つで一本の作品になっていたわけです。

4)続々篇

当初企画された続編は、「パラドックス」という3時間半の大作になる予定でしたが、上映時間の都合のため配給会社側から短くカットするよう要求されました。しかしながら制作側は、上映時間短縮のためだけにアイディアを削ることはできないとして、結局2本の映画に分けたわけです。撮影時の仮タイトルはPart2は「PARADOX」、パート3は「THREE」でした。Part2は話が途中で終わってしまう物語のため、一部の観客からは不満の声も上がっていましたが、ロバート・ゼメキスはこの事について「ハン・ソロが解凍されるまで3年かかったことに比べたら、6ヶ月なんて大したことないよ」と述べていました。

5)監督のお気に入り

ロバート・ゼメキス監督が一番気に入ってるのはPART2。自身の最高傑作と考えているそうです。

6)ジョーズ 19

未来の映画館で上映されているのは『ジョーズ 19』。よく見ると、監督はマックス・スピルバーグとあって、これはスティーヴン・スピルバーグの実の息子の名前です。

7)物価上昇

劇中の2015年では、物価が上昇していて、ペプシが1本2ドルになっていますが、これは現実の1985年の約4倍の値段です。

8)つながり

PART1でドクが壊した時計台の一部分が、PART2でも壊れたままになっています。

9)パラレルワールド

2015年のパラレルワールドの新聞では、ニクソンが大統領5期目をつとめ、ベトナム戦争もまだまだ続いていて、他にも「ダイアナ女王」や女性アメリカ大統領の記述もあったりします。

10)暗示

PART2でドクが着ているシャツは、馬が電車を追いかけるような絵柄で、PART3の展開を暗示している。

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3.Part3

予告編

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 1)三部作

監督のロバート・ゼメキスはこう言い切っています。
「3はドラマチックな数で、この映画は3部構成であることに意味があるんだ。4なんか作ったらありきたりで退屈だろう?」

また、ユニバーサル映画との間に「ロバート・ゼメキスあるいはボブ・ゲイルの同意がないと、映画はリメイクできない」という契約が存在するらしく、ゼメキス監督は「映画はほぼ完璧だった」と考えており、今後再び同シリーズの製作を考えることはないだろうということです。

 2)スピルバーグのお気に入り

製作総指揮を務めたスティーブン・スピルバーグの意見は、 「実はPART2はあまり好きじゃないんだ。少しダークで悲観的だから、観客の反応も微妙だったしね。私はPART3が一番好きだよ。楽しくて希望の持てる内容だからね。皆もそう思うだろう?」

3)瓢箪から独楽

監督ロバート・ゼメキスは、1作目の撮影中、マイケルに「本当にタイムマシンがあったら、どの時代に行ってみたいか」という質問をしたところ、昔の西部だと答えました。この答えがきっかけで、3作目の舞台が西部に決まったのだそうです。

 

4)キスシーン

3作目で、恋愛とは無縁だったドクが初めて恋に落ちてキスをするわけですが、実はこのキスシーン、クリストファー・ロイドの役者人生において、映画で初めてのキスシーンだったそうです。

5)迫真の演技

3作目の中で、マーティが絞首刑にされるシーンを撮影している時、マイケル・J・フォックスは誤って本当に自分の首をロープで絞めてしまい、意識を失いかけました。しかし、撮影スタッフは誰一人その異常に気付かず、マイケルの「迫真の演技」だと思っていたそうです。

6)こだわりのつながり

PART1で、ドクはバスルームに時計をつけようとして転びトイレで頭を打った拍子にタイムマシンの構想を思いついたと語っていましたが、PART3でそのトイレを映しています。

7)やっぱり

お祭りで演奏しているバンドは、エンディングテーマ「Doubleback」のZZ Topでした。

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8)老舗のカーショップ

背景の看板に登場する「スタットラー」という車屋は。ヒルバレーで100年以上ビジネスをやっているらしく1985年にはトヨタのピックアップを扱っていました。

9)伝統の農家

ビフがお決まりで突っ込んでしまう肥料を乗せたトラックの荷台には、PART1では「D. Jones」、PART3では「A. Jones」と書かれており、ジョーンズ一家も代々農業を営んでいるらしいことがわかります。


4.まとめ

今見ても楽しい映画ですが、Part2の時代が現実の時代を通り過ぎているのでその差が辛いものになるものの、シリーズを通じたアイデアと細部に渡ったこだわりが土台となって物語の面白味を支えています。

 

 

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